23.12.28
年末年始の感染症の流行

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
引き続きコメンテーターは、情報社会学がご専門の城西大学 助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「年末年始の感染症の流行」
吉田:新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行後、初めての年末年始を迎えます。JR東海によると、東海道新幹線の予約数は前の年の同じ時期に比べ、およそ1.5倍に増え、コロナ禍前の2018年を上回っています。また、調査会社インテージによると、年末年始の帰省や国内旅行にかける予算は昨年に比べ9,835円増えており、新型コロナの5類移行後、初の年末年始は人々の移動が活発になりそうです。
ユージ:そこで今日は年末年始の感染症の流行について、塚越さんに解説いただきます。まずは流行が続いているインフルエンザの状況はいかがでしょうか?
塚越さん:国立感染症研究所のインフルエンザ流行マップによりますと、12月11日~17日のインフルエンザ患者報告数は、14万7858人で、1機関あたりの報告数は29.94人です。数としては前の週より2万人ほど減少していますが、1医療機関あたり30人を超えると警報レベルなので、予断を許さない状況です。年末年始といった今の時期を考えると、気を付けるに越したことはないと思います。
吉田:続いて、感染が広がっている「溶連菌感染症」はいかがでしょうか?
塚越さん:子供がかかりやすく、発熱、のどの痛み等を発症する「溶連菌感染症」。いくつかある種類のうち9割を占める代表的なものは、「A群 溶血性レンサ球菌咽頭炎」といいます。国立感染症研究所によれば、この5週連続で過去10年間で最多の患者数を更新しています。12月17日までの1週間で、全国およそ3000の小児科から報告された患者は15818人。1機関あたりの患者数は5.04人。東京都は1999年の感染症法施行以来、初めての警報も出しています。他にも、アデノウイルスによって感染する「咽頭結膜熱」。いわゆる「プール熱」も前の週より19人増えて10966人。依然として患者数が多い状況です。プール熱は子供を中心に高熱や結膜炎などの症状が出るもので、子供から大人にも感染する可能性があります。
ユージ:新型コロナウイルス感染症の状況はいかがでしょうか?
塚越さん:同じく、12月17日までの1週間で、全国およそ5000の医療機関から報告された「新型コロナウイルス感染症」の患者数は、前の週から3132人増えて2万511人。1医療機関あたりの平均は4.15人で、前の週の1.18倍増えています。インフルエンザの14万人と比べれば少ないですが、4週連続患者が増えています。年末年始で高齢者と会う機会も増えるので、「引き続き感染対策を」と厚生労働省も注意喚起をしている。またコロナに関しては、9月に発見された「JN.1」という変異株が流行しています。こちらはオミクロン株の亜系統「BA2.86」から派生したものです。アメリカやヨーロッパ、アジアでも広がっており、世界の感染者の27.1%がJN.1に感染。WHOも「注意すべき変異株」に指定しています。ただ、JN.1はBA2.86系統と比べると免疫を逃れやすく感染しやすい可能性はありますが、現状ではリスクはそれほど高くないということで、XBB株対応のワクチン接種が有効な可能性があるということになります。
ユージ:他に気になる感染症はありますか?
塚越さん:いろいろな感染症が増えているのですが、最近、中国で呼吸器の感染症である「マイコプラズマ肺炎」が流行しています。自然治癒することも多く、比較的軽症なのですがその分、気付かずに周囲にうつしてしまう恐れがあります。しつこい咳が特徴で、熱が下がっても咳が3、4週間続き、もちろん重症化することもあります。日本では患者の8割が14歳以下ですが、大人の感染報告ももちろんあります。こうしてみると、特に小児科への負担がかなり多いかな、と思います。
ユージ:年末年始の感染症、気を付けることって何かありますか?
塚越さん:毎年のことですが手洗いとマスクですね。年末年始で移動が多くなって、感染症が増えますよね。実際、東京ではここ最近またマスクをする人、特に電車の中とか増えています。コロナもそうですけど、いろんな感染症の予防の為にもマスクをする事も大事だと思います。また、帰省される方は高齢者とお会いする機会も多いと思うので、その辺りを気を付けて下さい。この辺りは我々は知っている事ではありますが、もう1回思い出していこう!と思って欲しいです。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 28, 2023
『年末年始の感染症の流行』について
今年、新型コロナウイルスが5類に移行し、コロナへの向き合い方が変わって初めて年末年始を迎えることになります。帰省や旅行をされる方は万全の体調で新年を迎えたいですよね。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 28, 2023
「慣れ」のフェーズに入っている方もいると思うので、これまでの基本的な感染対策を改めて見直すのは大切なことだと思います。
手洗いうがいはもちろん、マスクの着用でもかなり予防意識は高まると思うので、必要に応じてマスクを着用するのも一つの手段なのではないでしょうか。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 28, 2023
いま「溶連菌感染症」や「JN.1」というコロナの変異株なども流行しています。いずれにしても基本的な感染対策で予防できるものもあるので、新年を健康に迎えるためにも、自身や家族のためにも、今一度対策をしっかりしていきましょう!#ワンモ