メッセージ
today's topic

上・中・下、あわせると1000ページにも及ぶ大作となっている「細雪」。作者の谷崎もこの執筆には精も根も尽き果てたようで、『長かったから何と云っても肉体的には疲れた。最後の方になって殊に疲れを感じたように思う』という言葉を残しています。これは単純に“書く”という作業に疲労を感じただけではなく、戦時中の執筆であったため、原稿を持って戦火を逃れなければならなかった、ということにも疲れたようです。ちなみに小川さんも、万が一何かあってはいけないと、原稿は全て耐火金庫に保管しているそう。作家の作品に対する想いの深さを感じる、2つのエピソードでした。
(アシスタント:藤丸由華)
「細雪」ゆかりの地を訪ねる藤丸のブログはこちら!

2009年07月19日
谷崎潤一郎
『細 雪』<第一週>

2009年07月12日
田辺聖子
『しんこ細工の猿や雉』
<第二週>

2009年07月05日
田辺聖子
『しんこ細工の猿や雉』
<第一週>

2009年06月28日
江戸川乱歩
『押絵と旅する男』

アーカイブ
ショパン:練習曲 変ト長調作品25-9「蝶々」/レオ・シロタ
「細雪」の最初のほうに、蒔岡家の姉妹が阪急御影の桑山邸にレオ・シロタのピアノ演奏を聴きに行くというシーンがあります。レオ・シロタは、ロシア人の実在のピアニスト。その演奏が復刻されています。
タワーサイドメモリー/松任谷由実
番組2周年関西収録を記念して、神戸を題材にしたこの曲を。
タワーはポートタワー。”KOBE GIRL”といえば、おしゃれなこのシスターたちが元祖かもしれません。

ヘンデル:ラルゴ/ロンドン交響楽団:ジョージ・セル指揮
この曲の邦題は「なつかしい木陰」。1983年市川昆監督の映画「細雪」で使われました。
ちなみに佐久間良子、岸恵子、吉永小百合、小手川祐子主演でした。

 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。