あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で美しいライフスタイルを!

5000年以上の歴史を持ち、クレオパトラも愛した植物との暮らし。植物と向き合い、植物の声を聞くライフスタイルや、ボタニカル・フードのとっておきレシピ。植物の世界からあなたに届く「美しい贈り物」です。

―この番組は、2021年3月で終了しました。―

2016.05.27

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プラントハンター西畠清順さんと不思議な植物たち1

  • Botanist
世界には27万種類の植物が自生し、園芸種なども加えるとその数は70万種類にのぼるともいわれています。私たちは一生で、そのうち何種類の植物と出会うことができるのでしょうか? そして、何回ぐらいその「植物」との出会いに感動することができるでしょうか? 地球を駆け巡り、植物とともにその感動を届けてくれるのが、「プラントハンター」です。

植物と素敵に関わる人を紹介する「ボタニスト」。第2回は、プラントハンター西畠清順さんの活動をご紹介します。



100年に一度? センチュリープラントの開花迫る!?
「センチュリープラント」と呼ばれる植物があるのを、ご存知ですか? 正式名は「アガベ・ホリダ」。中南米や北米の一部に分布するリュウゼツラン科の一種で、長く伸びた茎に花をつけた後、一生を終えます。花が咲ききると茎が枯れて、花が落ち、その衝撃で種が周辺に広がり子孫を残します。実はこの一生に一度しか花を咲かせることができないという大変珍しい植物「センチュリープラント」が、私たちの身近なところで開花の時期を迎えようとしています。それがプラントハンターの西畠清順さんが植栽をプロデュースする代々木ビレッジ。正確な開花の時期は、残念ながら推測不能ですが、5月の青空の下で、開花の最大の予兆である長い花茎を急激に伸ばしています。

このセンチュリープラント、大きいものでは6〜10メートル近くまで高さが伸びることもあるそうです。ちなみに「センチュリープラント」と名前が付けられた理由は、非常に成長が遅く、まさに100年かかって大きくなるというイメージから。ただ、実際は30年から50年ほどかかって成長して、最後に一度だけ「花」を咲かせます。それでも毎年開花する普通の花に比べると、驚くほどのゆったりとした成長のペースです。代々木ビレッジにある「センチュリープラント」は、そもそも西畠さんが、ここの「植物園」を作る際に「あと8年以内に咲く!」と見込んで持ってきたもの。おかげで遠くアメリカ大陸の自生地に行くことなく、私たちにもその花と出会う貴重なチャンスがめぐってきたのです。

西畠さん曰く、「アガベ・ホリダは、200種を超えるほどたくさんの種類がありますが、ここに植えた「ピンキー」と呼ばれる品種は、もっとも高額で世界中のプラントハンターたちや愛好家に、中心的に取引されたもののひとつ。ただ、花の種類も多様で、これに一体どんな花が咲くのか、誰にもわからない(笑)。咲いてからのお楽しみ!」だそうです。

こんな不思議な植物の花を大都会の真ん中で見ることができるのも、西畠さんたちプラントハンターの活躍があってのことです。


植物で「笑顔」を運ぶプラントハンター!
代々木ビレッジでは、スペインから来たオリーブの木、アトラス山脈の杉、中国のハンカチツリー、巨大サボテンなどが仲良く共存しています。庭の創造主である西畠さんのイメージは、見て触れることができる植物図鑑がそのまま庭になったもの。全体でバランスをとった庭ではなくて、植物たちがひとつずつ自己主張していて、「これなに?」と見る人がわくわくするような庭。代々木ビレッジでは、変わったデザインの建物や、アートがあったりする中で、「植物たち」も立派に存在を主張しています。


「センチュリープラント」などの人間の理解の及ばない、自然が作りだした不思議な植物と触れ合うことで、人のイメージも無限に広がります。世界が植物の力で「笑顔」の溢れる場所に変わってゆく。西畠さんたちプラントハンターの仕事は「植物」をただ探し出し、運ぶだけではなく、世界の人々の心を植物の力で動かす可能性を秘めています。

代々木ビレッジの「センチュリープラント」の開花予想時期は、5月後半から6月にかけて。その花を見ることができるのは、開花からたった3週間ほどです。どうぞ、この貴重な機会をお見逃しなく!



TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。5月はシンガーの高橋真梨子さんを迎えてお届けしています。どうぞ、お聞き逃しなく。


西畠清順(にしはた・せいじゅん)
1980年生まれ。幕末より150年続く花と植木の卸問屋、花宇の五代目。日本全国・世界数十カ国を旅し、収集している植物は数千種類。日々集める植物素材で、国内はもとより海外からの依頼も含め年間2000件もの案件に応えている。
2012年、人の心に植物を植える活動“そら植物園”をスタートさせ、植物を用いたいろいろなプロジェクトを多数の企業・団体などと各地で展開、反響を呼んでいる。
著書
『教えてくれたのは、植物でした 人生を花やかにするヒント』(徳間書店)
『プラントハンター 命を懸けて花を追う』(徳間書店)
『そらみみ植物園』(東京書籍)
『はつみみ植物園』(東京書籍) 2016年6月下旬発売予定
official site:http://from-sora.com/

「代々木VILLAGE」
小林武史氏を中心としたグループがコンセプトプロデュースを担当し、デザイン、内装、レストランなどを各界の日本を代表する方々が手がける“こだわり”を追求しつくした新商業施設。敷地の大部分を占める庭は、プラントハンターであり花・植物生産卸業“花宇”五代目の西畠清順氏が全面プロデュース。個性豊かな植物たちがファンタジックな空間を演出しています。
〒151-0053 渋谷区代々木1-28-9

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