network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.11.15

新たなウェアラブル端末『Ai Pin』について
null

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


【新たなウェアラブル端末『Ai Pin』について】

吉田:アメリカのApple出身のデザイナーらが設立した新興企業「Humane(ヒューメイン)」は今月9日、スマートフォンのような画面がなく、声や手の動きで通話したり、情報を検索したりするウェアラブル端末「Ai Pin」を発表しました。塚越さん、この「Ai Pin」を開発した「Humane」は、どういった会社ですか?


塚越さん:Appleに20年以上在籍して製品のデザインに関わった2人のエンジニアが2018年に立ち上げた会社です。このように、ビックテックから独立する人は結構多いです。「Humane」には、ChatGPTの開発元であるOpenAIのサム・アルトマンCEOやMicrosoftが出資をしていて、これまでに2億ドル以上の資金を調達しています。


吉田:その「Humane」が開発した「Ai Pin」。これは、どういったウェアラブル端末でしょうか?


塚越さん:声だけの説明なので、分かりやすく説明すると、まず「Ai Pin」は本体とマグネットでくっつくバッテリーでつくられていて、大きさは縦横がおよそ5cm、厚さが2㎝と小さく、見た目は大きめのピンバッジ。クラッカーを2つ重ねた感じだと思っていただればいいです。


ユージ:真正面から見るとAirPodsの新商品かな?と思いました。それを薄くした感じですよね。


塚越さん:そうですね。バッテリーを入れても50g程度の、スマホに比べても小型のデバイスです。本体とバッテリーの2つで服に挟んで、胸元などに装着します。バッテリーは1日持つとのこと。それで何ができるのかというと、カメラやマイク、スピーカーが備わっているので、本体を2回タップしたり声の指示でも写真が撮れてスマホより簡単です。画像認識機能等も搭載されているので、自動調整されて良い写真が撮れるとのことです。さらに、ディスプレイ(スマホのような画面)はないのですが、本体をタップするとレーザーの光で手のひらに情報を映し出す機能があり、手の動きも読み取るので、人差し指と親指で手のひらの映像をスクロールしたりタップもできます。スマホは画面があって便利ですが、画面ばかり見ると疲れてしまうので、声や手のジェスチャーなど、人間に備わっている様々な要素を使うのが目的です。


ユージ:スマホのように、電話をしたり、ネット検索をすることもできますか?


塚越さん:そうですね。アメリカの通信大手「T-Mobile US」の回線を利用して、電話だったり、あるいはメールの返信やネット検索もできます。また、スピーカー内蔵で、音楽の配信サービス「TIDAL(タイダル)」を利用した音楽再生など、基本的なことはできますし、特に音声に関しては音量を自動で調節して、個人に最適化する音の仕組みもあります。ですので、スピーカーもありますが、自分の方向に音を流せます。またプロモ?ション動画によれば、手に取ったナッツを見せて「タンパク質の量を教えて」といった質問にも対応。他にも、その場で話して外国語に翻訳させることができるなど、スマホよりも簡単にできるという感じですね。


ユージ:これはコンセプトではなくて、本当に発売されるのですか?


塚越さん:発売されます。アメリカで11月16日から注文を受け付けて、出荷は来年2024年初めということで、まだ時間はかかりますし日本発売はもっと先になります。価格は699ドル(およそ10万5,000円)。さらにネット接続のためのサブスクサービスが月額24ドル(およそ3,600円)です。少しお高めですね。


ユージ:最近のスマホ事情を考えると、ものすごく高いかというとそうでもないですよね。「Ai Pin」について塚越さんは、どうご覧になりましたか?


塚越さん:アメリカの西海岸に独立してこういった商品は色々あります。成功するか分かりませんが、有名企業は初期の段階で投資しているので、OpenAIやMicrosoftも出資しているのでおそらく提携して、生成AIを端末経由で利用して、色々な質問ができるようになると思われます。


ユージ:気になるところで言うと、スマホが頂点にあるとしたらそれに替わる存在でしょうか。


塚越さん:私はスマホの牙城は崩せないと思っています。これがスマホの替わりに全部なると思いません。現代人は画面を見すぎているので、なるべく画面でなく声で代替したり、現実を大切にする傾向がある。そう考えると、iPadやタブレットはスマホとパソコンの間というか隙間を埋めるものだと思います。「Ai Pin」もどちらかというと、スマホではなくてもできるところは「Ai Pin」を使用してパパっとやるなど両方使うという感じになるかと思います。最初は富裕層の方向けですが、人気が出ればというところで様々な方が使うのかなと思います。ユージさん、どうでしょうか。


ユージ:僕はこれ欲しいです。とりあえず、新しい物は手を出したくなるタイプなのですごく興味ありますね。あとは、胸元にカメラが付いているので相手に不快感を与えないかというのが心配です。


塚越さん:「Google Glass」というものがありまして、メガネ型でカメラ撮影できるというものが問題となり販売中止になったりしたこともありますので、そのあたりもどうするのかと思いますよね。


ユージ:満員電車で「Ai Pin」を付けていたら乗りづらいですよね。


塚越さん:日本の満員電車は難しいかもしれませんね。そのあたりもどうなりますかね。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top