23.07.03
新型コロナ 第9波の可能性

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
「新型コロナ 第9波の可能性」
吉田:新型コロナの感染対策が大きく変わってからもうすぐ2ヶ月、そうした中、今、心配されているのが、第9波の可能性です。改めて、最新の感染状況はどうなっているのか、教えてください。
神庭さん:5月の5類以降に伴って、毎日の感染者を全数カウントするのを止めて、1週間ごとに全国5000の医療機関を定点でモニタリングする形に変わりました。6月19日から25日の1週間定点での感染者数は3万255人で前週から2641人増えました。集計方法が変わってから7週連続の増加になります。政府分科会の尾身茂会長は「第9波が始まっている可能性がある」と指摘しています。
JOY:今、沖縄で増えているみたいですよね?
神庭さん:地域ごとの状況ですが、定点あたりの平均感染者数は全国6.13人、東京は6.22人なので全国平均より少し多いくらいです。それに対して沖縄が、39.48人という結果で群を抜いて多いです。沖縄は感染者数が前週の1.37倍に増えており、すでに冬の第8波のピークを超える水準に達しています。第8波ではオミクロン株のBA.5系統が主流だったのですが、今はXBB系統に置き換わり、流行の中心になっているとのことです。
吉田:なぜ沖縄で感染が広がっているのでしょうか?
神庭さん:今回に限らず、沖縄ではこれまでにも新型コロナの流行が繰り返されてきました。2021年と少し前の記事になるのですが、沖縄県立中部病院医師の高山義浩さんがYahoo!ニュース個人で《なぜ、沖縄では新型コロナの流行が繰り返されるのか?》というそのものズバリの記事を書いています。それによると、本島南部に人口が集中していて那覇市の人口密度は福岡市や名古屋市よりも高いです。2つ目が、観光客など移動人口が多く、若者人口が多いです。親族や地域で集まって食事をするなど、世代間の交流が活発という傾向があります。あとは、本土に比べ冷房を必要とする期間が長く、締め切った生活環境になりがちといった背景事情があります。
JOY:過去に、そういった点も指摘されてきたということで、沖縄で流行の特徴は何かありますか?
神庭さん:医療記者、岩永さんのニュースレターで先ほどの高山医師がインタビューに答えていまして、それによると、今は観光客や米軍ではなく県民の間で感染が広がっているそうです。5類移行で行政が入院調整することはなくなりましたが、だから本当はどこの病院に行ってもいいはずですが、実際には大規模な救急病院に患者が集中しています。それによって一部の医療機関がひっ迫しているという状況です。医療と介護の連携にも課題があり、軽症のお年寄りに関して、高齢者施設から救急要請がくるケースが相次いでいるとのことです。高山医師は岩永記者のインタビューでこのように話しています。「だいたい3日ぐらいでお元気になるものですが、『感染性がある10日間は預かっていてください』となりがちです。そうするとベッドが3倍必要になります。その結果、新たに来る人をお断りすることで医療ひっ迫する悪循環となってしまいます」。琉球新報によれば、重点病院の医療従事者565人が休職しているということで、こちらも心配です。
吉田:沖縄での状況が今後、全国に広がっていく可能性はありますか?
神庭さん:それは十分あり得ます。先ほど締め切った環境が流行を生みやすいという話をしたのですが、本土もこれから暑くなってきてクーラーのために換気する機会が減ります。また、全国の感染者を世代別に見ると10歳未満や10代前半の感染が目立ちます。この年代はワクチンの接種率が低く、最近は小学校でもマスクを外しての活動が普通になってきています。そもそも、小さい子に感染対策を徹底させるのは難しい面もあると思います。子どもが重症化することはそう多くないのですが、子どもから流行が始まって、他の世代に感染が広がっていってもおかしくはないかな、と思います。
JOY:どんな備えが必要でしょうか?
神庭さん:社会全体として、高齢者や基礎疾患があって重症化リスクが高い方々をどう守っていくかが大切です。5月8日から、65歳以上の高齢者と基礎疾患のある12~64歳の方はオミクロン対応の2価ワクチンを無料で追加接種できるようになっています。9月以降には、それ以外の年齢層にも対象を広げて、XBBに対応したワクチンの追加接種を行なっていく予定です。ハイリスクな方、またハイリスクな方と接する機会の多い方は接種も検討してみるといいかもしれません。行政による入院調整を止めたことで、沖縄では先ほど話したような混乱が生じています。今以上に流行が広がっているようであれば、緊急避難的に行政の関わりを強めていくことも選択肢になっていくのではないかと思います。
JOY:神庭さんは、5類移行後初となる「第9波」、どう向き合っていくべきだと思いますか?
神庭さん:これまでの8回の波を乗り越えて、今回で9回目の波ですから、9回「転生」しているようなものです。漫画やゲームだったらチート能力で無双できるレベルなはずです。この間、私たちもコロナリテラシーが上がってずいぶん賢くなりましたから、箸の上げ下ろしまで政府の指示がないと動けないという人はそんなにいないと思います。引き続き、恐れすぎず、侮りすぎないことが大事です。後遺症のリスクなど考えると、かからないに越したことのない病気です。混んでいる場所ではマスクをする、手洗いや換気をこまめにするなど感染者が増えてきたら、それに合わせて各自で警戒レベルを上げて行動していただくことが大切です。
そして、今日の #JOYコメ はこちら。
#JOYコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 3, 2023
もう僕らもコロナに慣れてきてしまってはいるのですが、
やはり怖いものではありますから、改めて感染しないためには
気をつけなければいけません。今、沖縄では感染者が増えていて、
病院の医療従事者も565人が休職しているという状況で、非常に気がかりです。#ワンモ
#JOYコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 3, 2023
今の状況が早く収まってくれたら嬉しいのですが、
そのためには、コロナとは長く付き合ってきている僕らにとって
引き続き「恐れすぎず」「侮りすぎず」が大事になってくると思います。
コロナは後遺症のリスクなどもありますから、感染しないに越したことはありません。#ワンモ
#JOYコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 3, 2023
コロナに感染しないための対策としては、
今までのようにしっかりと、混んでいるところではマスクをして、
手洗い、うがい、換気、これは引き続き徹底していくのが良いのではないでしょうか。
みなさんそれぞれの警戒レベルを自分で上げながら、行動していきましょう。#ワンモ