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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.12.04

来年1月に再開する『電気・ガス料金の補助』、必要なのか?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


【来年1月に再開する『電気・ガス料金の補助』、必要なのか?】

吉田:大手電力10社と大手都市ガス4社は、先週木曜日に12月使用分で、来年1月に請求される電気ガス料金を発表しました。燃料価格が下がったことで、関西電力を除く13社が前の月に比べて値下がりします。一方、政府は物価高対策として、1月~3月使用分の電気ガス料金について「補助」を再開します。塚越さん、まずは電気ガス料金の値下げについて、詳しく教えてください。


ユージ:今回の値下げの主な要因は、液化天然ガス=LNGや石炭の輸入価格が下がった影響です。これにより、前の月と同額の関西電力を除いたすべての会社で値下がりになります。電気料金は、平均的な家庭では9社で5円〜104円下がります。ガス料金は全4社で35円〜46円下がります。


吉田:そして、10月の使用分で終了していた「電気ガス料金の補助」。来年1月に再開しますよね?


塚越さん:そうですね。政府は物価高対策として、来年1月〜3月の使用分から補助を再開します。先ほど話したのは12月使用分の料金ですので、今から話すのはその次の月、来年の使用分から補助されるということです。電気とガスをあわせた補助は、標準的な家庭で1月と2月は各1,000円程度、3月になると、その半分の500円程度の補助になります。ちなみにここ数年、電気ガスの補助が話題になっていますが、そもそも、いつから始まった対策かというと、去年の1月からです。数ヶ月補助がなかった時もありますが、おおむね継続して続いています。額でいうと、例えば2023年1月〜8月までの補助額は、標準的な家庭で電気代2,800円、ガス代900円。合わせても1,000円ちょっとということになるので、そう見ると最初に比べると補助額がかなり少なくなっているなという印象です。


ユージ:「電気ガス料金の補助」の再開について、「不適切」という見方もあるんですね?


塚越さん:そうですね。日本経済新聞社と日本経済研究センターが、46人の経済学者などに政策評価を聞いた「エコノミクスパネル」という調査結果をまとめたところ、石破政権の電気ガスの補助について「不適切」と答えた割合が、合わせて77%くらいが不適切だと答えました。主な意見としては、«補助によって適切な資源配分が行われず、市場が適切に働かないという意見。»«本来、節約などが行われるところが、そうならない。»«環境にもよろしくない。»という意見もありました。また、物価高対策なら金融政策の方が望ましいという意見もあり、私はそうだなと思いましたし、他にも一律の補助というのは本来必要ではない高所得者にも恩恵がいってしまうといった意見もありました。要するに、バラマキという批判だと考えられます。一方で補助については「適切」という回答も11%ありました。理由としては、物価高対策としての事務コストが低い、といった理由が挙げられています。その上で物価高対策として、電気やガスといった特定の領域の補助ではなく、困っている低所得者の方に向けた支援を優先すべきかという問いには、「強くそう思う」「そう思う」の合計が81%になりました。この点は私も同じ意見です。いつまでも一律の「補助」を続けると、補助された状態が当たり前になってしまって、次の行動が取れなくなります。また特定の業界が優遇されるのも、必要な財の配分といえるのかというのはどうなのかなと思います。


ユージ:不適切という意見は、解説を聞いてそういう見方もあるなと僕も少し感じました。


塚越さん:補助自体は、嬉しいですが。


ユージ:確かに言われたら、補助の分だけ使ってもいいのかなというマインドになると結構邪魔だったり。


塚越さん:あと、配分というところもありますよね。


ユージ:この「電気ガス料金の補助」の再開。塚越さんは、どうご覧になっていますか?


塚越さん:補助があること自体は、ありがたいと思うのですが、正直「2024年でもうええでしょ」という感じです。来年まで「一律の補助」は必要なのかな?と思います。ピンポイントの支援など、別の方法があるだろうと思います。一律になると、それなりに余裕がある方がいっぱいいます。だったらかなり困っている所にピンポイントに別の対策の仕方がありますよね。というところもあります。いわゆる高齢世帯の方の人たちの中にも経済的に大丈夫な方もいます。2023年から続けているわけで、もうちょっと違うやり方をつくっていくべきではと思います。こういった問題を考えた時に来年以降、経済対策のあり方について、岸田さんと石破さんがあまり変わらないとこの番組でお話ししています。それを踏まえて、新しい経済対策を我々自身ちょっと考えていきます。その辺りの視点が必要じゃないかなと強く思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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