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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

26.08.05

日本人にとって生成AIはどのような存在か?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師の塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!


『日本人にとって生成AIはどのような存在か?「機械・道具」38.3%、「友人」10.9%』

吉田:総務省が公表した「2026年版の情報通信白書」によりますと、日本で生成AIサービスを利用したことのある人の割合は58.8%。前の年の26.7%から2倍以上に増えました。また、「生成AIはどのような存在か」という問いに対する回答では、「機械・道具」が38.3%で最も高く、次いで「辞書・百科事典」の28.9%。「友人」は10.9%、「恋人」は2.8%でした。塚越さん、まずは「生成AIを利用している人の割合」について、詳しく教えてください。


塚越さん:こちらの調査は今年の1月から2月にかけてインターネットで実施したものです。調査は日本以外にも、アメリカ、中国、ドイツの計4カ国で実施していて、日本ではおよそ1200人から回答を得ています。なので各国と比較ができます。まず、お話にあったように、「生成AIを使ったことがある人」は、2025年度時点で58.8%と前年より倍増しています。ただし、アメリカとドイツは75.6%。中国に至っては93.6%なので、日本はまだ利用者が少ないということになります。あと、生成AIを使った経験のある人に利用頻度を聞くと、「ほぼ毎日」がアメリカ47.9%、ドイツと中国で40%台なのですが、日本は29.9%と低いです。「週1回以上利用する人」は全体では、中国が9割近く、アメリカとドイツが7割台、日本が6割台です。日本での利用率は増えてはいるんですけど相対的には低いかなというところですね。


吉田:そして、「生成AIはどのような存在か」という問いとその回答が興味深いということで詳しく教えてください。


塚越さん:これは面白い質問ですよね。複数回答ができるのですが、日本・アメリカ・ドイツでは、AIは「機械・道具」と回答する割合が一番高く、中国では「秘書・アシスタント」と回答する割合が一番高いんですね。中国では、AIエージェントという、AIが自律していろいろと行ってくれるサービスが注目されているので、その影響もあると思います。また興味深いのが、日本以外の国では、AIを「友人」や「カウンセラー」と答える割合が高いんですね。日本以外の国では、友人やカウンセラーと捉える回答が高いものだと25%~40%くらいになっていますが、日本だとカウンセラーが12.9%、友人が10.9%とどちらも10%台で低いんですね。


ユージ:この調査結果、塚越さんはどうご覧になりましたか?


塚越さん:これまで日本は、「八百万の神」という表現で、自然やモノにも心を感じる文化があり、ドラえもんや鉄腕アトムなど機械とも親しみを感じやすい文化だと言われてきました。だけれども、今回の調査を見てみると、日本は他の国と比べて、AIを友人やカウンセラーといった身近な存在と捉える割合が低いんですよね。なんでなんだろうと…。文化によるものなのか、何なのか、その違いがちょっとわからないんですけど、もし、利用頻度が上がっていくと友人やカウンセラーと答える人の割合が上がってくるかもわからないんですけど、ここはちょっと興味深いですよね。


吉田:逆にドラえもんとかを見すぎていたからかも?ギャップを感じていたり、感情がないって…。


塚越さん:そうか!見すぎているから、これはドラえもんじゃない!ってなっている可能性はあるかもしれないですね。ドラえもんとかが身近な存在すぎたことで、ChatGPTはちょっと違うんだよね…。っていうね。


ユージ:そうかも~!面白い視点!塚越さんにとって、AIはどんな存在ですか?


塚越さん:私は「アドバイザー」だと思っています。ChatGPTとClaudeをよく使っています。特にClaudeはめっちゃくちゃ怖くてですね、私が設定を厳しくしているからなんですけど、「あなた3回目ですよね同じ質問、この時間無駄です!」みたいなことを言ってくるんですよ。「逃げるな!」とかも言ってきてね…。ただ、私はAIの使い方に気をつけていて、学生にも「あまり依存するな」と言っているんです。どういうことかというと、自分の人生の主人公はあなたでしょ?だから、アドバイスは大事だけど、なんでも頼っちゃいけませんということですよね。MBTIとか流行ってますけど、あくまで類型でこういうことですって言ってるだけで、だからといって、違う行動をするのはダメというわけじゃないですか?イエベとかブルベもそうですけど、あくまでも、アドバイスであって、自分の人生は自分で決めるということが大事なんですよね。だからそこを間違えちゃうと、なんでもかんでもAIが言ったからって主体性がなくなってしまうわけです。なので、主体性を大事にすることがこれから大事になってくると思います。ユージさんにとってAIはどんな存在ですか?


ユージ:僕はAIを「アシスタント」だと思っています。僕よりもいろんなこと詳しいし、困ったら何でも聞く、優秀なアシスタントですね。でも、友人とかっていう感覚はないですね。ややビジネスパートナーですね。


塚越さん:吉田さんはどうですか?


吉田:Webで検索するだけで、「無」として…。


ユージ:なんの感情も持たない?


吉田:ユージさんに対する感情と同じですね!


ユージ:俺とAI、同じね?「エーアイデスー」

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