23.01.05
塚越さんの『2023年、注目トピックス』

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんには、昨日に引き続きこちらを取り上げていただきます!
『2023年、注目トピックス』
ユージ:昨日に引き続き、塚越さんが注目しているトピックスについて伺います。今回はなんでしょうか?
塚越さん:『大学教育の新たな潮流“データサイエンス”』についてです。昨日は、アメリカをはじめ、世界的に景気後退が進むという話をしたんですけれども、今日はですね、「じゃあ日本はどうすればいいのか?」ということを前向きに考えたいんですね。そこで重要なのが『教育』です。最近、『リスキリング』という言葉などで、現役の社会人のスキルアップが重要視されています。特にIT系の人材が注目されていまして、そこで注目されるのが『データサイエンス』という分野なんですね。どういうものかというと、例えば、統計データとかビッグデータなどを分析して、ビジネスとか経営に役立てる。また、AIを駆使して、社会課題を発見して、解決するということなんですね。SNSのデータなどを分析して、社会の変動を探って、課題を見つけるなんていうこともあってですね、いわゆる、“理系的な要素”が大きいんですけれども、大きな意味で社会を捉える、“文系的な発想”もあるということで、データサイエンスの分野は、報酬も高いんですけれども、そもそも、人材が少ないと言われていて、2023年は、大学で『データサイエンス』に特化した学部とか学科を新設するところが増えているんですね。
ユージ:例えば、どういう大学ですか?
塚越さん:私の大学院の母校でもあります、『一橋大学』なんですけれども、今年4月に『ソーシャル・データサイエンス学部』と大学院の研究科を新設します。学部の新設としては72年ぶりのことで、なかなかのことなんですけれども、一橋大学は、『社会科学の総合大学』を掲げていまして、“文系”のイメージが強いかなと思うんですけれども、今回は、データサイエンス学部について大学は、「基本的に数学は避けて通れません」と言っていまして、数学が重要になってくる。試験でも数学は配点が高いので、理系的な力が必要になるということで、初年度は募集人数も少ないですけれども、文系・理系に関係ない人材が増えることを期待しているんですよね。『データサイエンス学部』を日本で初めて設置したのは、2017年、『滋賀大学』。その後、少しずつ増えてきているんですけれども、今年の4月は、『順天堂大学』、『名古屋市立大学』、『京都女子大学』、『大阪成蹊大学』など、一気に学部が新設されるということもありますし、学部ではなく学科でも、『北里大学』、『亜細亜大学』などで新設になるということで、大学にもよりますけれども、入試は数学はどうしても重視されるんですけれども、完全に理系というわけでもなくて、文系の人も受験可能ということなんですね。中でも、順天堂大学が新たに設置するのは『健康データサイエンス学部』というのがありまして、順天堂大学は、すでに医療系とかスポーツ健康科学部がありますので、ここから得られるデータを利用して、健康とデータサイエンスに活かした教育を行うのではないのかと見られています。どういうことかといいますと、いわゆる、『ヘルステック』と言われる分野なんですけれども、アップルウォッチみたいなものを付けてそこから健康データを収集することができるんですよね。そこから得られるデータを分析して、アプリ化するとか、そういったことがデータサイエンティストができることなので、そういうことができる人材を育てると考えているんじゃないかなと思います。
吉田:それだけ一気に新設されるのは何故なんでしょうか?
塚越さん:背景としては、国の方針がありまして、内閣府の『総合イノベーション戦略推進会議』というところが、2019年の段階で、AIとかデータサイエンス領域の人材育成を課題としまして、2025年までに年間25万人の人材育成を目標としているということなんですね。大学としても教える側もそもそも少ないということもあって、なかなか難しくて、課題も多いんですけれども、文科省もルールを改正しまして、民間から大学で教えやすくする動きも活発化しているということで、まだまだ課題はあるんですけれども、進んでいる話ではあるかなと思います。データサイエンスの分野というのは、技術さえあれば国境は関係なくて、テレワークで日本から海外企業で働くこともできますし、語学についても、翻訳技術などである程度、補える部分もあるのかと思います。ただ、海外の大学では、すでにリモートでデータサイエンスを学ぶ講座などもありますので、海外の大学に負けずに、対面で授業ができる日本の大学の底力が試されるのかなというところがありますね、というのが僕の感想なんですね。なんですけれども、どうでしょう?海外に行っても働ける、21世紀のつぶしが利く仕事なんじゃないかなと思うんですけれども、もし、お子さんがこの分野に興味を持ったら勧めてみたいと思いますか?
吉田:勧めてみたいですね!プログラミングとかもそうなんですけれども、我々が子どもの頃になかった授業があったりするじゃないですか?自分は教えられないので、そういったよくわからない、知識がない分野こそ、例えば、塾に行ったりとか、別のところで勉強する機会を与えたいと思ってたので、もしかしたら、データサイエンスの塾とかも小学生とか向けに出てくる可能性もあるかなと。
ユージ:ね!出てくるかもね!
塚越さん:プログラミングを教えるとか、そういうことは、これから少しずつ出てくる、もしかしたら、もう出てるのかもしれないですね。
ユージ:出てそうですよね。
塚越さん:やっぱり、理系人材が少ないと言われているので、どんどん増やしていかないといけない。稼げるというのもあるんですけれども、今、言ったように、世界中でできる仕事だったりするのでね、「人材流出になっちゃう!」みたいな話もありますけど、まずは増やすということを考えてみると、大学の新設ということをちょっと頭に入れていただければいいのかなと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 5, 2023
『2023年、塚越健司さんの注目トピックス"大学でデータサイエンス系学科が増加"』#データサイエンス ですが、今は企業ではなく個人でも、自分のSNSなどの投稿を何人が見てくれたか、 男女の比率やこんな投稿が人気など、データが簡単に手に入る時代です #ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 5, 2023
どこに投稿したら有効なのか、どういう文言を入れたら良いのか等を読み解いて見極めるには、相応の能力が必要だと感じましたが…個人的に自分の子供には、データサイエンスを積極的に学んで欲しいと思いました。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 5, 2023
100万人以上の登録者がいる友人は、何分何秒にシーン展開、10秒以内にシーンを変えて、この時間帯はこんな人に届きやすいなど、しっかり分析していて、こういう力は、これから様々な分野で活かされていくと思いました。#ワンモ