22.08.25
感染者の全数把握、見直し。水際対策も緩和

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
引き続きコメンテーターは、情報社会学がご専門の、学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
感染者の全数把握、見直し。水際対策も緩和
吉田:番組では先月、毎日発表される“新規感染者数の数字の意味”について取り上げ、すべての感染者の発生届の提出を求める「全数把握」は必要なのかどうか議論しましたが、政府はきのう、この「全数把握」を見直す方針を明らかにしました。
ユージ:塚越さん、改めて「全数把握の見直し」に至った背景を教えてください。
塚越さん:現在は感染症法上の規定に基づき、全ての新規感染者情報を、政府の情報共有システム「HER-SYS」に入力し、報告することが義務付けられています。120個あった入力項目は、段階的に減りましたが、現場では今もこの作業に大きな負担がかかります。日本医師会や全国知事会も、医療機関や保健所の業務逼迫を受けて、全数把握の見直しを求めていました。
ユージ:そして今回、見直されることになったわけですが、どのように変わるのでしょうか?
塚越さん:昨日の総理の会見では、全数把握の見直しに関して全国一律ではなく、各自治体の判断で報告する人を高齢者など重症化リスクの高い人に限定できるようにする方針です。つまり、医療リソースが逼迫している自治体に関しては、緊急措置として自分たちの判断で報告する感染者情報を重症化リスクのある人に限ってもよいということです。知事が厚労相に申請した場合に認めるということで、手続きが順調なら25日から申請を受け付けます。ただ、同時に総理は「届け出の対象外の人について、陽性者の数は把握することを原則とする対応にしたい」とも述べています。つまり「陽性者の数だけは把握しておいてくれ」ということです。まとめると、基本的に全数把握はしますが、重傷者以外の感染者は自治体の判断で報告を簡略化しても良いという発表だったと考えられます。
ユージ:報告をする数はこれぐらいといった、限られたジャンルの中での報告ですが、いざ何人だったのか聞かれた時に答えられるように数は数えておいてということですよね?
塚越さん:そういうことになります。全体的にやや複雑だと思います。
ユージ:インフルエンザのように、特定の医療機関で「定点観測」すればいいんじゃないか?という話もありましたが、今回の発表で「定点観測」の話は出ましたか?
塚越さん:今回の発表では、結局のところ、全数把握は基本的に維持するという方向になりました。既にPCRの陽性率をみれば市中感染含めすべてを把握できていないのは明らかなので、定点観測から考えられる予想人数でもいいと思います。ただ、陽性者の数だけはカウントした方が以前との比較ができるので、重症化リスクのある患者以外は報告内容を極限まで簡略化する方針と考えれば悪くはないです。とはいえ、それが自治体、つまり現場の判断に任せたり、それによって報告データにもばらつきが出ることなどを考えると、やはり政府方針にブレを感じる、あるいは「何も決定できていない」とも言えます。
ユージ:重症化リスクのある患者以外の扱いもどうするのか不明瞭ですよね?
塚越さん:政府の方針は、がんばって良く言えば、自治体の自主性に任せる。悪く言えば「責任の丸投げ」。方針というほどの方針ではないです。何をしたいのかが分からず、「結局どうしたいの?」と言いたくなります。全体的に中途半端なもので、今後詳細が決まっていきますが、政権の性格を反映していると感じます。全数把握については、全体の医療リソースを考えれば、良い悪いの前に「もうできない」というのが正直なところだと思います。でも根本的な問題として、本来なら医者が記入しなくても、病院を受診すれば自動でデータが収集できるようなIT整備ができていなかったことが、根底にある問題です。
吉田:きのうの会見では「水際対策の緩和」についても発表されましたが、妥当だと思われますか?
塚越さん:水際対策については、現在は入国前72時間以内に陰性証明書を提出しなければならないのですが、9月7日から、3回目のワクチン接種を条件に、これを免除すると発表しました。現在一日2万人の受け入れ人数の引き上げについては、5万人に引き上げと言われていたが、昨日はそれには触れず、「状況をみながら速やかに公表する」と述べるにとどめました。日本の対策はG7の中でもかなり厳しいもので、「日本だけ厳しい」と国内外で批判もありました。現在のオミクロンの流行は外国からだけ来た、とは到底言えず、世界の潮流に合わせるという意味では妥当だと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 25, 2022
『感染者の全数把握、見直し。水際対策も緩和』について
今までは、政府の情報共有システムHER-SYSというものがあって、これに入力することが義務付けられていました。これをちょっと緩和しませんか?ということで、#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 25, 2022
各自治体病院とかも含め、患者さんが来て陽性でしたってなったときに、重症化のリスクがある方もしくは重症の方、高齢者の方などの基準に当てはまる人は報告してください、それ以外の人は各自治体の判断で報告しなくていいですよということになりました。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 25, 2022
各自治体病院とかも含め、患者さんが来て陽性でしたってなったときに、重症化のリスクがある方もしくは重症の方、高齢者の方などの基準に当てはまる人は報告してください、それ以外の人は各自治体の判断で報告しなくていいですよということになりました。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 25, 2022
全く証明なしで入国できちゃっていいのかな?と心配にもなりました。とはいえ僕の中でも複雑な心境で、もっと色々なところを緩和していくべきだとは思うのですが、もう少し緩和スピードに関しては慎重になってもいいのかなと思いました。#ワンモ