24.09.30
石破新総裁を待ち受ける“3つの壁”

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。
「石破新総裁を待ち受ける“3つの壁”」
吉田:自由民主党総裁選挙が先週金曜日に投開票され、新総裁に石破茂元幹事長が選ばれました。明日、10月1日召集の臨時国会で、102代の総理大臣に指名される見通しです。そこで今朝は、石破茂新総裁を待ち受ける「3つの壁」というテーマで、神庭さんに解説していただきます。
神庭さん:まず1つ目の壁は、党内基盤の壁です。自由民主党総裁選挙の1回目の投票で石破茂さんは高市早苗さんを下回っていました。それが、2回目で劇的な逆転勝利を果たしたわけです。わずか21票の薄氷の勝利でした。小泉進次郎さんのバックにいた菅さんが、2回目で石破茂さんの支持に回り、高市早苗さんのタカ派的な政策と相容れない旧岸田派の面々もそこに合流した結果です。「石破茂さん大好き!」という熱量を持った自民党議員は決して多くありません。ある意味「究極の選択」の末に消去法で選んだみたいなところがあります。
ユージ:確かにすごい接戦でしたよね。
神庭さん:派閥はなくなったものの、菅さんや岸田さんの有力者の意向を気にして風見鶏的に動いた議員も多くいたと思います。こういう人たちって何かの理由で政権が行き詰ったときに手のひらくるりんぱで別の有力者に乗り換える可能性が全然あります。さらに過去に石破茂さんと確執があった麻生さんは今回も土壇場で高市早苗さんの指示に回りました。菅さんとのキングメーカー争いに敗れた麻生さんは、内心腸が煮えくり返していると思います。いつ石破茂おろしに動くか分からないので、そういう機会を虎視眈眈と伺っているかもしれません。党役員とか閣僚人事も非常に繊細な配慮が必要で、実際すでに高市早苗さんや小林鷹之さんに人事の打診を拒否されているわけです。
吉田:なかなか厳しい状況ですね。
神庭さん:非主流派だからこそ思い切ったことが言えるという側面もあるでしょうが、実際には関係各所への配慮や根回しが必要になってきます。エッジの立った政策や改革は党内の反対で潰されてしまう可能性があります。進次郎さんのお父さんの小泉純一郎元総理のような圧倒的な国民人気、支持率があればそういう抵抗勢力の声もねじ伏せられます。そういう意味でも、10月27日にあると言われている衆院選の動向が、今後の政権運営のカギを握ることになるのかなと思います。
ユージ:立憲の代表決めがあって自由民主党総裁選挙の次は衆議院選挙ですね。
神庭さん:そして2つ目の壁が、マーケットの壁です。石破茂さんは、防衛大臣経験があって安保政策には精通していますが、経済政策は弱点だと言われています。積極財政で金利を今上げるのはアホと言い切った高市早苗さんとは対照的に石破茂さんは緊縮思考で利上げにも肯定的なのではないかという見方が広がっています。それもあって石破茂さんが自由民主党総裁選挙に決まった瞬間もう高市早苗さんをおりこんでいた市場は動揺して日経平均の先物は2,000円超下げて円相場も一気に円高に振れました。石破茂ショックと言われて、Xのトレンドには「石破かよ」「日本終わった」とネガティブの声が上がっています。
吉田:今日、このあと日経平均の動きが心配ですね。
神庭さん:まさにそこも注目ですが、石破茂さんは所得が1億円を超えると税負担が軽くなる1億円の壁を解消するために金融所得課税の強化を上げてみたり、法人税の引き上げに言及しています。これは、格差是正に繋がるのでリベラル左派には受けがいいと思います。投資家や富裕層、経済界の方々は株価が下がるんじゃないかとか、景気を冷やすんじゃないかという風に懸念しています。ただ、岸田総理も総理になる前は金融所得課税を掲げていましたが、岸田ショックという市場の洗練を浴びて引っ込めていました。なので、石破茂さんもどこまで突き通すか分かりませんし、党内調整を経て意外と穏当な線に落ち着く可能性があるのかなという気がします。
ユージ:最後、3つ目の壁は何でしょうか?
神庭さん:3つ目の壁は、アメリカの壁です。石破茂さんは以前から日米安保条約の「非対称性」を問題視して、日米地位協定に関しても「運用で改善するのは限界」と訴えてきました。僕はこれは大賛成で、沖縄の状況やドイツや韓国のようにアメリカと地位協定を結ぶ他の国々が、普通に改正を実現していることを考えれば、同盟国であるアメリカに対しても対等なパートナーとして言うべきことは言うべきだと思います。ただ、現実問題として日米地位協定は64年間1度も変えられたことがありません。新大統領がトランプさんになるかハリスさんになるか分かりませんが、どっちになっても相当タフな交渉になることは間違いありません。いま、中国・ロシア・北朝鮮など近隣諸国の脅威が深刻化するなかで日米同盟がますます重みを増していますから、舵取りを迫られる可能性があります。石破茂さんは、グアムやアメリカに自衛隊の訓練基地を置いてそのための地位協定を結び、対米・在米自衛隊と在日米軍の待遇を揃えることで対等な関係を実現しようと言っていますが、本当に実現できるかどうか腰砕けに終わってしまうのか?ということも含めて注視していきたいです。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンDTREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 30, 2024
テーマは「石破新総裁を待ち受ける3つの壁」
先週金曜日に投開票があった自民党総裁選では、
新総裁に石破茂元幹事長が選ばれました。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 30, 2024
神庭さんには3つの壁を紹介していただきました。
1つ目は「党内基盤の壁」
高市さんとの票も僅差だったので注目したいと思いました。
2つ目の壁は「マーケットの壁」
防衛大臣経験はあり安保政策には精通していますが、
経済面が弱点と言われています。
3つ目の壁は「アメリカの壁」…
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 30, 2024
また、1人の国民としては石破さんが新総理になった時に
自民党の刷新感を期待したいと思います。
特に裏金問題について石破さんのポジションなら
解決する力があると思いました。#ワンモ
#ユジコメ ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 30, 2024
石破さんは自分の身近にいる政治家にも自分の意見を述べられるような人だと思うので、
変えるべきところは変えてくれるということを期待したいと思いました。#ワンモ