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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.10.03

臨時国会について
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan」編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【臨時国会】

ユージ:今日から始まる「臨時国会」について、どんなところに注目していけばいいのか?臨時国会の注目ポイントを神庭さんに解説してもらいます。


吉田:まずは、今回の臨時国会の概要から教えてください。


神庭さん:10月3日に召集され、会期は12月10日までの69日間。政府は、新たな感染危機に向けて医療体制を確保する感染症法の改正案や、1票の格差を是正するために衆院小選挙区の定数を「10増10減」する公職選挙法改正案など計18の法案を提出予定です。


ユージ:今回の臨時国会の注目ポイント、教えてください。


神庭さん:1番は物価高、インフレ対策も含めた総合経済対策かなと思います。岸田総理が家計の電気代負担を抑えるための大胆な対策を打ち出すと報じられていますが、まだ詳細が見えていない部分もあります。総理の今日の所信表明演説の中でも触れられると思いますので、また後日改めて詳しく解説したいと思います。2番目は旧統一教会問題じゃないかなと思いますね。


ユージ:そこはやっぱり、気になるところですね。


神庭さん:自民党は旧統一教会に関する点検の結果、衆参の所属議員379人のうち、179人に教団側との「接点」があったと報告しました。調査ではなくて「点検」というのがミソで、議員の自主性に委ねたもので「お手盛り」という指摘も出ていました。しかも、衆参の議長はこの点検の対象から外されていました。安倍派(清和会)の元会長でもある細田博之衆院議長は、友好団体のイベントであいさつする動画の存在が報じられていたんですが、その細田氏が先週9月29日、A4ペライチの紙を出しました。そこには、会合への出席や関係団体からインタビュー取材を受けたことを認めたうえで、「地元の関係団体が選挙において私を支持するとの意向があったことは事実である」とも書かれていました。野党側はさらなる説明を求めて、攻勢を強めるのではないかと思います。また、細田議長以外にも野党から厳しい追及を受けそうな人物がいるんです。


ユージ:誰ですか?


神庭さん:山際大志郎経済再生担当大臣が野党側の格好のターゲットになるんじゃないかと言われています。旧統一教会との関係をめぐって発言が二転三転していて、外部や報道の指摘を受けて、ポロポロと事実を認めるということを繰り返しているんです。立憲民主の泉代表や岡田幹事長は山際大臣の辞任・更迭を求めています。時事通信によると、自民党の中堅議員からも「瀬戸際大臣だ。更迭すべきだ」という声が出ているそうなんですね。一方で、立憲民主の側でも最近、辻元清美参院議員が関連団体の勉強会に出ていたと発表しました。野党では過去にも「未納三兄弟」と閣僚の年金未納を厳しく攻め立てていた菅直人さんに、自身の未納が発覚するブーメラン現象が起きたことがあります。「どっちもどっち」の水掛論にならないように、しっかり脇を締めて追及して、政界のウミを出し切ってほしいなと思います。


吉田:コロナ対策については、どうですか?


神庭さん:読売新聞などによると、臨時国会に提出される感染症法などの改正案は、感染危機が起きた際に病床を確保しやすくするため、都道府県が事前に計画を策定し、医療機関と協定を結ぶというものです。協定締結にあたって、医療機関側に協議に応じる義務を課す内容になっています。実際に感染拡大した時に、行政の指示に対する違反があった場合、知事が医療機関名を公表したり、「特定機能病院」などの承認を取り消すこともできるということです。コロナ禍で一部の医療機関に負担が集中したり、補助金をもらいながら患者を受け入れない「幽霊病床」が問題になったりしたので、こうした対策は必要かなと思います。ただし、罰則の対象となるのは大病院だけのため、効果を疑問視する声も出ているそうです。


ユージ:神庭さんが臨時国会で特に気になるのはありますか?


神庭さん:立憲と維新の共闘です。立憲と維新は同じ野党でも「水と油」と言われているんですが、ここへきて、まさかの共闘合意がなされたんです。合意内容は、10増10減を盛り込んだ公職選挙法改正案や、書通信交通滞在費の使途公表を定めた法案の成立を目指すこと。旧統一教会問題への関心が高まるなか、霊感商法や高額献金の被害をくい止めるため、法的整備へ向けた協議を始めることなど計6項目あります。
ところが早速、場外乱闘が発生しています。今回の合意はあくまでも臨時国会での項目を絞った限定的な「共闘」ですが、維新の顧問で前代表の松井一郎大阪市長が、もし選挙協力まで踏み込むようなことがあったら「維新を徹底的に叩く」と発言しました。これに反発した立憲の泉代表が「老害的な発言」とこき下ろしました。話はまだ続きます。維新の大阪府議団からも共闘に反対する声があがり、今度は松井氏が逆に「共闘は選挙協力ではない。過剰反応するのは幼稚だ」「お前、どんだけ偉いねん」と府議団をたしなめるような発言をしたんです。それに対して、松井氏を老害とディスっていたはずの立憲・泉代表が一転して「さすが松井さん、切れ味がある。カミソリのようだ」と褒め上げました。
ここまでほんの9日、10日ほどの出来事なんですが、早くも呉越同舟なドタバタ感満載です。臨時国会で両党の「共闘」が機能するのか? 限定的な共闘が今後、選挙協力まで発展することがあり得るのか?大きな注目ポイントじゃないかなと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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