20.07.08
球磨川が氾濫…ダムの必要性を考える
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんに伺ったテーマはこちら!
【球磨川が氾濫…ダムの必要性を考える】
先週土曜日、熊本県南部を襲った記録的豪雨で、球磨川が氾濫し、県内の各地で土砂崩れや浸水被害が発生しました。こうした被害を受け、「必要だったのでは…」という声があがっているのが、球磨川の上流に建設予定だった「川辺川ダム」です。
鈴村:群馬県の八ッ場ダムは、工事を一時中断していたんですけど、その後、再開して、去年10月の台風19号で治水効果を発揮したんですよね。こうした事例、そして、大雨による被害が相次いでいることから、「ダムの必要性」を訴える声が高まっているんですけど、こちらはどう思われますか?
宇佐美さん:やっぱり、“治水”という意味ですとダムを超えるものは、なかなかないんですよね。球磨川は多くの河川が合流して、そのあと川幅が狭まる地形で、1963年~65年と三年続けて洪水が起きたみたいな話もあって、実際、今回、球磨川の治水の必要性は議論されていたんですけれども、ただ、そのうえで、ダムが良いか?と…。ダムは、メリット・デメリットがあるので、そこは別問題でして、それにダムでも、全ての洪水をカバーできるわけではないので、そこはやっぱり、結局は住民が決めることなので、民主的な存在であるということを考えることが大事だと思いますね。
鈴村:一般的なイメージですけど、ダムの話になると、やっぱり、反対の声がすごくクローズアップされるイメージがあって、反対の声が根強くあると思うんですけど、こちらはどう思われますか?
宇佐美さん:ダムの反対運動というと、よく生態系に対する影響とか、環境問題というのが第一にあげられるんですけれども、私は、むしろ、それは本質的な話ではないと思っていまして、ダムが作られる河川の下流域では、現状の自然を前提とした観光とか、食品産業というのが存在しているわけですよね。そういう人たちは、ダムができると生業が奪われるので、その人たちが反対運動するのは、すごく自然なことだと思っています。
鈴村:なるほど!ここで伺いたいのが、そのダムのメリット・デメリットについてです。ご解説いただけますか?
宇佐美さん:はい、ダムのメリットは大きく分けて3つあるといわれていまして、1つは、治水ですよね。大雨の時、河川に急激に水が増えるのを水を貯めることで被害を軽くするということ。と、飲み水とか、かんがいとか、必要な時に水を使えるようにするということ。あと、ダムだと水力発電ができるので、メンテナンスの費用があまりかからないという技術的なメリットがあります。
一方でデメリットは、ダムは河川を分断して本来の流れを変えてしまうので、必然的に自然に影響をあたえてしまうし、例えば、砂浜が無くなったということも主因はダムといわれていたりもします。あとは、一番大きいのは、漁業とか食品産業などの水を使う産業に致命的な影響をあたえてしまう可能性があるということですよね。
鈴村:“ダムによる治水”が、治水においては一番だという話もありましたけども、“ダムによらない治水”というのは、やっぱり難しいんですか?
宇佐美さん:経済的、社会的にダムを上回る方法というのはほとんどなくて、実際、熊本県も今回の場合、2008年の段階でダムが一番いいと認めているわけですよね。そのうえで、ダムによらない治水という方法を考えると、やっぱり、ダムより難しい、お金的にも社会的にも受け入れられるのが難しい治水になるわけですよね。だから、短期的には、水害の許容度を上げて、水害の時には逃げ出しましょうというのが中心的なので、ダムによらない治水というと、ダムと同じ効果を発揮すると思っちゃいますけど、そういうわけではないということですね。
鈴村:大雨の被害を防ぐことがダムならできる可能性があるわけですけど、そのダムによる治水、それから、今いったように、避難をするというようなことで、言うなれば自然と共存しなければいけないダムによらない治水というんでしょうかね、これらに僕らはどう向き合うのが良いんでしょうかね?
宇佐美さん:先ほど申し上げたようにダムにはメリット・デメリットがあるので、今回も熊本県にとっても、ダムによらない治水というのが苦渋の選択だったはずなんですよね。ただ、今回の議論の時に、都合のいいこと、悪いこと、全部、俎上にあげて議論したか?ということが問われるところで、やっぱり、隠し事なく、メリット・デメリットがあるので、そこをちゃんと議論することが大事なことだと思いますね。
鈴村:そうですね、これは本当に難しい問題ですよね。どちらにも意見があって、どちらも正しく聞こえますし、人のテクノロジーによって何かがどんどん変わっていくというのはどうなんだろう?という意識もありますし、でも、命を守らなければいけないですし…。本当に難しい問題ですね。これはずっと議論を続けなければいけないのかもしれませんね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 8, 2020
今朝は【球磨川が氾濫…ダムの必要性を考える】について
これは本当に難しい問題だなと思いました。
今、水害が出ていますが、そんな中ダムというのは必要だろうというところのメリットは水量をコントロールできること
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 8, 2020
電気を起こせるのでメンテ費用がかからない、売電ができるということで、作ること、運用することはやりやすいということ、デメリットは自然を捻じ曲げてしまう事、生態系を狂わせる、獲れていた魚がとれなくなってしまうことが出てきてしまう事
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 8, 2020
これはダムの問題ですけど、我々、人間に突きつけられている話のような気もします。
当たり前の姿でいることが僕らもうできなくなっている気がします。テクノロジーが発展していった結果そこに寄り添って生きているのが今の僕たちになっている。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ④ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 8, 2020
昔ただの野山を駆け巡って魚獲って食べていた時代とは違うんですよね。と考えると僕らは何かを破壊しなければ生きていけないのかということを突きつけられているような気がします。この平行線のような問題に対して
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ⑤ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 8, 2020
どこにポイントをもって話し合うのかが大事だと思います。僕等はそれでも生きていかなければならない。
答えが見いだせるかどうかという所だと思います。自然尊重するために僕らが無理してそこに住まないという選択も取るという話も出てくると思います
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ⑥ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 8, 2020
色んな観点で僕らは自分の命を守りつつ、この場所に暮らしているということをもう一度再認識しなければいけないと思うので、このダムをきっかけにみんなで考えていくことも大事なのかもしれませんね。