21.07.12
4度目の緊急事態宣言
今日は「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。
4度目の緊急事態宣言
吉田:先週木曜日、政府は新型コロナウイルス感染の再拡大が続く東京都に対し、今日から来月22日まで、4回目の「緊急事態宣言」を出すことを決定しました。また、沖縄県に出されている「緊急事態宣言」も来月22日まで延長することになりました。
ユージ:神庭さん、今回の緊急事態宣言で何が変わるのか、改めて教えてもらえますか?
神庭さん:蔓延防止措置では飲食店の「時短」営業までしか求められないんですが、緊急事態宣言だと「休業」を要請をすることが出来ます。これが最大の違いで、東京や沖縄はお酒やカラオケを提供する飲食店に「休業」要請することになり、お酒を出さないお店に対しては午後8時までの「時短」要請となります。
埼玉・千葉・神奈川・大阪は来月22日まで蔓延防止を延長する形となります。政府は蔓延防止の4府県にも原則としてお酒の提供を控えるように要請しますが、感染対策をとっているお店については、知事の判断で午後7時までの営業はOKとします。
吉田:飲食店以外はどんな感じですか?
神庭さん:東京都の場合は…
・デパートやショッピングセンター、ゲームセンターなどは午後8時まで。映画館は午後9時まで。
・劇場や美術館、博物館、動物園、テーマパーク、プラネタリウムなどは原則午後8時までで、イベント開催時は午後9時まで。
・結婚式場はお酒を出す場合は休業要請、出さない場合は午後8時まで。
・イベントに関しては、5000人以下、定員の50%以内で午後9時まで。 …となっています。
前回の緊急事態宣言の前半はデパートも映画館も休業要請となりましたし、劇場やテーマパークにも謎の「無観客」要請が出されたりと結構混乱しましたけれど、 今回は前回よりも規制が緩やかで、前回のカオスな状況と比べれば多少は整理されているな、という印象です。
ユージ:今回は、協力に応じた飲食店に協力金を「先払い」するという方針のようですが、補償についてはいかがですか?
神庭さん:これはすごく良いですよね。政府はお酒の提供自粛に応じた飲食店への協力金を「先払い」するという方針を打ち出しており、これは非常に評価できると思います。
この番組でも何度か取り上げましたが、行政の協力金の支払い状況にはばらつきがありまして、協力金がなかなか支払われない間に潰れてしまうところも出てきます。緊急事態宣言に伴う休業要請では、中小企業に4~10万円、大企業に最大20万円が支払われるんですが、過去に支給したことのあるお店には、このうち4万円を先払いしましょう…という制度です。
この先払いについては、西村経済再生担当大臣が8日に発表したんですが、この記者会見では看過できない問題発言もありました。
吉田:翌日に撤回したあの発言ですね。
神庭さん:西村大臣は要請に従わない飲食店に対して、「応じていただけない店舗の情報を金融機関と共有しながら、順守の働きかけを行っていただく」と述べたんですね。
金融機関からの融資はお店の“生命線”なので、そこから「働きかけ」を受けたら、「融資を引き上げられるんじゃないか」「ブラックリストに載るんじゃないか」と飲食店側は気が気じゃないですよね。直接手を下さずに、金融機関を使って飲食店を脅すようなやり口は残酷ですし、法的な裏付けもないので、自民党内からも反発の声が上がりました。
加藤官房長官は翌日の会見で方針を撤回することを表明し、西村大臣も「飲食店の皆さまに不安を与え、本当に反省している」と謝罪しました。「脅せば言うことを聞くだろう」という強権的な発想はちょっと危険かな、と思いますね。
ユージ:最後に、繰り返し発令される緊急事態宣言に対して、「効果を感じられない」という不満の声も上がっていますが、神庭さんは、緊急事態宣言の効果についてはどう思われていますか?
神庭さん:今年に入ってからの、緊急事態でも蔓延防止もない「普通の日」を数えてみたんです。そうしたら元日から1月7日までと、3月22日から4月11日までの計28日間しかなかったんですね。それぐらい緊急事態が常態化しているということなので、もはや普通のときに「日常事態宣言」を出した方が早いんじゃないか、というレベルです。こうなってくると、必然的にその効力は弱まっていくのは仕方のない部分もあると思うんですが、加えて今回は、宣言下でのオリンピック開催という特殊事情もありますよね。みんなが苦しい思いをして頑張ってきたのは「命を守るため」であって、「何がなんでもオリンピックを開催するため」ということにすり替わってしまうと、そこに疑念が生じて「私たちがこんなに苦労してるのに、なんでオリンピックだけ??」となると、緊急事態宣言のアナウンス効果がますます弱まって、メッセージが届きづらくなってしまうと思います。
「オリンピックのために緊急事態宣言を出さずに、その結果感染がさらに拡大する」というのが、考えうる限り“一番最悪の最悪パターン”だったので、それを回避できたのはまだ不幸中の幸いかなぁ…とは思いますが、依然として「宣言下の五輪開催でメッセージが届かない」「なかなか聞く耳を持ってもらえない」という“2番目の最悪”状態にあることには変わりありませんので、菅総理は緊急事態宣言を発表した会見で「世界が一つになれる」「全人類の努力と英知によって、難局を乗り越えていける」とお話されていたんですけれど、いま求められているのはそうした空疎な理想論ではなく、目の前の厳しい現実を乗り越えるために、政治としてどういう決断ができるのか…という説得力のある言葉だと思うので、そのあたりもう少し説明が欲しいな、と思いますね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 12, 2021
今朝のテーマは、
「4度目の緊急事態宣言」について。
今日は、番組にも幅広い意見が寄せられて、
さまざまな立場からの多くの意見をご紹介しました。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 12, 2021
だから、一時的に数字を下げて、明けた後にまた感染拡大しては意味を持たないのではないでしょうか。
自分自身もより気をつけると共に、
皆さん一人一人の心がけが重要だと改めて思います。
誰かに移さないための思いやりを持った行動をしていきましょう。#ワンモ