20.12.09
『追加の経済対策』について
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんがピックアップした話題はこちら!
【追加の経済対策】
エリザベス:政府は昨日、新型コロナウイルスの影響を踏まえた、追加の経済対策を閣議決定しました。中小企業に最大1億円を支援する『事業再構築補助金』などが盛り込まれ、事業規模はおよそ73兆円、財政支出は40兆円となりました。
鈴村:追加の経済対策の3本柱、『感染拡大防止』『経済構造の転換』『国土強靱化』について、お話を伺っていきます。まずは、事業規模と財政支出について。こちらはどのような印象でしょうか?
宇佐美さん:この追加の経済対策をどういう位置付けでやるのかがはっきりしていないので非常に評価しづらいですね。先日、『令和3年度予算編成の基本方針』というものが出ました、その書きぶりですと、「国民の命と暮らしを守るため、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る」とされているんですけど、これだと、ブレーキとアクセルを両方踏んでいるようなところがあって、なんとも評価しづらいんですよね…。一応、軸としては、さっき紹介があった通り『感染拡大防止』『経済構造の転換』『国土強靭化』という柱が立ったんですけど、別々に向いた方向性がホッチキスで止められたという印象で、今からでも狙いをもうちょっと絞っていかないと事業規模ほどの効果は出ないのではないかなと懸念をしていますね。
鈴村:なるほど、この3つが全部リンクしている感覚が薄いというところがあるわけですね?
宇佐美さん:そうですね。
鈴村:では、1つずつ伺っていきたいと思います。3本柱の1つめ、『感染拡大防止』。こちらはどのような経済対策が盛り込まれたのでしょうか?
宇佐美さん:『感染拡大防止』の内容自体に関してはかなり順当なもので、大きいところでは、病床増設と、医療体制の充実用の都道府県向けの交付金が増額されたということと、ワクチン接種費用が計上されたこと、あとは、やっぱり、大事なところで、飲食店等への時短要請の協力金に使える予算が合計で6兆円ほど手当されました。そういう意味だと、これに関しては非常にまともな予算だと思います。
鈴村:次に3本柱の2つめですね、『経済構造の転換』。こちらはどのような対策が盛り込まれたのでしょう?
宇佐美さん:これは結構、菅政権の色が出まして、大きくは、『グリーン化(CO2の排出量削減)』と、『中小企業の再編、事業転換』を目的とした大きな予算が組まれた他、GoToの延長や各省庁がやりたいような様々な政策が盛り込まれたもので、“ごった煮の予算”という印象です。総額で18.4兆円、事業規模で51.7兆円とそれなりの金額になりまして、その中で柱となるのは中小企業の業態転換を支援する『事業再構築補助金』なんですけど、経済全体の方向性が見えていないのに業態転換を判断することはかなり難しいと思うんですよね。そういう意味では、多少、各国と軋轢があっても、医療とか半導体など重要産業のサプライチェーン再編をする、もっと言えば、中国依存から脱却して、ある程度国内に戻すということを、もっと前面に打ち出してもいいのかなと思うんですけど、他方で、この前、兵庫県の会社が県庁に依頼されて、よし頑張るぞ!と医療用ガウンを作ったら、今度は、県庁が中国から大量調達して、その会社が大量に在庫を抱えて困っているという報道があったんですけど、こういうチグハグなことをなくしていかないといけないと思いますね。そういう意味では、政府の指導というのが求められていると思います。
鈴村:続いて3つめ行きましょう、『国土強靭化』ですね。こちらはどのような対策が盛り込まれたんですか?
宇佐美さん:“国土強靭化”って難しい言葉ですよね。
鈴村:そうですよね、すごいパワーワードですよね。
宇佐美さん:“強靭”というのがすごいパワーワードですよね。ただこれは、いわゆる公共事業に関する予算の安倍政権以降の言い換えと考えていただいて結構で、日本は高度成長期に結構インフラを作ったので、そのインフラが本当に限界を迎えつつあるんですよね。そのため2021年度から2026年度までの5ヵ年で15兆円程度を手当てして、もう一回修繕するということをこの予算で進めていくことを決めたんですよね。これは特別に新型コロナ対策というわけではないんですけど、単純に全国で早急に修繕が必要な橋梁の7万くらいあるといわれていて、そのうち7割くらいが未だ修繕にほとんど手をつけられていないという問題があったり、自然災害の質が変化して、河川事故が増えているという問題もあるので、こうした問題にこの機会に一挙に前倒しして対応してしまおうということだと思います。
鈴村:追加の経済対策の中身で宇佐美さんが足りていないと思うことはありますか?
宇佐美さん:個別の政策として足りてないというよりは、全体のビジョンというところですよね。『withコロナ』を続けるのか?続けないのか?という判断をそろろそくだす必要があるわけですよね。現状、その新型コロナ対策に関する国民の不満がかなり高まっていて、菅政権の支持率が急落しているので、新型コロナウイルスとどうやって向き合うのか?その中で、経済をどう立て直すのか?ということを、明確に打ち出していく必要があると思いますね。
鈴村:具体的といいますか、わかりやすいビジョンが必要ということですよね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 9, 2020
今朝は【追加の経済対策】について
「感染拡大防止」「経済構造の転換」「国土強靱化」の3つの柱があるという話でした。
「感染拡大防止」に関しては宇佐美さんはこれは順当な内容であると言っていましたね。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 9, 2020
「経済構造の転換」はグリーン化、Co2排出の削減、中小企業の再編、それから事業転換、本当に何が正しいのか見極めるのか難しい中で事業転換って本当に難しいんだろうなと自分がやらなければならないとなったら本当に大変だなと色々感じました。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 9, 2020
「国土強靱化」インフラ整備ですよね。2019年の時と違って、今年は台風がそれほど来なかったので、大人しくなってしまうのですが、粛々とインフラ整備をして災害対策をとらないといけないですよね。
ここに予算を割くことも大事など思います。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ④ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 9, 2020
この3つをどのようなバランスをとるかというと本当に難しいだろうなと話を聞いていても思います。
コロナに立ち向かう事を加味しなければならない、今の運営、本当に苦労している。
なんとか手を取り合いながら頑張っていければいいなと思います。