24.10.14
スキマバイト急増、トラブルや不正も拡大か!?
今日はダイヤモンド・オンライン副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。
【スキマバイト急増、トラブルや不正も拡大か!?】
吉田:気軽に短時間だけ働ける「スキマバイト」の仲介サービス利用者がのべ2000万人を超えるなど急増しています。一方で、労働者が巻き込まれるトラブルや、仲介サービス側が被害に遭う不正も広がっています。そこで今朝は、神庭さんにスキマバイトについて解説していただきます。
神庭さん:そもそもスキマバイトとは、最短1時間、短いスキマ時間に働けることを売りにした、労働者と事業者のマッチングサービスです。アプリで申し込み、面接や履歴書なしにすぐ働けます。当日即金でバイト代が支払われるサービスも多いです。「タイミー」「シェアフル」「LINEスキマニ」「メルカリ ハロ」などのサービス名を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。人手不足で猫の手も借りたい企業側と、短い時間で手軽に働きたい、今すぐ使えるお金がほしい労働者との需要がマッチして、ここ数年で利用者が急増しています。9月段階での登録者数はのべ約2500万人にもなるということです。
ユージ:さきほど、トラブルも増えているという話もありましたが、どのようなトラブルが起きているんでしょうか?
神庭さん:これは先ほど名前を挙げたような大手のアプリではなく、悪質な業者がやっていることですが、「いいねを押すだけ」「スタンプを送るだけ」「スクリーンショットを撮るだけ」「スキマ時間にできる簡単な仕事」だと銘打って、お金を騙し取る手口が広がっています。国民生活センターによると、こういう業者はまずSNSや動画広告などを通じて副業サイトに誘導し、メッセージアプリに友達登録させます。数百円程度の少額のお金を渡して、いったん信用させたうえで「高額報酬のタスクは事前に送金が必要である」 「ミスしたために処理費用が必要である」など、あの手この手でお金を引っ張ろうとします。こういった相談は2020年には1341件でしたが、去年は3694件まで増えているということです。
吉田:最近は仲介サービスの側が被害に遭うケースも出ているようですね。
神庭さん:スキマバイトのバイト代は即日で支払われることが多いのですが、これはアプリ側、仲介サービス側が立て替えているから即金で支払われるんですね。アプリ側はマッチングサービスを謳っていますが、実態としては金融サービス的な側面も持っていて、この仕組みが悪用されているんです。先日の時事通信の『スキマバイトで不正横行か「給与即日払い」仕組み悪用』という記事によれば、「雇用主役」の人間がアプリに架空の求人を載せ、共謀した「労働者役」がウソの出退勤記録をつけてアプリ側にバイト代の立て替え払いをさせました。そうやって、アプリ側から騙し取ったお金を「雇用主役」「労働者役」の双方でせしめてしまうという手口です。
ユージ:なかなかズルい手口ですね…。
神庭さん:大阪では介護事業所の元経営者ら4人が逮捕されており、アプリ会社側の被害総額は430万円以上にもなると時事通信は報じています。報道を受けて、投資家の間でスキマバイトアプリへの不安が広がり、タイミーの株価が下落して年初来安値を更新することになってしまいました。
ユージ:スキマバイト、神庭さんはどう思いますか?
神庭さん:ポジネガそれぞれあると思います。ポジティブな面は副業が簡単に探せる、短時間から働けるので手軽だということです。効率的に働きたい学生さん、定年退職した高齢者の方が社会との接点を求めて使うには非常に便利かなと思います。雇う側からしても人手不足が補えますし、たとえば飲食でしたら、忙しくなるピークの時間だけ人が1人ほしい、みたいなニーズを埋められるのは非常に便利です。スキマバイトでお願いして、働きぶりが良かったら「ぜひ長期で働いてよ」と引き抜くこともできます。労使それぞれの需要がうまく噛み合っている分には問題ないのかなと思います。
吉田:ではネガティブな面は何でしょうか?
神庭さん:労働者の権利や尊厳が守られにくいところです。ジャーナリスト・藤田和恵さんの東洋経済での連載記事によると、バイト先では「タイミーさん」「シェアフルさん」などサービス名で呼ばれ、個人の名前を呼ばれることはないということです。「6時間という約束だったのに1時間で帰らされた」「制服支給と書いてあったのに、買い取りさせられた」といった理不尽な目に遭っても、泣き寝入りという人が少なくないそうです。スキマバイトのアプリは企業と労働者がお互いに評価を付け合う仕組みですが、労働者の側はアプリで評価を下げられたり出禁になったりするのが怖くてなかなか言い出せないということがあります。
ユージ:課題は何かありますか?
神庭さん:リーマンショックの後の「派遣切り」などを受けて、立場が不安定な「日雇い派遣」は2012年に原則禁止されました。スキマバイトアプリはあくまで仲介しているだけで、事業主と労働者の直接雇用なので合法ですが、「実態は日雇い派遣に近い」と指摘する専門家もいるんですね。ある意味、法律の「スキマ」を突いた業態でもあるわけです。スキマバイトというと、夢を追う若い人がやっているような印象を抱きますが、実際には40代以上の中高年が3割超を占めています。氷河期世代の人も多いんですね。「スキマバイトでしか働けない」ような立場の弱い労働者を社会としてどう守っていくか、法整備も含めて課題になっていきそうだなと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンDTREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 14, 2024
テーマは「今朝のテーマはスキマバイト急増。トラブルや不正も拡大か」
スキマバイトの仲介サービスが大きくなっていて、
僕の知り合いにも #スキマバイト のアプリを使っている人がいます。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 14, 2024
スキマバイトはすごい便利で空いた時間に最短1時間から
行くことができるバイトもあるそうです。
これは手軽に少し働きたいという人にとっても、
人手不足で少しでも人手が欲しいお店にとってもすごくいいサービスだと思いました。#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 14, 2024
ただスキマバイトは2012年に原則禁止になった日雇い派遣に近いと指摘する専門家もいます。
また気軽に仕事ができる分、労働者がドタキャンをしたり雇用側の不正といった問題も発生しています。…