24.01.01
2024年 注目のトピックス 政治編

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介さんにお話を伺いました。
今朝のテーマはこちらです。
【2024年 注目のトピックス 政治編】
ユージ:「2024年 注目のトピックス 政治編」。神庭さんに3つのキーワードで2024年の政治を展望してもらいます。
手島:では早速、1つ目のキーワード、よろしくお願いします。
神庭さん:1つ目のキーワードは、「政治とカネ」です。
ユージ:やっぱり、そうですよね。
神庭さん:年末の29日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、政治評論家の田崎史郎さんと前明石市長の泉房穂さんのバチバチのやりとりが「神回だ」と話題になりました。どういう議論があったかというと、検察が議員の裏金の金額によって立件するかしないか決めるのはどうなのか?という文脈で、田崎さんが「金額で線を引くのはおかしいが、全部数十万円でも摘発していったら、安倍派の議員はほとんど関わってしまう。そうすると90人くらいいなくなったら大変ですから…」と説明しました。そこに泉さんが被せるような形で「いや、大変でもないですよね。組織的にやってきたんだから、全員いなくなったって誰も困らないですよ」と猛反論したんです。
ユージ:いくらだったらOKというのは変な話ですもんね。
神庭さん:そういう意味でも、年明け以降の東京地検の捜査がどこまで伸びるのかは注目です。ひとつ言えることは、司法・行政・立法は三権分立が原則。検察は行政とも準司法とも言われますが、立法府である国会に対して「こんなに沢山摘発したら大変かな」と気遣ったり、忖度したりする必要は全然ないわけです。検察は大きな権力を持っているので恣意的な国策捜査は問題ですが、恣意的に「捜査しない」のも同じように問題です。検察は検察の仕事をしっかりやってほしいと思います。
手島:政治とカネ問題、岸田総理はどんな対策を考えているんでしょうか?
神庭さん:自民党総裁でもある岸田総理は、年明けのできるだけ早い時期に党の信頼回復のための組織を立ち上げると表明しました。現状で20万円以上になっているパーティー券収入の記載義務の引き下げや厳罰化、政党交付金のあり方など議論するべきことは山ほどあるんですが、裏金づくりや規制法違反の当事者である議員たちがどこまで踏み込んで改革できるかが焦点です。
手島:2つ目のキーワードは?
神庭さん:「店じまい内閣」です。岸田総理の支持率は、2012年末に自民党が政権に復帰してから最低の水準に低迷しています。このままずっと岸田政権が安泰だと考えている人は少ないです。もはや「死に体」化していて、焦点はいつ、どのような形で岸田内閣が店じまいをするかの方に移ってきています。店じまいの1つのタイミングと言われているのが、3月の来年度予算成立後です。先月の会見でも岸田総理は「国政に遅滞が生じることはあってはならない」と繰り返し述べていました。予算が通ってからの退陣であれば「国政の遅滞」も最小限で済みますよね。3月上旬には、岸田総理は国賓としてアメリカを訪問する見通しになっていまして、訪米を花道として退陣するのではないかという見方が出ています。ただ、アメリカ側には岸田総理の「卒業旅行」になることを懸念する声もあるようです。
ユージ:春先に動きがありそうですね。
神庭さん:自民党総裁としての岸田さんの任期は9月までですが、そこまで待って総裁選をやる場合、「フルスペック」といって党員・党友の投票があります。そうすると、世論調査でも人気のある石破茂さんや小泉進次郎さんといった人たちに票が集まりやすくなります。「であれば、秋まで待たずに春先に前倒しで臨時の総裁選をやって、党員投票なしで済ませてしまおう。その方が麻生副総裁や茂木幹事長ら主流派の意向が通りやすいし、影響力を残すことができる」という考え方があるわけです。店じまいの時期、総裁選の時期によって「ポスト岸田」の顔ぶれが左右されることになりそうだなと思います。
手島:最後、3つ目のキーワードは?
神庭さん:「もしトラ」です。国際政治のキーワードですが、「もしトランプ氏がアメリカ大統領に再選したら…」の略です。いま発売中の週刊ダイヤモンドの2024年「総予測」号では、11月のアメリカ大統領選での「もしトラ」シナリオを検証しています。バイデンさんを支える民主党政権はエリート主義で、ラストベルトと呼ばれる工業地帯の労働者階級の人たちからあまり良く思われていないんですね。そこをガッチリ掴んでいるのがトランプさん。ハーバード大のマイケル・サンデル教授はダイヤモンドの取材に「トランプ氏は労働者が感じていた怒りや屈辱を察していました。ある予備選挙でトランプ氏は『私は学歴の低い人たちが好きだ』と言ったほどです」「労働者階級に対して、教育レベルの高い人が抱いている偏見をすでに理解していたのです」と話しています。最近の世論調査では、7つの激戦州でトランプさんがバイデンさんを上回っており、トランプさんの返り咲きが現実味を帯びてきているんですね。
ユージ:「もしトラ」が起きたらどうなるんですか?
神庭さん:国際秩序に大きな影響が出かねないと思います。トランプさんは自分が当選したら「ウクライナ戦争を24時間以内に終わらせる」と公言しているんです。自国中心主義のトランプさんは台湾問題への関心も薄いと言われています。中国への抑止力が低下して、思わぬ波乱が起きれば日本も影響を受けます。今から「もしトラ」に向けて心の準備をしておく必要があるんですね。日本の政治家が恐れるのは、アメリカ・世論・検察だと言われています。今日紹介した3つのキーワードもそこに大きくかかわってくる部分ですから、2024年の政治を読み解くうえで、参考にしていただけたらなと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 1, 2024
テーマは「2024年注目のトピック政治編」
今日、元日の各新聞社の紙面では、
政治資金パーティーを巡るキックバック問題など、
「政治と金」に触れている新聞社が多くありました。
#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 1, 2024
この裏金問題についてまだ不透明な部分が多くありますが、引き続き金額の大小関係なく、
抜け穴のないように法整備をするなど、新しくルールも作っていくべきだと思います。
#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 1, 2024
また国民のためにも、クリアな政治と金の姿勢を今後見せてくれることを願っています。
#ワンモ