25.01.14
トラブルが増加しているスキマバイトについて

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
「トラブルが増加しているスキマバイトについて」
吉田:空き時間に働く「スキマバイト」によるトラブルについて、日本労働弁護団は先週、弁護士による労働相談ホットラインを実施すると発表しました。神庭さん、まずは「スキマバイト」について、改めて教えて下さい。
神庭さん:去年10月に一度解説しましたが、改めておさらいしておきます。最短1時間、短いスキマ時間に働けることを売りにした、労働者と事業者のマッチングサービスです。アプリで申し込み、面接や履歴書なしにすぐ働けます。当日即金でバイト代が支払われるサービスも多いです。「タイミー」「シェアフル」「LINEスキマニ」「メルカリ ハロ」などのサービス名を聞いたことがある人も多いです。人手不足で猫の手も借りたい企業と、短い時間で手軽に働きたい、今すぐ使えるお金が欲しい労働者の需要がマッチしてここ数年で利用者が爆増しています。スポットワーク協会の調べでは、昨年3月段階で、1,500万人ほどだった登録者数が、11月には2,800万人まで膨れ上がっています。
ユージ:便利なサービスとして急速に普及していますが、まずメリットを教えて下さい。
神庭さん:副業が簡単に探せて、短時間から働けることです。効率的に働きたい学生さん、定年退職した高齢者の方などが社会との接点を求めて使うには非常に便利だと思います。雇う側からしても人手不足が補えるのはありがたいです。例えば、飲食だったら、忙しくなるピークの時間だけ1人欲しい、みたいなニーズを埋められます。スキマバイトでお願いして、働きぶりが良かったら「ぜひ長期で働いてよ」と引き抜くこともできます。労使それぞれの需要がうまく噛み合っている分にはいいサービスかなと思います。
吉田:ただ、相談ホットラインが作られるぐらいなので、マイナイス面、デメリットもありますよね?
神庭さん:1つ目は、闇バイトのリスクです。昨年11月、タイミーに「深夜の散歩が好きな方必見!夜道で猫を探すバイト」という募集が出て、闇バイトの募集なのでは?とXで話題になりました。報酬は7,500円とすごく高いわけではないですが、文面が明らかに変。「指定された道を通り、猫がいたところを地図上で印をつけるだけです!」「情報漏洩防止の為、携帯電話や荷物を預かります」「なるべく地味めな格好でお願いします」など、かなり物騒です。Xでは「猫」というのは高級車の隠語だとか、いや監視カメラを指しているのではないかとか、囁かれています。タイミーの求人には「指示やお願いに素直に行動できる方」とも記載されていて、ちょっと怖いですよね。
ユージ:怖すぎですね。でも、お金に困っていると、どうしても判断力が、鈍ることもあると思います。そうすると、飛びついちゃう人もいるかもしれません。
神庭さん:弁護士ドットコムの取材に対して、タイミーは「『不適切である疑いのある求人』と認識をし、検知して差し止めています。闇バイトかどうかの断定はできかねます」と回答しました。厚生労働省は、有害な業務や違法性が疑われる求人の掲載を防止するなど適切な対応をとるようスポットワーク協会に要請しています。協会としても、チェック体制を整備し、ガイドラインを策定する方針です。闇バイトは利用者や社会が危険に晒されかねない話ですが、逆にアプリ運営側が被害に遭うケースも出ています。
ユージ:それはどんな被害でしょうか?
神庭さん:スキマバイトのバイト代は、即日で支払われることが多いですが、これはアプリ側、仲介サービス側がいったん立て替えているからです。この仕組みを悪用して、「雇用者役」と「労働者役」がグルになって、架空の求人を出す。アプリ運営側からお金を騙し取るために、出退勤記録を捏造するという手口があります。こうした悪質な求人を防ぐためにも、業界あげてチェック体制を強化していく必要があるのかなと思います。
吉田:闇バイトのリスク以外の課題は何でしょうか?
神庭さん:最大の懸念点は、弱い立場の労働者の方々をどう保護するかということです。スキマバイトの人たちは「タイミーさん」「シェアフルさん」と呼ばれ、名前を呼ばれることもないそうです。株式会社KiteRaの調査によれば、スキマバイト経験者の51.4%が何らかのトラブルに遭遇しています。例えば、仕事内容が事前に聞いてた内容と違うとか、労働時間、給与などが事前に聞いていた内容と異なる、といったトラブルが多いということです。歴史を振り返ると、リーマンショック後の「派遣切り」などを受けて、立場が不安定な「日雇い派遣」は2012年に原則禁止されています。スキマバイト・アプリはあくまで仲介しているだけで、事業主と労働者の直接雇用なので、合法ではありますが、「実態は日雇い派遣に近い」と指摘する専門家もいます。ある意味、法律の「スキマ」を突いた業態なわけです。スキマバイト・アプリの中には無断欠勤した利用者を無期限で利用停止にしているサービスもありましたが、こうした運用は職業安定法違反にあたるとして、厚生労働省が昨年、一部事業者に指導もしています。無断欠勤、ドタキャンはもちろん良くないけど、さすがに永久BANはダメだよという話です。労働者保護のための今ある法規制との整合性をしっかり確認しつつ、必要に応じて新たな法規制も検討していく必要もあります。
ユージ:最近の流行というか、利用している方が多いと聞くサービスですが、確かにここから整備していかなければいけないものがありそうですね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 14, 2025
『弁護士による労働相談ホットラインへ。トラブルが増加しているスキマバイト 』について。…
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 14, 2025
ただ、懸念点としては闇バイトに使われているのではないかという点で、そこに関しては監視力を高めて行かないといけないと思いました。普通に利用する分には生活に困ることも全くないし、お店側もそれで助かってる、働いてる人も助かってるで、とても良いものなのですが、#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 14, 2025
今回神庭さんのお話を聞いて、正社員との対応の格差があったりとか、まだまだ課題があるなと感じました。
なので、この辺りの課題を少しずつ潰して、法整備的な部分でも良いサービスと思えるようにどんどんブラッシュアップしていって欲しいなと思いました。#ワンモ