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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.08.05

オリンピック選手への誹謗中傷
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。


【オリンピック選手への誹謗中傷】


吉田:東京オリンピックに出場する選手へのSNSでの誹謗中傷が相次いで明らかになっています。日本オリンピック委員会や国際オリンピック委員会は対策に乗り出し、海外メディアも被害実態を報道するようになるなど、競技とはまた別の部分で、大きな課題になっています。


ユージ:神庭さん、この大会中に選手への誹謗中傷が広がっていますね・・・。


神庭さん:体操男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝選手は、Twitterで、感謝や喜びの言葉を述べつつ、SNSで誹謗中傷とみられるメッセージが寄せられていると明かしたんですね。「国の代表選手として努力してきたアスリートを認め、称賛する人が増え、誹謗中傷とみられる行為を行う人が少なくなることを願っています」と訴えています。サーフィン男子で銀メダルの五十嵐カノア選手は、「自分がコントロールできないことについて悪口を言う人には我慢できません。私はベストを尽くしました。それだけです。」と、ポルトガル語でTwitterに投稿しています。卓球の混合ダブルスで金メダルに輝いた水谷隼選手の元にもTwitterのダイレクトメッセージで、海外から罵詈雑言があったと明かしています。大坂なおみさんの敗退を受けて、ウェブサイトの編集者が差別的な投稿をして、徳間書店が契約を解除するという問題もありました。


ユージ:僕もSNSやっていて、誹謗中傷されたことはあまりないんですけど、吉田さんは経験があるそうですね。


吉田:何回もありました・・・。Twitterをやっていた時なんですが、テレビで番組をやっていた時に、その番組がとがっていたこともあって、その延長で誹謗中傷のメッセージが届いていました。比較的Twitterは言葉が強いイメージがあって、その後Twitterは辞めましたね。今は誹謗中傷をスクリーンショットで撮っておくと皆さん仰いますが当時はその文字を見るのも苦しくてすぐ削除していました。こういった誹謗中傷ですが、日本人選手だけでなく、海外の選手にもあるのでしょうか?


神庭さん:海外アスリートへの誹謗中傷も起きています。ニュースメディア「THE PAGE」によると、中国のエアライフルの選手が決勝進出を逃してSNSで侮辱されたり、ベトナムの重量挙げ選手がメダルを逃して「お金の無駄」「恥ずかしい」などとバッシングされたケースがあったということです。また韓国では、女子アーチェリー選手の髪型がショートカットだというだけで叩かれる、ということもありました。韓国では女性の短髪はフェミニズムの象徴で、男性から反感を買ってしまったということなんです。


吉田:誹謗中傷、なくなって欲しいんですが、どうして起きてしまうんでしょうか?


神庭さん:国内と国外で分けて考える必要があるかなと思います。今回、主に問題になっているのは、海外からの誹謗中傷の方で、オリンピックは平和の祭典といいつつ、国と国の威信をかけたぶつかり合いという側面もあるので、応援している自国の選手が負けた時に、その相手に凸してやれ、という発想になってしまうのかもしれませんね。


吉田:今までは海外からの声ってなかなか選手には届かなかったですけど、SNSの登場で今はダイレクトに届いてしまいますよね。選手への誹謗中傷、どう対応したらいいのでしょうか?


神庭さん:判定に不満があって、あることないこと、言いがかりをつけられてしまうようなケースの場合、大会運営側や競技団体などからのコメントによって鎮静化できる可能性はあります。体操の橋本選手の場合、国際体操連盟が、「ジャッジは公正で正確だった」とする異例の声明を発表して、橋本選手もTwitterでこれを引用しているんですね。
日本選手団の福井烈団長は、SNSでの中傷問題に関して、「アスリートが積み重ねた努力や時間を侮辱する行為で、断じて許されない」と述べて、悪質な投稿をJOCでモニタリングし、記録していることを明らかにしました。警察などと連携して被害届けが出れば、対応するとは言っているんですが、これは国内からの中傷には一定の抑止力になると思いますが、立件までの時間を考えると、海外からの誹謗中傷対策として、実効性を持たせるのは、なかなか難しいかもしれません。
そうなると現実的に大切になってくるのは、受け手の側のケア。IOCは、24時間体制のホットラインを用意したりしています。THE PAGEによれば、イギリスの女子ホッケーチームは、最初の試合の48時間前にSNSをオフにし、大会期間中はオフにするというSNSルールを作ったということです。悲しいことですが、SNSを断つのが、一番の対策かもしれません。「ミュート」や「フィルター機能」の使い方を選手にレクチャーするのも大事かもしれませんね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。








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