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25.06.23

参院選の「前哨戦」都議選の結果は?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【参院選の「前哨戦」都議選の結果は?】

吉田:東京都議会議員選挙が22日、投開票されました。都議選は、7月20日に投開票となる見通しの参議院選挙の「前哨戦」とされ、各党が力を入れてきました。そこで、都議選の結果と参院選の見通しについて、神庭さんに解説してもらいます。


神庭さん:まず、都議選の結果ですが投票率は47.59%で前回から5.2%アップしました。都議会第1党は都民ファーストの会で31議席。自民党は21議席で、前回の33議席から大きく減らしてしまいました。ボロ負けですよね。公明党も19議席で3人落選。9回連続の「全員当選」はならずでした。一方、立憲が17議席で前回の15から微増。国民民主はゼロ議席から9議席まで増やしました。共産は14議席で前回から5議席減です。この他、参政党が3議席、生活者ネットが1議席を獲得。日本維新の会、れいわ新選組、石丸伸二氏が立ち上げた「再生の道」は全員落選という結果でした。


ユージ:この結果から分かることは何でしょうか?


神庭さん:全部で4つあると思います。1つ目は国政与党への間接的な審判という側面です。インフレは与党への逆風になる、というのが世界的な傾向です。加えて、自民党は国会議員だけでなく都議会でも裏金問題があり、大きな批判を集めていました。ただ、ここ最近はコメの高騰で世論がストレスMAXになってたところで、小泉進次郎農水大臣が備蓄米をスピーディーに放出しました。この小泉劇場で少し支持率を持ち直す説もありましたが、この結果を見る限りそんなの関係ないと判断した有権者の方が多かったかもしれませんね。もしくは、小泉効果のおかげで、これくらいのダメージで済んだという可能性もあるのかもしれません。


ユージ:都議選の注目ポイント、2点目は何でしょうか?


神庭さん:2つ目は、小池都知事の「中間テスト」という側面です。小池氏は去年、3選を果たしました。勝者の余裕で手綱を緩めるどころか、権力基盤をますます盤石なものにすることに余念がないです。先月も水道の基本料金を4カ月無償にするとか、選挙で受けそうなネタをぶち上げていました。国に先んじて実施した高校授業料の無償化(税負担化)も、私は批判的な立場ですが、子育て世帯におおむね歓迎されています。18歳以下の子どもへの月5,000円の給付金や0〜2歳の第1子保育料無償化など、子育て世帯を意識した政策をバンバン打ち出し、ネット上では「都民の義母」と呼ばれているみたいです。2016年の初当選時は自民都連を「ブラックボックス」と批判していた小池氏ですが、最近はどんどん自民に接近しています。選挙戦最終日の21日には、知事就任以来初めて自民候補の応援に入りました。都民ファースト・自民・公明の「小池与党」体制をより盤石にしたいのかなと思います。


吉田:都議選の注目ポイント、3点目は何でしょうか?


神庭さん:国民民主の評価です。国民民主はゼロ議席から9議席に増やしたわけなので、普通に考えれば大躍進ですが、18人立候補して半分は落ちたわけですから「本来ならもっととれたのでは?」という見方もあります。国民民主は参院選で過去にスキャンダルのあった山尾志桜里氏を公認したことでSNS上で大きな批判を浴び、公認撤回に追い込まれました。こうしたゴタゴタもあり、参院選の比例代表の投票先を聞いた時事通信の6月の世論調査では国民民主は6.0%と前回調査から5.2ポイントも減らしてしまいました。ネットの風をうまく味方につけて昨年の衆院選から支持を伸ばしてきましたが、風頼みなぶん逆風にも弱いです。人選のまずさや党内ガバナンスへの批判もあって、ここにきて支持率を落としています。そんなタイミングで迎えた都議選。今回の躍進でネガティブなイメージをある程度払拭して「みそぎ」を済ませた、ととるのか。あるいは、首の皮一枚、なんとか一定の成果は出したが、まだ崖っぷちで次何かあったらマズイぞと考えるのか。かなり微妙な選挙結果だと思います。


吉田:4つ目のポイントは何でしょうか?


神庭さん:参政党の広がりです。時事通信の世論調査では、なんと維新の支持率を抜いています。参政党は科学的根拠が不明確な主張や過激な主張が多く、「キワモノ政党」「カルト政党」的な扱いをされることも多かったですが、都議会で3議席も獲った以上は批判するにしても賛成するにしても、変にナメずに真正面から向き合わないとまずいだろうなという気がします。参政党躍進の背景には既存政党への拒否感や、これまで政治に興味を持ってこなかった層を取り込む洗練されたマーケティング手法があります。「左のれいわ、右の参政党」とも言われ、主張の中身で陰謀論的なものは問題がありますが、それは置いといて、有権者に伝えるテクニック、手法に関しては既存政党、大政党も学ぶべきところがあるのかなと思います。


ユージ:今日の本題でもある参院選に向けて気になる点は何でしょうか?


神庭さん:1点目は、自民への逆風がどこまで続くのか?参院選でも維持されるのかどうか?というところです。多少なりとも、小泉劇場というもので緩和されるのかどうか?それとも、そんなの関係ないとなるのかどうか?です。2点目は、野党勢力が分散するなかで、どこが「非自民」の受け皿になるのかという部分です。国民民主や石丸伸二氏の再生の道、安野貴博氏のチームみらい、先ほど挙げた参政党やれいわなども含めて、無党派層の「ふわっとした民意」を受け止めるような新興勢力が出てくるのかどうか注目したいなと思っています。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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