21.02.17
『去年10月~12月期のGDP』について
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんにピックアップしていただいた話題はこちら!
【去年10月~12月期のGDP】
エリザベス:内閣府が発表した、去年10月から12月までのGDPの速報値によりますと、物価の変動を除いた実質の伸び率は、前の3か月と比べて“+3%”となりました。これが1年間続いた場合の年率に換算すると“+12.7%”。2期連続のプラスとなりました。
鈴村:去年10月から12月期のGDPなんですが、宇佐美さんはどのようにご覧になっていますか?
宇佐美さん:一回聞くと“+3%”でいいニュースに聞こえるんですけど、総合的に見ると、今のやり方の限界が見えてきた数値だと思います。前期比の数値で“+3%”といいましたけども、対前年比で見てみると“-1.2%”なんですね。2020年全体を振り返ると、1~3月期は“-2.0%”、4~6月期は“-10.3%”、7~9月期は“-5.8%”、10~12月期は“-1.2%”で、通年でだいたい“-4.8%”という仕上がりになっているので、かなり予算を拡張して、数十兆円規模で補助金を配っても前年比を一度も上回れなかったという現実は重いので、出口戦略を本格的に考え直さないといけないと思いますね。
鈴村:次の四半期、今年1~3月期のGDPは緊急事態宣言が出されたことから、再びマイナス成長になるんじゃないかなという見方が出ているんですけど、宇佐美さんはどのようにご覧になっているんでしょうか?
宇佐美さん:民間エコノミストの予想ですと、次の1~3月期は前期ベースで“-5%”くらいになるんじゃないかといわれているんですけれども、多分、前年比で“-6%”とか“-7%”くらいになるんですけど、明らかに緊急事態宣言の影響で、ただ、だからといって、ここで緊急事態宣言を出さないわけにはいかなかったので、これ自体は仕方ないかなといった感じですね。ここから今後のベストシナリオみたいなものを考えると、1~3月期で感染を抑え込んで、4~6月期からワクチンを徐々に展開させていって、経済をオリンピックの時期くらいにだいぶ再生させるということを狙っていくことになるので、ワクチンを打つペースがそれくらいのペースで行けるかというのもあるんですけど、頑張るしかないという感じですね。
鈴村:景気の先行きに不安がある中ですけど、一昨日、日経平均株価が30年半ぶりに3万円台を回復とうことで、“景気が良い”という実感はないのに株価は上がっているということで、気になっている方がいらっしゃると思うんですよね。これはどうしてなんでしょうか?
宇佐美さん:これは、一言で言えば“行き先がなくなったお金が株式市場に集まっている”という状況でして、金融機関とかファンドのお金の使い道として、国債とか企業債などの『債権』、貴金属や仮想通貨などの『コモディティ投資』、あとは『株式投資』というのがあるわけですけど、コロナ禍以降、各国政府が大量に国債を発行して金融を緩和したので、債権の金利が大きく下がったんですね。そうすると債権を持っていても利益が上がらないので、そこからお金を引き上げて、株式市場とかコモディティにお金を回しているんですね。そうするとどうなるかというと、各国で仮想通貨と株式がすごい勢いで値上がりしているという状態で、経済とは関係なく金融の理屈でお金が動いている感じですね。
鈴村:現金を持ってるとちょっと…というところがあるわけですよね。インフレ率が上がってくるとかっていう話になってくると、仮想通貨だったり株にという話になってくるのかもしれないですけど、その株高が実感できていない人のほうが多いという指摘もあると思うんですけど、恩恵を受けてる人は株取引をしている一部の人だけということになるわけでしょうか?
宇佐美さん:そうといえばそうなんですけど、長期で見ると、必ずしもそうではないと思っていまして。私たちの生活と株価との関係という意味で株が一番関係するのが『年金』なんですね。私たちが払う年金を集めた『年金積立金』というのがあるんですけど、それを『GPIF』という政府関係の法人が債権とか株式市場で運用していまして、要するに、株価が上がると、私たちが将来もらえる年金が増えるという関係になっているんですね。その積立金の規模がすごくて、180兆円近くになるんですけど、2020年は27.7兆円の利益が出ているんですね、この数字にちょっと実感がわかないんですけど、この株高が続いて、無事、売り抜けることができれば、将来、私たちがもらえる年金が増えることになりますね。
鈴村:なるほど。運用してくださる方、頑張ってください!って話ですね。
宇佐美さん:多分、売り抜けるのが難しいんですよね…。
鈴村:そうですよね。どこで利益を得て、そのまま勝ち逃げられるかというのはね。まだしばらくは上がるといわれていますけど、どうなんでしょうね?どこで利食いするのかみたいな話なわけですか?
宇佐美さん::基本的に、長期に持ち続けるので、売り始めるのはもっと先なんですけど、金利が低い間は株価高は続くと思うので、金利が上がり始めたときにどうなるかですよね。
鈴村:そのあたり僕らの生活にも確実に影響が出てくるということなので、経済のことは難しいなと思いながらも、ちょっと頭の隅に置いておくと良いかなというところかもしれませんね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2021
【去年10月~12月期のGDP】について。
前の三か月と比べて+3%のびているという見方ができますが、ただ昨年と比べると戻りきっておらず、現実としてはなかなか厳しい結果なのではないでしょうか?
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2021
ただ、日経平均株価が30年半ぶりに3万円台回復ということで、景気が良いという感覚がGDPで見ても実感としてはわかない方が多いのですが、やはり株は上がっていたりする。投資家とそうでない方との格差が出てくるだろうなんて言われていますね。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2021
今、個人投資家っていうのが凄い投資しやすいのかなと思います。格差が拡がっているというところを考えると自分の人生において選択に入れなくてはいけなくなっているのでは、そう時代がシフトしているのかもということが見えてきていますよね。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ④ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2021
少額でも投資できるという話もあるので、少し勉強してみるのもいいのかもしれません。社会情勢として変わってきている情報が入ってくる最中、一回、自分で調べてみるのもいいかなとは思いました。