24.10.07
石破総理の所信表明演説、そこから見えてきたものは?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
「石破総理の所信表明演説、そこから見えてきたものは?」
吉田:石破茂総理大臣は4日、就任後初めての所信表明演説を衆院本会議で行いました。自民党派閥裏金事件を巡り「政治への信頼を取り戻し、納得と共感をいただきながら安全安心で豊かな日本を再構築する」と訴えました。改めて、どんなことを語ったのか、神庭さん教えてください。
神庭さん:まず5本柱として「ルールを守る」「日本を守る」「国民を守る」「地方を守る」「若者・女性の機会を守る」ことを掲げました。他の4つはともかく「ルールを守る」って、小学生のクラス目標みたいで少し情けないなという感じがします。
ユージ:これは、わざわざ言うことではなくて、当たり前に守るべきことですからね。
神庭さん:本当そうですね。当たり前の大前提であるべきですが、裏金問題や旧統一教会の問題がありましたので、石破さんとしてもこういう言い方をしたのかなと思います。それを受ける形で、当初は原則公認と話していましたが、一部裏金議員に関しては公認しない。それ以外に関しても比例代表との重複立候補を認めない方針を表明しました。自力で選挙を勝ち上がってきたら、「禊かよ」「少し生ぬるいんじゃない?」という声もあるかもしれませんが、党内基盤が弱い石破さんからしたら頑張った方なのかなという気はしました。
吉田:具体的にはどんな政策を打ち出しているのですか?
神庭さん:特に力が入っていて、多くの分量を割いたのが地方創生です。「地方創生の交付金は、当初予算ベースで倍増することを目指す」と上げました。石破さんは、過去に地方創生担当大臣も経験しているので、地方政策には自負があると思います。地方に雇用と所得を生み出すと主張していますが、果たして交付金、税金の投入で雇用や産業が生まれるのか?これまでに注ぎ込んできた交付金によって、どれくらい効果があったのか、なかったのかという点は、しっかり検証していただきたいなと思います。
ユージ:石破総理は「経済の部分が少し弱いのでは?」と以前から聞いたことがありまして、経済政策についてはどうでしょうか?
神庭さん:物価高の影響を受けやすい低所得者世帯への支援を行うと表明しました。1日の就任会見でも「低所得者世帯向け給付金など、物価高への緊急対策を行う」と話しており、「また選挙前にバラマキ公約か」という気持ちになります。この低所得世帯が何を指すのか不明ですが、住民税非課税世帯だとすると6割超を高齢者世帯が占めます。一方で、日本の家計金融資産の6割に当たる1,400兆円を60歳以上の高齢者が持っているというデータもあります。非課税世帯にお金を配るということは、実質的に現役世代から高齢世代への所得移転にもなりかねません。お金配りをするのであれば、住民税非課税世帯という括りにこだわらず、本当に困っている人に渡してあげて欲しいなと思います。
ユージ:神庭さんは、どんな点に注目しましたか?
神庭さん:そうですね。所信表明演説で「何を語ったか」よりも「何を語らなかったか」、あるいは「語れなかったか」が重要だと思っています。先週の放送で、石破さんが日米安保条約の「非対称性」を問題視し、日米地位協定の見直しにも意欲を持っているとお伝えしましたが、その辺りの話は一切、所信表明に出てきませんでした。アメリカにとっては自分たちの特権が失われるかどうかの話なので、当然交渉は難航します。そういった現実の壁を前にして早速、腰砕けになってしまったように見えます。その程度の覚悟だったのかと思うと残念なところです。もう1点、マーケットが嫌がる金融所得課税についても全く触れませんでした。こちらも先週株価がガタッと下がってしまったことがあって警戒したのかなと思います。総じて安全運転で石破カラーを封印した所信表明演説だったかなと言えます。
ユージ:何で、石破カラーを封印したのか、安全運転をしたのか気になりますね。
神庭さん:これは、党内基盤が脆弱であることに尽きます。石破さんは、維新と統一会派を組んでいる「教育無償化を実現する会」の前原誠司代表と仲がいいです。2人とも鉄ちゃん、鉄道ファンですが、そんな前原さんに「石破カラーをちゃんと出して頑張ってください」と激励されましたが、「出したらぶっ叩かれるから」「出すと国民は喜ぶ。党内は怒る」と返していました。鉄ちゃん仲間の前原さんの前で思わずポロッと本音がこぼれてしまった感じかなと思います。
ユージ:仲良しだけに思わず本音が出ちゃったのかな。
神庭さん:そんな気がします。石破さんは「党内野党」としてメディアを通じて主流派批判をしてきました。だからこそ、国民人気もあって、自民党に不満を抱く層にとっては一定のガス抜きにもなってきました。でも、それは会社に置き換えると、飲み屋で「ウチの社長はダメだ!どうしようもない」と息巻いていた反主流派の人が突然、社長になっちゃったみたいなものです。党内基盤が脆弱だからこそ、関係各所に気を遣って、言いたいことも言えない”ポイズン石破”になってしまっています。普通、発足したばかりの内閣はご祝儀的に支持率が高めに出るものですが、日本経済新聞社とテレビ東京の世論調査では51%と過去22年間で最低の数字となりました。国民世論と党内世論の板挟みに合い、波乱の船出となった石破さんが今後、どこまで自分のカラーを出していけるか注目です。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンDTREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 7, 2024
テーマは「石破総理の所信表明演説、そこから見えてきたものは?」
石破総理がまだ候補者だった時は、
積極的に意見を述べていて、今までの自民党に切り込めなかったところにも
切り込んでくれるのではないかという期待をしていた方も多いと思います。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 7, 2024
ただ総理就任後のの所信表明演説では、今までの鋭いツッコミではなく
少しフィルターかかっている印象です。
実際総理になったので今までのように鋭く突くだけではなく
実際に行動を起こして変化をもたらす必要があると思います。#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 7, 2024
石破総理はまだ就任してから間もないので、
これから国にとっていい影響が生まれることを
期待したいと思います。#ワンモ