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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

26.06.25

ライブ市場が過去最高!J-POPを輸出産業へ
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは情報社会学がご専門の、学習院大学・非常勤講師 塚越健司さんです。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!


「ライブ市場が過去最高!J-POPを輸出産業へ」

ユージ:塚越さん、コンサート、ライブ市場が盛り上がってるみたいですね。


塚越さん:ぴあ総研によりますと、2025年の国内のコンサートやライブといった「ライブ・エンタメ市場」の推定チケット販売額が、合計8,564億円と、前の年と比べて12.6%も増えて3年連続過去最高を更新。動員数も9,223万人、動員1人あたりの単価が9,286円と、これらも増えています。一方で、公演回数はコロナ禍前の水準に戻ったレベルです。どういうことかといいますと、公演数よりも1回の公演が大規模なドームやアリーナで行われることが多くなったり、チケット代も物価上昇で上がっています。国内市場は伸びていますが、主な要因は公演の大型化と値上げで、回数自体はある意味で頭打ちともいえます。そういう意味で、成長もしているのですけれども、次の成長として海外を狙えるのではないかということですね。


吉田:日本の音楽シーンや、J-POPの輸出の現状はどうでしょうか?


塚越さん:日本の音楽産業はこれまで、CDと国内ライブが基本の「国内完結型」が主流でした。ストリーミングによる海外配信や海外への宣伝、そして海外ツアーまでをパッケージで行う、いわゆる「グローバル仕様」のノウハウは、まだまだ足りていません。例えばインディーズや地方アーティストが海外を目指しても難しくて、方法が分かりづらいです。一方で、日本の音楽もストリーミングサービスなどで海外でも聞かれるようになり、アニメだけでなく、数年前からシティポップが海外で話題になっていますよね。日本からもYOASOBIが「アイドル」という曲の英語版を制作したり、最近はCUTIE STREETが韓国の番組で自分たちの曲を韓国語で歌ってバズるなど、日本から海外への発信が増えています。さらにAdoは、日本語のままで世界33都市を回るワールドツアーを行い、2025年の上半期のSpotifyの再生比率、8割は海外からという状況です。Adoはつい先日、世界最大手のエンタメエージェンシー「WME(William Morris Endeavor)」と海外の活動に関するエージェント契約を結んだということで、活躍によっては海外の音楽賞なども視野に入ると思います。


ユージ:J-POPの世界進出に向けて、国や業界の後押しはどうでしょうか?


塚越さん:海外アーティストの来日公演、値段が高騰していますよね。円安の影響もありますが、逆に言えば日本のアーティストが海外公演を行うことは、大きな収入にもなるので、いわば輸出産業としても重要です。また高市政権の「成長戦略17分野」には、ゲームやアニメ、音楽といった「コンテンツ」という分野があり、政府としても海外展開を後押しする方針です。ゲームやアニメは世界的に有名ですが、音楽も大きく打ち出していきたいということです。政府支援といえば、お隣の韓国は政府系機関「韓国コンテンツ振興院」が司令塔となって、K-POPの世界展開に成功しています。日本の業界団体もこうした機関の設立を求めていまして、政府も協議会などを立ち上げています。一方で「クールジャパン」構想は、累積赤字が出るなど、あまり成功とは言い難い状況なので、国が支援するということであれば、様々な事例を参考にして、今度こそうまくやってほしいですね。政府はコンテンツ産業への財政的予算556億円と、前の年よりおよそ2倍に増やしています。この金額はそれでもまだ韓国や中国に金額では届いていないので、これからどこまで本腰を入れられるのか、どういう方法なのかも重要です。個人的には、政府主導より、まず民間の要望があって、そこに応えられるような形が大事かなと思います。


ユージ:J-POPの世界進出でファンや音楽業界にどんな影響がありそうでしょうか?


塚越さん:海外人気が出れば、予算の面で国内ライブの規模が大きくなりますし、海外のライブの良さを吸収して、内容面でも新しいことができるのではないかと思います。SNSとAIを利用して、日本から世界に発信はできるようになりましたが、やはり収入としては実際のライブや会場での物販なども重要になってくると思いますし、翻訳技術もどんどん向上しているので、様々な展開がやりやすくなっていると思います。ですから、海外進出を視野に入れて、そこで吸収したものを国内にも還元してほしいですね。できればファン目線で言うと、海外でしっかり稼げるようになったら、日本のチケット代をもう少し優しくしてくれると嬉しいなと、ちょっと思ったりもしますよね。


ユージ:そうですよね。


塚越さん:海外公演も日本の公演も、物価高騰でチケット代が上がっているところもありますけれども。


ユージ:準備にお金がかかるというのもあるので、仕方のない部分もあるのですけれどね。


塚越さん:ユージさん、ご自身はいかがですか? 今度、J-POPをリリースされるということですが。


ユージ:そうですね。J-POPジャンルについに僕とJOYとビッケブランカで参入することになりました。今年の夏は、本当に音楽シーンをかき乱していこうかなと思っています。ちなみに、ジャンルで言うとサマーソングになります。


塚越さん:サマーソング、いいですね!


ユージ:はい、この夏に流行らなかったら終わり、というくらいの意気込みです。


塚越さん:サマーソングであれば海外にも展開できますし、現地の方も聴いてくれるはずです。


ユージ:常夏の地域に行けば年中サマーソングですからね。


塚越さん:年中、海外でサマーフェスをやりましょう!ずっとサマーフェスができますよ。


ユージ:あ、いいですね!夏のイメージを定着させたいです。


塚越さん:そうですね。そうしたこともできるようになるので、これは明るい話題として、みんなで盛り上げて頑張っていきましょう。


ユージ:本当にそうですね。これからどんどんこのように盛り上がっていけばいいなと思いました。塚越さん、ありがとうございました。

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