network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

25.09.30

ペットボトルが200円台に突入。「値上げの秋」あした10月から変わること
null

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【ペットボトルが200円台に突入。「値上げの秋」あした10月から変わること】

吉田:10月から、飲料メーカー各社が500mlのペットボトル飲料を200円以上に引き上げます。この他にも多くの食品が値上げされる見通しで「値上げの秋」になりそうです。神庭さん、他にどんなモノが値上がりしますか?


神庭さん:帝国データバンクによると、10月は食料品3,000品目超の値上げが見込まれています。原材料高、光熱費の増加、人手不足による人件費アップなどが要因です。一番身近で衝撃的だったのが、500mlペットボトル飲料がついに200円台に突入することです。コカ・コーラ ボトラーズジャパンやキリンビバレッジ、アサヒ飲料、伊藤園など各社が値上げを発表しています。割としょっちゅう自販機でペットボトルを買っているので、うぁああという感じですが、あらゆるものがインフレしているのでこれはもう仕方がないのかなと思います。この他、「サトウのごはん」も11〜17%ほど値上げします。去年から3度目の値上げで、「新潟県産コシヒカリ」1パックが235円から263円にアップ。そして、タカノフーズも「おかめ納豆」や豆腐、厚揚げなどを10%以上引き上げるということです。まさに「値上げの秋」という感じです。


ユージ:神庭さんじゃなくても、多くの方が「ぐぬぬぬぬ…」と唸っていると思います。食料品以外にも値上がりしますよね。


神庭さん:そうなんです。多くの人に影響するところだと、政府の補助金が終わる関係で電気代やガス代も上がります。共同通信によれば、大手電力10社と大手都市ガス4社の標準家庭向け料金は、10月使用分(請求は11月分)からですが、電気で467~536円、都市ガスで172~222円アップするということです。自動車保険も上がります。東京海上日動は自動車保険の保険料を平均8.5%引き上げます。2008年以降で最大の値上げ幅です。1月以降にも3.5%アップしたばかりですが、1年に2回の値上げは異例と言われています。東京海上だけはありません、日経新聞によると損保ジャパンと三井住友海上、あいおいニッセイも来年1月に平均6〜7.5%引き上げるということです。事故車の修理費用が膨らんで、保険会社の採算が悪化しているのが原因です。最近の車は安全運転支援システムなど高機能化が進んでいるのですが、そのぶんセンサーやカメラといった部品代、整備費用もかさんでいるということでした。


吉田:物価と同じように賃金も上がってくれればいいのですが、その辺りはどうでしょうか?


神庭さん:10月から順次、新しい最低賃金が適用されます。全国平均1,121円で66円のアップ。引き上げ幅は過去最大です。全都道府県で1,000円を超え、東京や神奈川では1,200円を超えています。これだけ聞くと、景気のいい話に聞こえるのですが、やっぱり物価上昇にはまだまだ追いつけていません。こういう時は名目賃金ではなく、物価上昇の影響を考慮した実質賃金を見る必要があります。7月の実質賃金は、前年同月比0.2%減で7カ月連続の減少になっています。速報値では0.5%増だったのですが、後からボーナスを出していない企業などが加わったことで下振れしました。賃上げの果実がすべての企業に行き渡っているわけではなく、大企業や正社員などに偏っている可能性もあります。


吉田:その他、神庭さんが注目している10月からの制度変更は何ですか?


神庭さん:1つは、ふるさと納税サイトのポイント還元が10月から全面禁止になります。例年は12月にふるさと納税する人が多いですが、今年は9月中の「駆け込み寄付」が増えそうです。ふるさと納税で受けられる寄付金控除(減税)の上限は、その年の1〜12月の所得で決まります。まだ冬のボーナスも出ていないですし、今年の所得が確定していないので見込み値でシミュレーションするしかありません。そこで、寄付額の上限ギリギリを攻めると寄付しすぎて損をしてしまう可能性もあるので注意して欲しいなと思います。もう1つの注目は高齢者の医療費負担です。


ユージ:どうなるのでしょうか?


神庭さん:75歳以上の後期高齢者で一定以上の所得がある人は、2022年10月に医療費の窓口負担が1割から2割に引き上げられました。ただ、急激に上げると差し障りがあるので激変緩和措置として、今年の9月(今月)までの3年間は、1カ月の窓口負担の上限を3,000円に抑えていました。10月からはこの天井が外れるので、条件に当てはまる高齢者の方は負担が増えることになります。世代間格差の解消を考えると、一刻も早く全世代3割負担にする必要があるのですが、社会保障改革は遅々として進んでいません。いまの自民党総裁選を見ていても、小林鷹之さんが現役世代の社会保険料負担の軽減と高齢者への負担増を求めたいと話していますが、社会保障の議論は低調です。小泉進次郎氏は最有力と目されていますが、守りに入っていてエッジの立った主張を控えています。誰でもいいから、「全世代公平に3割負担にして、ボーナスから社会保険料を取るのはやめます!」くらいのことをぶち上げて欲しいなと思います。私の大好きなビックリマンチョコも、その昔は30円で買えましたが、いまや140円くらいします。ぜひ物価高に負けないような賃上げにつながる経済政策も打ち出していただきたいです。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top