23.01.26
猛威を振るう鳥インフルエンザ

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!
『猛威を振るう鳥インフルエンザ』
吉田:『鳥インフルエンザ』の発生が過去にないペースで相次ぎ、猛威を振るっています。農林水産省によりますと、今シーズンの国内での鳥インフルエンザの発生は、野鳥を除いて、今月23日9時時点で、25の道県で64事例に上り、処分されたニワトリなどの数は1170万羽を超えています。
ユージ:生活への影響が気になるんですけれども、まずは『鳥インフルエンザ』について教えてください。
塚越さん:農林水産省によりますと、基本的にヒトには感染しないということです。ただ、感染したトリに触れるといった、いわゆる、濃厚接触によって、稀にヒトにも感染することがあるということなんですが、鶏肉とか卵を食べてヒトに感染した事例報告はありませんので、過度に気にすることはないかなというふうに思います。この鳥インフルエンザなんですが、日本では、2003年に実に79年ぶりに発生したんですね。そこから数年おきに発生していて、特に2020年から一気に拡大傾向となり、今シーズンは最悪のペースということになっています。鳥インフルエンザの中でも特に毒性が強いものが『高病原性鳥インフルエンザ』で、感染したトリの死亡率が高いということで、今回、猛威を振るっているのも、この高病原性のものということになります。
ユージ:今シーズン、“最悪のペース”ということなんですけれども、流行が早いんですか?
塚越さん:今回の鳥インフルエンザが初めて発見されたのが、昨年9月、神奈川県に飛来した野鳥ということで、これは例年と比べて一ヶ月以上も早いんですね。その後、野鳥ではなくて、国内の『養鶏場』で一例目が確認されたのが10月なんですが、10月で確認されるのは初めてということで、こちらも異例の早さなんですよね。発見されると農場のトリはすべて殺処分となるので非常に大変なことなんです。さらに、これまで発生がなかった福島県や鳥取県、山形県、沖縄県、長崎県、群馬県などでも発生していまして、つまり、全国どこでも発生リスクが高まっていると農林水産省は捉えているというわけですね。
ユージ:異例の早さで拡大している要因は何なんでしょうか?
塚越さん:鳥インフルエンザは、まず、シベリアなどにいる感染した渡り鳥が日本に南下してきまして、そして、水辺にいるカラスに感染したり、また、ウイルスがネズミなどに付着して、それがめぐりめぐってニワトリに感染するということなんですね。なので、最初の要因は、渡り鳥になっています。実はですね、今シーズンはヨーロッパでも過去最大規模の感染が広がってまして、日本だけの問題ではないんですね。そして、コロナを想起させるような話なんですけれども、ここまで拡大する要因として専門家の方々は、ウイルスが野鳥に広がりやすいように変異しているということを挙げています。またですね、今回、日本で検出されたウイルスの型は、世界的に流行しているものと同じということなんですね。世界的に流行してますが、日本だけでも、今シーズンで殺処分になるトリが過去最悪となる1000万羽を超えてますので、経済的損失ということもあるんですけれども、仕方ないとはいえ、動物倫理的にも深刻な問題になっています。政府は対策として、養鶏場の細かな消毒や近くのため池の水を抜いて野鳥がとどまらないにようにすることなどを求めたりもしていますし、実際にみなさんやってはいるんですけれども、コロナと同じで、やっぱり、限界があるというところですよね。
吉田:そんな中、私たちの生活への直接的な影響はどうなのでしょうか?
塚越さん:そこが気になるところだと思います。直接のところでは、鶏肉と卵の価格が高騰するというところになっております。特に卵を多く使う洋菓子店とかお好み焼き屋店、あるいは、鳥料理専門店などは、非常に大きい影響ですよね。そして、卵を使う食品工場などですね。卵はケーキとかいろいろな食品に使われていますよね。なので、食品工場とかですね、使う量が多いだけにダメージも大きいんですよね。これに関連して値上げにもなりますし、卵料理の提供を休止するといった問題が生じ始めています。昨今、ただでさえ物価上昇で値上げが続いているので厳しいというところですよね。さらにですね、スーパーなどでも、卵の価格が昨年の同時期と比べて、数十円~100円以上高騰するところもありまして、そんなに変わってない地域もあるかもしれませんけれども、卸価格は確実に変わっているので、スーパーは大変ということですよね。さらにいうと、そもそも卵の仕入れ数が少なくなってきていまして、欠品しているケースもあります。私がですね、スーパーに行って卵を買おうと思ったら「棚にない!?」ということがありまして…。
ユージ:えっ!そうなんですか?
塚越さん:そういう事も起きていますので、そういった場面にあわれた方もいらっしゃると思います。卵っておいしいですよね。そして、おいしいだけでなく、栄養価も高くて、価格の優等生とも言われていますので、手に入りやすいのが強みなんですよね。ですけれども、値段の高騰だったり、手に入りにくくなったりすると、生活が苦しい人には大変なことで、栄養バランス的にも重宝されるものなんですよね。養鶏に関しては、飼育方法とか、国際的にもいろんな問題も指摘されている部分もあるんですけれども、栄養という観点からみても深刻な問題なので、なかなか難しいですけれども、注目しないといけないのかなと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 26, 2023
『猛威を振るう #鳥インフルエンザ』
鳥インフルエンザの流行によって我々の食卓にも影響が出始め、スーパーの卵が少ない、在庫が無いということが起こっていて、さらには今後卵の価格がものすごく上昇して買えなくなる可能性があるかもしれないと。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 26, 2023
うちの次女が卵大好きなんですが、まだ幼いので好き嫌いが多く、克服のトレーニングをしているのですが、そんな彼女の中で安心できる食べ物が卵なんです。 我が家みたいなケースは稀かもしれませんが、どうしても私たちの生活に影響が出てきてしまいます。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 26, 2023
例年と比べて1ヵ月以上早い流行と最悪のペースで一気に拡大している鳥インフルエンザですが、今後の生活に大きな影響が出ないよう、願っているのと、あとは政府としても対応できることがあれば、そこに力を入れる事も必要ではと思いました。 #ワンモ