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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.12.27

ライドシェア、来年4月から一部解禁その課題は?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「ライドシェア、来年4月から一部解禁その課題は?」

吉田:政府は先週水曜、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」を来年4月から「一部解禁」することを決めました。塚越さん、まずは、ライドシェア解禁の背景を改めて教えてください。


塚越さん:一言で言えば、運転手不足です。まず、タクシー運転手になるには二種免許という専門の免許が必要です。免許なしに個人が有料でお客さんを運ぶことは「白タク」と呼ばれ、道路運送法で原則禁止されています。一方、コロナ禍で需要が減ったタクシー業界は、2019年におよそ29万人だった運転手が、今年3月の時点でおよそ23万人にまで減っています。そこで都市部だけでなく、観光地のある自治体などからライドシェア解禁の声があがっています。


吉田:政府が決めたのはライドシェアの「一部解禁」なのですが、これは、どういうことでしょうか?


塚越さん:まず、来年4月から始まる新制度では、二種免許を持っていない一般ドライバーでも、タクシー会社の管理のもとで安全対策を行った上でなら、都市部や観光地に限定されるが、自家用車で「ライドシェア」が可能になります。これにはタクシー会社が運用している配車アプリのデータを分析して、タクシーが不足している地域を特定し、運輸局の許可を得て、実施するということです。またライドシェアの実施について、現時点では時間帯などが決められており、都市部では朝の通勤時間帯や雨、イベント時などで、観光地では観光客が多い時期などとなっています(こうした点が一部解禁ということ)。


吉田:地域や時間帯が決められているということですが、万が一、事故が起きた時は一般のドライバーが責任を持つのですか?


塚越さん:一般ドライバーはタクシー会社に登録することでライドシェアの運転手になれますが、事故が起きた時はタクシー会社が責任をもつことになります。またユーザー側が利用する場合、配車アプリを使って、料金は通常のタクシーと同じ金額になります。ただし、お客さんが一般ドライバーかタクシー運転手かを選べる仕組みも検討するとのことです。


塚越さん:ライドシェアの「一部解禁」ということで、課題も色々ありそうですよね?


塚越さん:課題も色々ありまして1番大きな課題は、やはり一般ドライバーのサービスで、どのように安全を確保するかということです。タクシーの事故は食べ物の配送と違って、最悪の場合、お客さんの命が失われることになりかねません。運転だけでなく、車両の点検も必要ですし、さらに言えばドライバーの人間性、つまりドライバーが悪いことをしないかどうかなども含めて、タクシー会社が安全教育をどこまでできるかが問題です。こうした安全管理の方法や料金体系などは非常に重要だと思いますが、年明け以降に議論するとのことです。要するに、まだ決めきれていないというところですね。


ユージ:来年4月は「一部解禁」ですが、今後、「全面解禁」される可能性はあるのでしょうか?


塚越さん:これも議論されているところですが、今回はタクシー会社が一般ドライバーの管理をするということで、配車アプリ事業者などは参入できません。タクシー会社としては、安全管理は自分たちしかできないと主張していますが、他業種の参入は経営を圧迫する、という事情もあります。他方で、経済団体などのライドシェア推進派は、もっといろんな事業者が参入すべきだ、と主張しており、両者は対立している状態になっています。この点は方針がまだ完全には決まっておらず、来年6月までに議論を続け、全面解禁するかどうかをこれから決めるということです。今後の議論によっては他の事業者が参入したり、また現時点では決められている時間帯等も解禁となるかもしれませんが、そうなるとタクシー業界の反発が考えられます。


ユージ:そこも想像できますし、僕もライドシェアは良い部分もあるなと思うのですが一方で塚越さんは、どうご覧になりましたか?


塚越さん:今、申し上げた点でも課題が多いです。そうなってしまうと色々問題もあるかなと思います。ただ、私は1番問題なのは、人手不足ということです。だったら、給与水準を上げてタクシーの運転手を増やすことが王道のやり方で遠回りに見えてもこれが重要なんじゃないかなと思います。ライドシェア解禁しても、どれだけ人が集まるか分かりませんし、安全管理の問題もあります。あと収入の問題があれば、外国人観光客の方が増えていますので観光客専用のアプリを作ってそこで観光税みたいな形で少し徴収して今のタクシー会社に補填するとか、今は宿泊税もありますのでそういう形で収入上げていくことが巡り巡ってユーザーにとって重要なのかなと思います。この辺りは慎重に議論しないといけませんので、来年も注目してください。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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