21.04.22
『ダークパターン』

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
今週は毎日ワンワードを解説いただきます。
今日取り上げたのはこちら!
【ダークパターン】
ユージ:今週はスペシャル企画です。“いま気にかけておきたい”、“いま、おさえておきたい”ニュースワードを生活者目線でピックアップしています。
今朝は『ダークパターン』です。
神庭さん、まず「ダークパターン」について、詳しく教えて頂けますか?
神庭さん:ユーザーを欺くオンラインサービスの「罠」のことです。あの手この手でユーザーを無意識に誘導するようなもので、例えば、なかなか退会・解約できないサービスとか、「本当にやめますか?」と何度も聞いてきて、うっとうしくなるようなものです。中には電話を入れないとやめられないものもあります。これらは、ダークパターンの中でも”障害”と呼ばれる類型です。こういう場合は、そのサイトの中で探すよりも、「サービス名 解約」でGoogle検索した方が、すぐ見つかったりします。また、小さな文字で「メールを希望する」とあり、チェックボックスにチェックが入ってるのに気づかず手続きして、大量のメルマガが届く。あるいは、単発の商品購入かと思いきや、いつの間にか定期購入になっていて、その後もまた来ちゃう・・・といったものもあります。
ユージ:うちの息子がそれやった!毎月ボディクリームが届いちゃう。
神庭さん:これらは”誘導”という手口なんですね。
ほかにも、商品予約サイトなどで「何人が閲覧中」などと表示して焦らせる。通販で「今ならいくら」とお買い得価格を表示し、カウントダウンで急かすなどこれは”煽り”という手法なんですけれども、こんな風に今まで意識していなかったかもしれませんが、「ダークパターン」というものが実は蔓延してるってことなんですよね。
ユージ:吉田さんは、今の話を聞いて思い当たることありますか?
吉田:ありますね。お洋服のネットショッピングで「残り1つ」なんて表示されちゃうと、早く買わなきゃと思って急いで買うんですよ。でも数日後に同じサイトを見ると再入荷されてたりして・・・。これって規制することは難しいんでしょうか?
神庭さん:欧米では、規制や消費者団体の反発が広がっていまして、「WIRED」によると、アメリカ・カリフォルニア州では、法律でダークパターンを禁止しています。ダークパターンで得られた承諾は「同意」とみなされない。同じくワシントン州でも、類似の法案が提出されています。「DIGIDAY」の記事によれば、ノルウェーではAmazonが、「Amazon Primeを脱退しづらくしている」として、消費者団体から非難を浴びています。
ユージ:日本国内では、そういった動きは見られるんですか?
神庭さん:日本は、ほとんど野放しになっていますね。日経新聞の報道によると、国内の消費者向け主要サイトの6割で「ダークパターン」が確認されました。
ちなみに、日経新聞は、記事の末尾にこんなことを書いていました。
「日本経済新聞社の運営サイトでも、メール配信を必須にしたり、解約を電話連絡に限ったりするダークパターンが見つかったため、順次、改修しています。適切なサイトデザインに関するガイドラインも作成しました。日経グループ各社で運営するサイトについても点検し、利用者の利便性を高める改善を進めていきます。」
自社も例外とせず、改めるべきは改めるという姿勢は評価できると思いますね。
ユージ:そもそも明確な規定がないと、どこまでが「ダーク」なのか、判断が難しい部分もありますよね?
神庭さん:そうなんですよね。ネットに限らない話で、飲食店の椅子を硬くして居心地を悪くさせることで回転率を上げる手法は、消費者からは不快ですけど、社会的に許容されていますよね。どこまでがダークなのか判断が難しいんですけど、今回、みんながモヤモヤしていたことに「ダークパターン」という名前がついたことに意味があるかなと思います。これで何とか無くしていこう!という方向に意識が向くようになりますし。企業も法律には違反していないんだし?ということで、「ダーク」な手法を繰り返していると、いつか消費者にそっぽを向かれてしまいますし、企業の信頼、レピュテーションリスクにかかわります。徐々にダークなものをなくしていく、法規制を含めて考えていくべきじゃないかな、と思います。
ユージ:何となくみんなの中で、ちょっと嫌だな、こうなったらいいのにな、とモヤっとしていたものがと「ダークパターン」と名前が決まったことによって表現しやすくなりましたね。名前が決まったことがまず大きな一歩かもしれませんね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET" #ワンモ #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 22, 2021
『ダークパターン』について
改めて、このダークパターンというのは中々退会や解約ができないというサービス。
みなさんも経験あるかもしれませんね。例えば、メールやメッセージが企業側から来る、そしてこれはもう見なくて良いから退会したい。
"リポビタンD TREND NET" #ワンモ #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 22, 2021
メルマガの解約をしたいと思っても、どうやって配信を止めるんだ?っていう経験、僕もあるんですよ。それ以外にも、色んなアカウント登録を1ヶ月無料なのでして下さい。っていって登録して、
"リポビタンD TREND NET" #ワンモ #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 22, 2021
1ヶ月以降は有料サービスに切り替わるんですけどやめ方が分かりづらいとか、こういうこともダークパターンに当てはまるんですけど皆さんはどうでしたか?何か思い当たる節ありましたか?僕は結構ありました。
"リポビタンD TREND NET" #ワンモ #ユジコメ ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 22, 2021
今でも好きなスニーカーの抽選に応募するに当たってスニーカーを取り扱うお店にアカウント登録しなければ応募できないのでしたんですよ。メルマガも配信希望にしないと案内が届かないんですよ。そんなことを楽しみにして入ったんですよ。
"リポビタンD TREND NET" #ワンモ #ユジコメ ⑤
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 22, 2021
残念ながらスニーカーの抽選に外れまして、それ以降そのサイトを切り離すことが出来なくなってしまって今でも全く興味のないスニーカー情報が送られてきます。こういうことも、もしかしたらダークパターンに当てはまってしまうかも知れません。
"リポビタンD TREND NET" #ワンモ #ユジコメ ⑥
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 22, 2021
なのでこれは、企業側の努力になってくると思うんですけど、お客様に誘導する時はいいけどやめるときもスムーズに退会ができる手続きっていうのをして行った方がお付き合いとしても気持ちいいのかなって感じました。