23.01.03
神庭さんが注目する「2023年のトピックス」

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan」編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
【神庭さんが注目する「2023年のトピックス」】
手島:神庭さんに国内ニュースと国外ニュースに分けて、今年1年の動きを展望していただきます。まずは国内ニュースからお願いいたします。
神庭さん:最も注目されるのは「選挙」です。4月には4年に1度の統一地方選があります。北海道、神奈川、大阪など、9道府県で知事選がありまして、政令市でも札幌、静岡、大阪、広島など6都市で首長選があります。特に、大阪は知事選と市長選のダブル選挙となります。現市長の松井一郎さんは政界引退の意向を示しているなかで、関西の勢力図はどうなっていくのか?選挙戦の焦点の一つになりそうです。
ユージ:「統一地方選挙」という言葉をよく聞きますが、そもそも「統一」って何ですか?天下統一じゃないですよね?
神庭さん:様々な地方選挙をまとめて、統一してやるから「統一」地方選なんです。有権者の意識を高め、選挙費用を節約する狙いもあり、1947年に始まりました。ところが市町村合併や、任期途中での議会の解散、首長の辞任などで徐々に日程にズレが生じ、一斉に実施する「統一率」が低下しているんです。今回は27.43%。4回連続で3割を割っており、全然「統一できてないじゃん」という声もあるわけです。確かに統一率27%台で有権者の関心がどこまで盛り上がるかというと、少し微妙なところかもしれません。
ユージ:そして「地方選挙」ですよね。「国の政治」とはあまり関係ないんですか?
神庭さん:直接的には首長や地方議会の代表を選ぶ選挙ですが、時の政権に対する間接的な審判という意味合いを帯びる場合もあります。昨年の参院選で自民党は大勝し、岸田さんはしばらく国政選挙がない「黄金の3年」を手に入れました。しかし、有権者からすると「なんでもご自由にどうぞ」と白紙委任したわけではないので、意思表示できるところでは意思表示したい思いがあります。だからこそ、防衛増税をぶち上げた岸田さんに対して、自民党内からも「大事な選挙前に増税の話をするなんて…」という反発が広がっているわけです。高市経済安保大臣や萩生田政調会長が岸田さんに対して公然と弓を引くような発言をしたことも記憶に新しいところです。
手島:その流れで言いますと、今年中に解散という可能性はあるんでしょうか?
神庭さん:批判を受けて、岸田さんは昨年末に防衛増税前に衆議院を解散する考えを示しました。防衛増税は最速で来年2024年からなので、早ければ年内の解散もあり得るということになります。増税前に信を問うというのは至極当たり前の話ですが、読売新聞によると、自民幹部からは「解散するにしても来年(今年)は早すぎる」という声が出ていて、総理自身も今のところ来年の選挙は考えていないと少しトーンダウンするような物言いも出てきています。解散があればそこで岸田政権への民意が示されることになりますし、仮になくても4月の統一選や、衆議院の補欠選挙の結果が、民意をはかる1つのバロメーターになるのではないかなと思います。
手島:続いて国外のニュースですが、やはりウクライナ情勢が気になります。
神庭さん:最大の注目ポイントだと思います。ウクライナの国防大臣は、ロシア軍が2月に大規模攻撃を準備している、と話しています。ロシアからの攻撃はクリスマスも新年もやまず、つい最近も日本の新聞記者がミサイル攻撃で負傷することもあり戦況の悪化が非常に懸念されるところです。
ユージ:停戦は難しいのでは?という意見を結構聞きますが、どう思われますか?
神庭さん:戦争が長期化し、なかなか停戦の糸口が見えてこないのが実情です。プーチン大統領からすると、ウクライナに押されまくって、目立った戦果がないままでは引くに引けない。国内の強硬派に対して示しがつかないという状態。とはいえウクライナ側も、一方的な侵略に対して中途半端な妥協をするわけにはいかない。ウクライナを支える欧米としても「侵略は割に合わない」としっかり示さなければ、危険な前例をつくることになり、第2、第3の侵略国家が現れてしまいますよね。
手島:核兵器の使用も懸念されています。
神庭さん:国際政治学者のイアン・ブレマー氏は週刊ダイヤモンドのインタビューで、ロシアが核を含む大量破壊兵器の使用に踏み切る可能性を「5%」と推測しています。なんだ5%かと言う人もいるかもしれませんが、その結果、引き起こされる破滅的な事態を考えれば、5%は十分に高いと思います。5月にはG7の広島サミットが開かれますので、日本は議長国、また唯一の戦争被爆国として、ロシアの核使用を断固として許さないための国際的な議論をリードしていくべきだと思います。
ユージ:去年に引き続き、ウクライナ戦争の影響は日本にどのように形で現れますか?
神庭さん:仮にどこかのタイミングで停戦に至ったとしても、ロシアへの制裁がすぐさま解除されるとは思えません。資源高、エネルギー価格の高騰はしばらく続くのではないでしょうか。並行して、中国の動きも気になるところです。考えたくはありませんが、台湾有事はいつか起き得るという前提のもとで、着々と準備を進めておかないといけないと思います。白紙革命によってゼロコロナ政策が崩壊したこと自体は、経済面では日本にとってプラスですが、脱ゼロコロナで中国経済が活発化すれば資源消費も増えます。その結果、資源高・インフレがより一層加速しないか、少し心配ですね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 3, 2023
「2023年、注目トピックス」について
神庭さん的に最も注目されるのは「選挙」。
4月には4年に1度の統一地方選があるということで、
これも非常に気になりますし、
あともう一つは、ウクライナ戦争が一年を迎えるということです。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 3, 2023
一番の理想は終戦ですが、一旦停戦でもいいからできないものかということで、
糸口を探していますが、なかなか見えて来ないというのが実情です。
中でも多くの方が心配しているのが核兵器の使用です。#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 3, 2023
国際政治学者のイアン・ブレマー氏は週刊ダイヤモンドのインタビューで
この核兵器の使用に踏み切る可能性は5%と推測されているそうです。
1回使用しただけで、破壊的なダメージを起こしてしまうのが核兵器であって、
5%の確率であってもカードとしてあるのが怖いところです。#ワンモ
#ユジコメ ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 3, 2023
2023年注目のトピックスたくさんあるのですが、
このような暗いニュースではなく、明るい出来事が起こることを願っています。#ワンモ