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24.10.08

あした衆議院解散へ。衆議院解散のそもそも解説
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。


今日は、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。


神庭さんが注目した話題はこちらです。


「あした衆議院解散へ。衆議院解散のそもそも解説」

吉田:石破総理は、あす9日に衆議院を解散する方針です。衆院選は15日に公示され、27日に投開票が行われます。そこで今朝は、そもそも「解散」とは何かということを解説していただきます。神庭さん、まずは衆議院の解散について教えてください。


神庭さん:衆院議員の任期は4年ありますが、総理大臣はその任期の途中であっても、いつでも議会を解散することができます。解散されると、衆院議員はクビになってしまいます。そして、40日以内に総選挙をやらないといけません。これまで解散しないで、任期満了で衆院選になったケースは、過去に1回だけ。1976年の三木内閣の時だけですが、ほとんどの場合は解散を受けて衆院選に突入しているということになります。


ユージ:そうらしいですよね。何か変な感じですね。


神庭さん:一回解散すると、約600億円かかります。吉野家の牛丼で換算すると1杯500円弱ですから、日本国民全員に牛丼を奢れるくらいの額です。「牛丼重いな」という方はマクドナルドのハッピーセットでもいいです。ちなみに、参議院には「解散」ありません。任期6年で3年ごとに半数が改選されるという仕組みになっています。


吉田:お金もかかるのに総理大臣は、どういう根拠があって衆議院を解散させることができるのですか?


神庭さん:一口に解散と言っても、大きく分けて2つありまして、1つ目は憲法7条の規定に基づく「7条解散」。これは内閣の助言と承認に基づいて、天皇が国事行為として行います。ただ天皇はあくまで象徴ですから、「国政に関する権能を有しない」と憲法にも定められているので、事実上は内閣。もっと言うと総理の一存で解散できます。もう1つが憲法69条の規定による「69条解散」。69条には、衆院で内閣不信任案が可決されたら、10日以内に衆院を解散するか内閣総辞職をしないといけない、と定められています。今の憲法下で25回の解散がありましたが、このうち不信任などによる「69条解散」は、たった4回だけです。ほとんどは7条解散です。実は石破さんは「7条解散」には否定的で、内閣不信任案が提出された場合など「69条解散」に限定するべきだとずっと主張していました。


ユージ:石破さんは、どうして「7条解散」に否定的なんですか?


神庭さん:石破さんは過去のブログで《政権の延命や「野党の準備が整っていない今なら勝てる」というような党利党略目的で行われるべきものではない》と書いています。ところが今回、持論を覆す形で7条解散に踏み切ろうとしているので、野党からは「話が違う!」と批判を浴びています。石破さんがブログで書いていたことは鋭くて、選挙目当ての解散、自分の党を勝たせるための解散になってませんか?という問題となる名義は確かにあります。ただ今回に関して言うと、裏金問題や旧統一教会の問題もありましたし、出直しを掲げて国民に信を問うという意味では、解散の大義があるのではと思います。


吉田:ちなみに、過去にはどのような「解散」がありましたか?


神庭さん:有名なところだと、1953年のバカヤロー解散です。当時の吉田茂総理が国会で野党から追及を受けて、答弁を終えた後に自分の席で「バカヤロー」とつぶやきました。これは怪しからんと不信任案が提出され、解散に至りました。他にも、中曽根康弘総理の「死んだふり解散」がありました。2005年の郵政解散では、小泉純一郎総理が「郵政民営化」のワンイシューで解散して反対する議員の公認を外し、刺客候補まで放って圧勝したケースもあります。


ユージ:過去の有名な解散には名前が付いているので、あえて今回の解散に名前を付けるとしたら、神庭さんなら何て付けますか?


神庭さん:僕は、「逆・美川憲一解散」と名付けたいと思います。美川憲一さんと言えば「もっと端っこ歩きなさいよ」のフレーズが有名ですが、今回の総選挙は与野党とも「端っこ」ではなくて「真ん中」の対決が盛り上がりそうです。石破さんは本来、徴兵制の違憲論に疑問を呈したりもしていて、そこまで中道というイメージもありませんでした。昨日話したように党内野党暮らしが長引いたことや、より保守思想が鮮明な高市早苗さんと総裁選で競り合ったことで、相対的に中道、真ん中寄りに見えるようになりました。トリックアートみたいなものです。立憲民主党の方も、以前は共産党との選挙協力を「立憲共産党」と揶揄されていましたが、野田さんが新代表になって、中道保守、穏健保守層を狙いに行くと明言しています。こちらも騙し絵的な部分はありますが、そういう構図になっています。アメリカでトランプvsハリスの対決が激化し、左右の分断に拍車がかかっているのとは対照的に、日本では与党の自民党と野党第一党の立憲がともに、「中道」「真ん中」に寄ってきているのは興味深い現象だと思います。


ユージ:「逆・美川憲一解散」。なんか複雑ですね!


神庭さん:分かりづらかったら、裏金の毒。言いたいことも言えない石破さんの立場もかけて”ポイズン解散”でもいいかなと思います。みなさんも自分だったら、何解散つけるかなと考えてみると政治や選挙に興味が出てくるかもしれません。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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