network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.05.22

G7広島サミット
null

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


「G7広島サミット」

ユージ:トレンドネット、今朝は現地・広島で「G7サミット」を取材されていたTOKYO FM報道・情報センターの鈴木晶久記者に、電話を繋いでお話を伺います。


吉田:鈴木さん、おはようございます。


鈴木記者:今朝の広島市内はスッキリとした青空が広がっています。おはようございます。


ユージ:さっそくですが、昨日閉幕した、G7広島サミット。最終日の昨日の議長国会見を、現地で取材されていかがでしたか?


鈴木記者:平和記念公園で原爆ドームを背にして会見を開いた岸田総理大臣ですが、G7の首脳が被爆地広島で核軍縮に焦点をあてた初めての文書「広島ビジョン」を発表したことについて「歴史的意義を感じる」と語っていました。そして、特に力が入っていたところは「世界80億の民が全員広島の市民となった時、地球上から核兵器はなくなるだろう」と想いを明かしたところでした。強い日差しのもと岸田総理、額に汗をにじませながら訴えていたのが印象的です。


ユージ:何と言っても注目は、ゼレンスキー大統領の来日・サプライズ出席だったと思うのですが、サミットの取材拠点である国際メディアセンターの様子はいかがでしたか?


鈴木記者:私もメディアセンターにいたのですが、メディアセンターは広い1つのフロアで各国のメディアが作業をしていたわけなんですが、ざわざわとなりまして記者がパソコンをすごい勢いで打ち始めたり、携帯で話し始めたり、忙しくなりまして、バタバタでした。各国のメディアの方に伺いますと、日本に来ることについては一定の評価をしていて、来日してこれから何を主張するのか、みんな興味を持って来日を待っていたという状況の中で、日本を訪れたということになりました。


神庭さん:ゼレンスキー大統領のサミット電撃参加の狙いをお伺いしてもよろしいでしょうか?


鈴木記者:ウクライナへの国際社会のさらなる支援を求めるということです。岸田総理は昨日ゼレンスキー大統領と会談を開きまして、ウクライナに新たに100台規模の自衛隊の車両、3万食の非常用食料を提供するとしました。それから日本に対してはエネルギーやインフラなどの分野での自立支援の期待を昨日の会見で表明していました。また、G7サミット全体を通してウクライナの正当性を訴えることができた、といえると思います。


神庭さん:被爆者の方々は、このゼレンスキー大統領のサミット対面出席をどう評価されていたのでしょうか?


鈴木記者:これは取材をしますと様々でして、「原爆資料館を総理と訪れて平和記念公園を2人で歩く姿は意義深い、平和の方向に行けばいい」と語る方もいる一方で、原爆資料館の元館長は「ウクライナへの軍事支援などが首脳声明に書かれましたので、このことでロシアを刺激する恐れがあるのではないか」と心配していました。「戦争が長期化して反戦を訴える広島でのサミット開催意義が薄れてしまうのではないか?」という声や中には「広島を利用しないで欲しい」という声があったのも事実です。


吉田:そして、日本政府は一昨日20日にG7広島サミットの成果をまとめた首脳声明について発表しました。最終日より前に公表するのは異例とのことですが、今回の首脳声明の内容、声明に対する海外メディアの評価・反応について教えてください。


鈴木記者:ゼレンスキー大統領が発言する前に声明を出して声明の存在感・価値をかすませないようにすることが1つだろう、という見立てと各国のメディアと話していますと首脳声明にウクライナ支援を継続ということを明記して、それから核兵器のない世界の実現を一致して訴えたということは評価するのですが、特にフランス人のラジオ記者が言っていたのですが、具体的にこれをどのように行動に移していくのかそこがポイントだということです。


ユージ:神庭さんは、今回の広島サミットについて、どんなことを考えられましたか?


神庭さん:先ほどの被爆者の方々の複雑な声というのもすごくよく分かりますし、「どうなの?ポーズだけじゃないの?」「40分だけ資料を見て原爆の何が分かるんだ」みたいなことも思う方もいられると思うのですが、とはいえオバマ大統領のときは滞在時間が10分だったところ今回およそ40分滞在されて、しかも献花もされたとのことですから僕は非常に意義深いことだな、と思っています。各国の首脳が芳名録というところに思いを書き残しているんですが、バイデン大統領は「この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように」と書いています。イギリスのスナク首相も「シェイクスピアは、『悲しみを言葉に出せ』と説いている。しかし、原爆の閃光に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない」と書いています。それぞれ思いと実感がこもった文章だな、と思いますし、核の傘に入っていること自体矛盾しているんじゃないかと思いますけど、その矛盾も引き受けてこれから過去をどうやって失くしていくこと、そのスタートラインに立ったということでいうと非常に意義のある広島サミットでしたし、岸田総理にとっても大きな成果だったんじゃないかな、と思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top