20.12.15
コロナ禍で急増、“ウーバー地蔵”の問題点
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日、お話を伺うのは、BuzzFeed Japan News 副編集長、神庭亮介さんです。
神庭さん取り上げていただく話題はこちら!
『コロナ禍で急増、“ウーバー地蔵”の問題点』
エリザベス:今朝は「他人事ではない、コロナ禍で急増している“ウーバー地蔵”の問題点」を取り上げます。
鈴村:神庭さん、『ウーバー地蔵』ってなんですか?
神庭さん:あまり聞き慣れな言葉だなと思った方もいると思います。地蔵というのは、昔話とかで有名な地蔵菩薩のことですけれども、最近は、ちょっとよくない意味で使うことが多くて、みんなが動くべき時に動かない、例えば、フェスとかで、あるアーティストがお目当てなんだけれども、そうじゃないアーティストが出ているときに、棒立ちしてて、地蔵状態になっている人たちのことを『○○地蔵』なんて呼んだりしていて、その延長線上なんですけれども、ウーバーというのは『ウーバーイーツ』のことで、配達するために街の一角でたむろしている、隙間時間を潰さないといけないので待機しているというような状況で、そこで所在ないというか、何もできないので地蔵状態になっているというのを『ウーバー地蔵』と、ちょっと揶揄的に呼ぶということなんですよね。
鈴村:そういうことか…。確かによく見ますよね。最近多いですよね。
神庭さん:多いですよね。ただ待機している分には全然問題ないんですけれども、一部の方の中に、車道に座り込んでいたり、座って煙草を吸っていたり、あるいは、人がわらわらいることで、周りで商売している方の邪魔になってしまう場合があるということで、それを指して、批判的にウーバー地蔵と言う人たちもいるということなんですね。
鈴村:ウーバーイーツ側にそういった声というのは届いているんですか?
神庭さん:悪質な地蔵行為というんですかね、待機中のポイ捨てだとか、そういったことに関しては、今後、個別に注意喚起を行えるように体制を整えているというように説明しているということです。
鈴村:僕はこのコロナ禍で、デリバリーがすごく増えまして、めちゃくちゃ感謝しているんですよ。本当にどんな時も、ウーバーの方とか来てくれるし、大感謝なんですけど、そういう問題があるのは知らなかったです。もう問題になっているんですね?デリバリーの需要が上がってウーバーの配達員も増えているから、そういうことが起きているということですか?
神庭さん:そうですね、「これは儲かるぞ!」とか、「稼ぎ口としていいぞ!」ということで、いっぱいいろんな人がウーバーに参入してきていて、実際に雇用の働き口を担っているという部分もあるし、僕らも、すごく便利なサービスとして享受しているし、働く側からしても、隙間時間に働けるというメリットも大きいですよね。路上でタバコ吸っちゃうとか、ポイ捨てしちゃうというのは、ごく一部の話だとは思うんですけれども、ウーバー地蔵という言葉があまりにもキャッチーなので、それで、「けしからん!」みたいなことで、吹きあがりがちなんですけど、個人を責めてですね、「路上でタバコを吸うのはけしからん!」、「ウーバー地蔵けしからん!」ということを言って、個人のモラルの話をしてもしょうがないのかなと思っていて、ウーバーはこれだけ大きな企業なので、配達員の質の確保だとか、研修をするとかですね、あるいは、待機する場所がないのであれば、待機する場所を設ける、待機できるようにお店にお金を支払うとか、いろいろ改善できる点はあるのかなと、事業者としての責任もあるのかなと思いますね。
鈴村:対策はとったほうがいいということですよ。でもね、誰でもできる手軽さというところも、すごく大事じゃないですか?僕なんかは、ちょっと羨ましいなとすら思うんですよ。僕は若いころ、役者で食べられなかったとき、本当にアルバイトできなくて、なにやろうにも面接で落とされちゃうんですよ。こういう仕事しているので、たまに急に休んだりしますというと、もう、ダメで…。でも、ウーバーだったら自分タイミングで働けると考えると、そこは、すごいメリットだなと思うんですよ。でも、どうなんでしょうね、ウーバーというものが、仕事という観点でみると、立ち位置としてはどういうものなんですか?
神庭さん:単にウーバー地蔵の問題といっても、働き方の問題も絡んでいると思っていて、単発で組織に縛られないで短い期間働けるというのはすごく便利で、『ギグワーク』という言い方をするんですけど。
鈴村:ギグワーク…?
神庭さん:実際、芸人さんとか、芸能の仕事を目指している方とかも、便利に働けたりすると思うんですけれども、一方で、そういう人たちに対して保障がないというのもあって、例えば、すごく急いで配達しているときに事故ってしまっても労災が下りない、労災保険の対象にならないということがあったりするんですね。すごく新しい働き方なので、『ギグエコノミー』、『ギグワーカー』という言葉で、すごく持て囃されているんですけれども、ちょっとこれを聞いてて思ったのが、どっかで見たことがある光景だなと…。昔、アルバイトして稼ぐ、夢を追いかけてフリーターをやるというのがすごく奨励されて、いいことだと言われていたんですよね。
鈴村:まさにその世代です。
神庭さん:ですよね!でも、しばらくすると、残業とかしないで自分のペースで働けるよ!ということで、『派遣社員』とか『契約社員』が推奨されるようになって、結果として、その非正規労働者がすごい増えてですね、派遣切りとか雇止めとかがすごい問題になっているという部分があって、今回のウーバーに関していうと、より不安定な働き方なので、個人事業主なのでそうではあるんですけれども、さらに底が抜けてしまった感があって、ギグワーカーというかっこいい言葉で覆い隠されてしまっている部分があるなと思っていて、もちろん、きちんとモラルは解決して欲しいんですけれども、一方で、労働者として、きちんと保護されるような制度設計が必要なのではないかなというようにも思っています。
鈴村:新しいからこそ、こういう問題点が出てきたということですね。でも、この働き方って新しいが故に刺激的で、ちょっとアレルギーがある方もいるとは思うんですよね。社会から見てもね。なんかもう、ウーバーイーツが走ってるだけで「道の邪魔だ~!」とかいう人もいるぐらいで、でも、新しいことだから、どうやって認めていくかとか、ちゃんと関わり合いをしっかりしていく設計を作らないといけないという話ですよね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 15, 2020
今朝は【コロナ禍で急増、ウーバー地蔵の問題点】について
ウーバーイーツには待機所がないので注文が入るまでどこかで待っているというシステム。その時たむろしているケースがウーバー地蔵という話でした。
何がいけないかというと道の邪魔に
#スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 15, 2020
になったりタバコをポイ捨てしているという話。
指導する場や研修がないまま誰でも出来てしまう手軽さがこういう事態を生んでいるのではというのもありますが、それぞれのモラルの話だと正直思います。
そして時間や場所に縛られず単発短期で働けるギグワーク、
#スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 15, 2020
役者で食べられなかった時代働く場がなく自分のタイミングで働ける場所があればと思っていました。問題は保護される仕組みがない所。ウーバーイーツから見えてくる新しい働き方を見直す機会を作るべき。若い子達が色んな方法で仕事ができる環境を守っていくべきだと思いました。