20.11.03
大統領選挙にも影響を与えかねない陰謀論集団
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日、お話を伺うのは、BuzzFeed Japan News 副編集長、神庭亮介さんです。
神庭さん取り上げていただく話題はこちら!
『大統領選挙にも影響を与えかねない陰謀論集団』
エリザベス:11月3日に行われるアメリカ大統領選挙ですが、『Qアノン』と呼ばれる陰謀論集団がアメリカで急速に拡大し、今回の大統領選挙にも影響を与えるとの見方が出ています。
鈴村:Qアノンというのはどういう組織なんですか?
神庭さん:組織・集団というと、なんかビルがあってそこに入っていって具体的に組織構成員の人たちが何万にもいて…みたなイメージをするんですが、そういう感じじゃなくて、ネット上に無数にその説を信じている人がいるという状況で、“Q”という匿名の情報発信者がインターネット上の掲示板に書き込んだ陰謀論を信じた人たちのことを総称して“Qアノン”と言うんですね。アノンというはアノニマス、匿名という意味で、要は、匿名の誰かさんが言っていることを信じちゃっている人たちがQアノンなんですね。
鈴村:Qって誰なんですか?
神庭さん:謎です!クエスチョンのQなのかな…わかんないです。
鈴村:謎なんですね。その人が1人なのか、いっぱいいるのかもわからないと?
神庭さん:複数人の可能性もありますけどね。
鈴村:そうなんですね。例えば、陰謀論というのはどんなものがあるんですか?
神庭さん:これは非常に荒唐無稽なんですけども、“ディープステート”と呼ばれる影の政府がアメリカにあって、民主党の議員やハリウッドセレブ達が小児性愛者で子どもに性虐待を加えたりしていて、それをトランプがやっつけようとしている。「トランプさんは救世主だ!」みたいな、そういう陰謀論、思想なんですよね。
鈴村:すごい主張ですね…。でも、このQアノンというのは影響力がやっぱりあるんですか?
神庭さん:一説によると、“100万人くらいの人がいる”という人もいれば、”いやいや、そこまではないし、Qアノンと言われている人でも1から100まで全部信じ切っているわけではなくて、ライトのQアノンの人もいる”みたいな…。“Qアノン支持者だけど、民主党を支持してる人もいる”みたいな説もあって、濃淡はあると思うんですけど、ただ、急速に広がっているってことは間違いないんですよね。
鈴村:そうなんですね。Qアノンという名前は聞いたことあったんですよ。でも、どういうものなのか、実態というのは僕はわからなかったんですけど、今聞いても、本当の意味での実態はちょっとわからないものですね。
神庭さん:やっぱり、既存のメディアに対する不信感であるとか、既存の政治に対する不信感、「この人たち、ちゃんと俺たちのためにやってくれているのかな?」とか、「俺たちはこんなに一生懸命がんばっているのに、なんで報われないんだ!」という不安心理があると思うんですよね。そういう人たちが、持っていき場のない感情を、勝手に点と点を線で結び始めちゃう、そこにQが、とても食い付きやすい情報を、美味しそうな情報を提供してくれる、そうすると、それに反応して今度は自分たちで適当なワードで勝手に検索しだして、点と点をどんどん、どんどんつなぎだしてしまう。そういう、陰謀論の快楽というか、気持ちよさもあって、どんどん広がっているんじゃないかと思いますね。
鈴村:これは日本もネットにおいては、根拠とか証拠がないデマとか陰謀論みたいなことというのはありますよね?
神庭さん:そうですね、実際に対岸の火事では全くなくて、日本でも、例えば最近ですと、芸能人の方の自殺とかが相次ぎましたけども、悲しいことに乗じてというのかな。やっぱり、悲しい気持ち、受け止めきれないという気持ちがあると思うんですけれども、ファンの人たちがそこから、「実は陰謀なんだ!」とか、「自殺じゃないんじゃないか!」とか、そういった陰謀論を広げ始めてしまうというのがあります。だから、政治に限らずですね、わりと身近なところに陰謀論ってあるんだなと思うんですよね。
鈴村:あるんですよね。僕も、別に自分で情報を取りにいったわけじゃないんですけど、パッと見たものに陰謀論的なものがあって、あっ、これはもう、当たり前にあるものなんだなと思いましたよね。
神庭さん:そうなんですよね。やっぱり、なんだろうな、「メディアは嘘ばっかりだ!」とか、「マスメディアは嘘ばっかり載せている!」とか、“自分はネットでこれだけ真実を調べあげている、ネットには真実がある”というふうに思っている人が、はまってしまうので、実は、“自分がリテラシーが高いんだ、真実を知っている”と思い込んでいる人が陰謀論にはまりやすいという注意点があるかなと思います。
鈴村:ん~、なるほどね。やっぱりマスコミの不信っていうのって、確かにマスコミはなんでこんなことしたんだろうとかっていう事や、事件だったり、いろいろあるし、本当にフェイクのものも流れてしまっているという事実はあるわけじゃないですか?でも、全てのマスコミがそれによって全部アウトというのはないわけじゃないですか?
神庭さん:そうですよね。
鈴村:極端な考え方に行ってしまうというイメージは確かにすごくありますよね。
神庭さん:不思議なのは、なぜ、きちんと取材をしていて報じているメディアが嘘ばかりといいながら、全く取材がないそういう断片情報を繋ぎ合わせて勝手にこっちが真実だと信じ込めるのかな?と。それでも、コインの表裏で、そっちも嘘じゃね?みたいにいかないというのがちょっと不思議ですよね。
鈴村:またこういう話をすると、「おい!それも陰謀だろ!!」みたいな、うそみたいな話しになって…(笑)
神庭さん:「お前は味方しているのか!?」みたいな(笑)
鈴村:「マスコミの味方だろ!」みたいなことになっていくっていうことを繰り返していく(笑)
神庭さん:そうなんですよね。
鈴村:これはやっぱり世界的に起きていることなんですね?日本だけでもはなく、もちろん、アメリカだったりとかは当たり前になってきていて…。こういう話を聞きますと、本当に世の中が不安に包まれているんだなっていうイメージがありますよね。
神庭さん:そうですね。だからこそ、情報には注意しないといけないですよね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 3, 2020
今朝は【大統領選挙にも影響を与えかねない陰謀論集団】について
Qという人が出す情報を信じている人達・Qアノン。
日本も含め情報を発信するメディアへの不信感が募っている。僕もTVラジオを見聞きしていて間違った報道をしている瞬間も度々見ます。
#スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 3, 2020
メディアが絶対的に信用できるものではないというのは賛同します。その上で僕はメディアで思想の指揮をしている人に出会ったことは無いです。
Qアノンでは誰かが操作しているという陰謀説もあったんですが一人一人が極端に疑ってしまったり、自分の持つ情報が大きくなりすぎて
#スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 3, 2020
人の情報を上手く受け取れなくなって、こういう事が生まれるのかなと思います。
フラットに情報を仕入れて上手に距離を取りながら生きていかないと、飲み込まれてしまうような怖いこともあるのかなと感じた話題でした。