24.12.11
『金利のある世界』で金融機関が預金獲得競争…金利2%の銀行も登場

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
【『金利のある世界』で金融機関が預金獲得競争…金利2%の銀行も登場】
吉田:日本銀行が、3月に17年ぶりに利上げを行い、7月に追加利上げに踏み切ったことから、「金利のある世界」が戻りつつあり、金融機関の預金獲得競争が激しくなっているということです。PayPay銀行は今月4日、普通預金に「円」と「アメリカドル」を合わせて預け入れた場合に、年2%の金利を適用すると発表しました。メガバンクなどが、現在、設定している「円」の普通預金の金利は0.1%なので、その20倍という高い金利水準です。塚越さん、まずは日銀の利上げと「金利のある世界」について、改めて教えてください。
塚越さん:まず「利上げ」とは、国の中央銀行(日本では日本銀行=日銀)が行う政策金利の引き上げのことです。利上げすると、お金を借りたい人は返済コストが増えるので、借り入れが減る傾向になります。結果、市場に出回るお金が少なくなって、市場が落ち着く。これがインフレ抑制などにつながります。一方で、利上げをし過ぎると景気が低迷するという側面があります。そんな中、日銀は今年3月に金利を17年ぶりに引き上げ、7月には政策金利を0.25%程度にするという追加利上げに踏み切りました。政策金利が利上げされると、民間の銀行の金利も上がることになります。この日銀の利上げの理由は「経済の好循環」が見通せるという理由です。例えば、賃金が伸びていたり、来年の春闘でも連合は去年同様、賃上げ目標5%としており、暮らしが実質的に豊かになったかどうかは別にしても、今後も賃金上昇は期待されています。また市場関係者の予想によると、日銀は来週水曜〜木曜にかけて開く「金融政策決定会合」で、現在の0.25%から0.5%に利上げするという見方もあるそうです。どうなるかは分かりませんが、これまで長く続いた超低金利時代が終わって、来年からはますます金利のある世界が日常になっていくことになるでしょう。そうすると、一般の私たちにとっても銀行に預金すると利息が増えることになるので、少なからず資金が増える傾向になるかなと言えます。
吉田:「金利のある世界」に戻りつつある中、PayPay銀行が発表したのが「金利2%」のプログラムです。こちらについて、詳しく教えてください。
塚越さん:銀行も様々な方法を考えています。ネット銀行の「PayPay銀行」は先週水曜、円とドルを同時に普通預金口座に預けた場合の金利を、年間2%に引き上げると発表しました。対象は12月1日以降に預け入れのある顧客で、アプリ上で口座の連携などを行う必要があります。メガバンクの普通預金の金利は0.1%程度なので、2%となるとおよそ20倍の金利になります。なので、円とドルを共に50万円預けたとすると為替変動がなければ、この100万円の預金で月におよそ1,220円の利息がつくことになります。ただし注意して欲しいのは、外貨預金は「元本割れのリスク」があるということです。ドル預金の場合は、円高・ドル安が進むと円換算で元本割れになるといった為替変動リスクがあります。他にも様々な条件があるので、気になった方は、必ず銀行のHPなどで情報をよく見てから検討していただきたいかなと思います。今回のPayPay銀行の狙いですが、取材に対して銀行の担当者は、競合他社と比べて預金額が少なく、預金が増えるだけで銀行の収益が上がっていく構造に変わってきているといった話をしています。
ユージ:金融機関が預金獲得に動いているようですが、何ででしょうか?
塚越さん:銀行は預金を多く集めることで、銀行自身が投資をしたり、企業や個人に資金を貸し出すことで利益を得やすくなります。銀行もそういうことをすると返ってくるものが大きくなります。なので、銀行自身も預金額を増やしたいと思うところはあるかなと思います。金利のある世界では、預金額が増えることでチャンスも増えるということです。例えば、SBI新生銀行は期間限定で定期預金の金利を大幅に引き上げると発表しています。SBI新生銀行は、12月から28歳以下の預金者を対象に、普通預金の金利を通常の3倍にあたる0.3%に引き上げました。これによって口座を開いた28歳以下の人数が一気に増えたということです。20代は、そんなにまだまだ預金額が大きくありませんが、若者世代にターゲットを広げて、預金額を上げようということで色々なことをやっています。ただ、銀行としても預金額が増えると利息が増えるので返すお金が増えます。銀行としても、頑張って運用して稼がなければいけないというところが、1つの課題かなと思います。
ユージ:「金利のある世界」の到来と、金融機関が預金の獲得に動いていること、塚越さんは、どうご覧になりましたか?
塚越さん:色んなサービスが出ます。新NISAも含めて色々出ます。特にSNSとかで、詐欺など出てくる可能性が高いです。よくよく金融状況をみなさんもチェックして勉強してください。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 11, 2024
『金融機関の預金獲得競争』について
今年3月、日銀は17 年ぶりに金利を引き上げ、7月には政策金利を…
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 11, 2024
そんな中、ネット銀行のPayPay 銀行は、円とドルを同時に普通預金口座に預けた場合の金利を、年間 2%に引き上げると発表しました。 メガバンクの普通預金の金利は 0.1%程度なので、2%となるとおよそ 20…
#ユジコメ③…
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 11, 2024