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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.11.11

特別国会の注目ポイント
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


「特別国会の注目ポイント」

吉田:アメリカでは、トランプ氏のニュースで持ちきりですが、日本では11日に特別国会が召集され、首相指名選挙が行われます。そこで今朝は、特別国会の注目ポイントについて神庭さんに解説していただきます。


神庭さん:そもそも特別国会とは、憲法の規定で衆院選の投開票から30日以内に国会を召集しないといけません。これが特別国会といいます。ちなみに、毎年1月に召集して、国の予算や法案について審議するのが通常国会。緊急の災害対策や補正予算などを審議するのが臨時国会で、今回の特別国会はまた違ったものです。


ユージ:では、特別国会では何をしますか?


神庭さん:一番は首相指名選挙です。首班指名とも言いますが、国会議員の投票で総理大臣を選びます。衆議院と参議院のそれぞれで行われ、結果が分かれた場合は、衆院の結果が優先されます。投票の過半数を得れば一発で、その議員が総理になりますが、過半数を得られなかった場合は上位2人の決選投票になります。決選投票では過半数をとる必要はなく、どちらか票の多かった方が総理になります。自公で過半数を割っているので、1回で決まらず決選投票までもつれるとみられていて、自由民主党総裁の石破茂さんと野党第一党である立憲民主党の野田佳彦さんの一騎打ちとなる公算が高いです。


吉田:決選投票の結果はどうなりそうでしょうか?


神庭さん:与党内から造反が出るなど大きなサプライズがなければ、基本的には改めて石破さんが総理に選出されて、第2次石破内閣が発足する見通しです。記名投票なので、もし誰かが裏切って党で決めた議員以外に投票するようなことがあれば必ずバレるようになっています。


ユージ:私が誰に投票したか分かるんですね!注目の国民民主党はどう動くと思いますか?


神庭さん:国民民主党は、1回目も、2回目の決選投票も玉木雄一郎代表の名前を書く方針です。2回目が石破さんと野田さんの対決になった場合、それ以外の名前を書けば無効票になりますが、玉木さんは「無効票になることが国民民主党に入れてくれた方々の思いに一番寄り添う投票行動」と説明しています。政治と金の問題を起こした自由民主党の総裁である石破さんに入れるわけにはいかない。かといって、日本維新の会から日本共産党まで政策がバラバラの寄り合い所帯で無理やり固まって野田さんを総理にしたとしても、参院では自公連立政権が過半数を占めており、政策を実現していくことは難しいです。であれば、どちらにも与せず玉木さんの名前を書こうという話です。同じく第三極の日本維新の会も、石破さんと野田さんのどちらにも入れない考えを示しています。


ユージ:あえての無効票。そういうやり方もアリなんですね。


神庭さん:あまり聞かないですが、そういうやり方もあるということで、「野田さんの名前を書かない」ことで、間接的に石破さんの続投が決まります。立憲民主党からすると、せっかく政権交代のチャンスなのに何で野田さんの名前を書いてくれないんだという不満はあると思いますが、野党で一時的にまとまったとしても、考え方がバラバラであればすぐに行き詰まることは目に見えています。であれば、与党に恩を売って「103万円の壁」の引き上げ、ガソリン税のトリガー条項の凍結解除といった看板政策を呑ませる方が、国民民主党にとってはメリットが大きいです。「代表の名前」を書くのなら、支持者へも大義名分も立つというわけですね。


吉田:首相指名選挙、他の政党はどう動きそうでしょうか?


神庭さん:日本共産党は立憲民主党からの要請を受けて、野田さんの名前を書くことを前向きに検討しています。田村委員長は「自公連立政権への厳しい審判に応える行動をしていく」と話しています。立憲民主党と日本共産党はかつては選挙協力で蜜月の関係でしたが、保守派の野田さんが代表になってからはスキマ風が吹いているようにも見えます。衆院選で立憲民主党は野党第一党として大きく議席を伸ばしました。一方、日本共産党は機関紙しんぶん赤旗による「裏公認料」問題のスクープもありましたが、議席を減らしました。立憲民主党側で「日本共産党の協力がなくても選挙は勝てる、問題ない」となれば、日本共産党の存在感はますます低下します。なので、首相指名選挙での投票行動が、今後の両党の関係にどう影響するかも注目したいところです。


ユージ:先ほど、決選投票になるという話がありましたが、過去にも決選投票になったことはありますか?


神庭さん:今の憲法のもとでは4回あります。1948年と1953年の2回は吉田茂が勝って総理になりました。1979年には、自由民主党内で「40日抗争」と呼ばれる派閥争いが激化して、決選投票で大平正芳と福田赳夫という自由民主党議員同士のバトルになりました。この時は、僅差で大平正芳さんが勝っています。直近で決選投票までもつれたのは1994年です。非自民連立の羽田内閣が総辞職した時に、当時野党だった自由民主党が、日本社会党や新党さきがけと一緒に社会党委員長の村山富市さんを総理候補に擁立するという驚きの行動に出ました。自由民主党を離党した海部俊樹さんの対決を制して、“トンちゃん”の愛称で親しまれた村山富市が総理になりました。今回、決選投票となれば実に30年ぶり。なかなかレアな光景が繰り広げられることになるので、よく目に焼き付けていただければと思います。今後の政権の行方や国会運営の変化などについては、また明日のトレンドネットで解説したいと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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