パスコ・ルーカス勇誠(ゆうせい)選手は、2006年生まれ、現在18歳、オーストラリア・ゴールドコーストのご出身。
ピックルボールプレーヤーとして、オーストラリアと日本のジュニアランキング1位、世界ランキングもジュニアで4位に位置しています。
16歳のときにオーストラリアのプロリーグにドラフト1位で選ばれ17歳でオーストラリアのメジャーリーグでチーム優勝を経験、世界最年少チャンピオンとなっています。
今回、世界最高峰のピックルボールの世界大会が行われた福岡県糸島市運動公園でインタビューを行いました。
──さて、このピックルボール、以前、番組では、テニスとバドミントンと卓球の要素を組み合わせたラケット・スポーツとご紹介しましたが、競技を知らない方に聞かれたとき、ルーカス選手は、どのように説明されていますか?
ピックルボールはテニスにとても似ていると思いますが、コートが1/4ぐらいなんです。だから、運動が得意でなくてもできると思います。
──そもそも、ルーカス選手は、どのようにピックルボールと出会ったんでしょうか?
15歳ぐらいの時、友達の家に泊まりに行った時に、友達のおじいさんとおばあさんとコートに行って少し(ピックルボールを)楽しんだことがきっかけでです。それからプロになりました。
──初めてピックルボールをプレーした時の記憶は今もまだありますか?
初めての時はとても楽しいと思いました。その時はテニスも辞めていて、何かスポーツをやりたいと思っていたので、ピックルボールがとても楽しくて、それから始めました。
──ルーカス選手はもともとテニスをされていたんですか?
はい、テニスをしていました。5歳から始めたと思います。
──他のスポーツは?
野球とバレーボールとサッカーもしていました。
──ルーカス選手がピックルボールで一番熱くなるプレーというのは?
僕は速いポイントが好きなので、ハンズバトルとかが一番好きです。
──ハンズバトル。
はい。選手全員が速いボレーを打つラリーが一番好きです。
──ルールを文字で読んでいたらもっとスピードがゆっくりなスポーツかと思っていたんですけれども、間近で見ると、結構スピード感はありますよね。
はい。コートに立っていると、相手との距離が近いから、見ているよりも速いです。
──実際に試合を拝見していましたけれども、点を取れた時も取れなかった時も、チームメイトと会話されたりしていますよね。
はい。いつもポジティブにしていた方がいいです。ネガティブになっているともっとミスしてしまったりするので、いつもポジティブな方がいいと思っています。楽しんだ方が勝つと思います。
──確かに、すごくポジティブな明るい空気が流れていますよね。そのピックルボール、気軽に初心者でも楽しめるポイントをぜひ教えてください。
家族でプレーできるから楽しいと思います。おじいさんおばあさんや子供でもできるので、ぜひやってみてください。
──本当にピックルボールは老若男女楽しめるスポーツだと思いますが、何歳から何歳くらいまでの方と一緒にプレーをしたことがありますか?
5歳から80歳くらいの人とプレーしたことがあります。
──幅広いですね。
はい。コートが小さいから誰でもできると思います。
──そしてピックルボールのラケットのことを「パドル」と言うそうですけれども、このパドルによっても違いは出てくるものなんでしょうか?
はい。僕のパドルはコントロールが良くてスピンがたくさんかけられるので好きです。パワーもあります。
──ブランドによって、機能面だったり、色もカラフルで、選手によっていろいろな特徴があるんですね。ちなみに今、ルーカス選手はお持ちですか?
今持っています。
──ちょっと見てみてもいいですか?軽いですね。卓球のラケットくらい?
卓球よりは少し重いけど、テニスとかよりは全然軽いですね。
──なるほど。いろいろピックルボールの魅力が伝わっていると思いますが、そんな中、PPA TOUR ASIAが福岡で開催されました。ルーカス選手はミックスダブルスで3位、おめでとうございます。
ありがとうございます。
──実は今、その試合を終えたばかりでこのようにインタビューに答えていただいていますけれども、今回の結果を受けて、今のお気持ちを聞かせてください。
僕と(ダブルスの相手)ダニーはこれが最初のトーナメントで楽しかったです。相手はキムで、最初のミックスの試合で楽しみにしていました。
──ペアはどのようにして決めるんですか?
友達に連絡やメッセージをして決めます。
──ルーカス選手が直接コンタクトを取って?
インスタとかでメッセージを送って、それから「この大会、一緒に組む?」と聞いて、OKなら組む。
──そんなふうに決まるんですね。本当に見事なチームワークで、3位、改めておめでとうございました。
ありがとうございます。
──さあ、今、本当に盛り上がっているピックルボール、今後はどのように発展していくと思いますか?
もっともっと大きくなると思います。もっとたくさんの人がプレーするようになると思います。
──ルーカス選手はおよそ3年前にピックルボールに出会われて、その頃から今では、ピックルボールをプレーする人が増えたとか、大会が大きくなっているという実感はありますか?
プレーする人がたくさん増えていまして、大会も市場も大きくなっています。
──規模が大きくなってきているんですね。ここまでお話を伺っていると、ルーカス選手は世界のいろいろなところにお友達やプレーする仲間がいらっしゃるという印象を受けますが、いろいろな国を転々とされているんですか?
いろいろなところに行っています。アメリカやアジア、いろんなとこに行っています。
──最近ですと、どこですか?
この前は香港で、その前はアメリカ。この後ベトナムに行きます。
──お忙しいですね。では、オーストラリアが拠点ですけれども、オーストラリアにいる時間はそんなに長くない?
はい。そんなにいないです。
──そして2032年のオリンピックはオーストラリアのブリスベンで開催されます。各大会で、さまざまな新競技も採用されていますが、ピックルボールもオリンピックに採用されると思いますか?
ピックルボールがオリンピックに入ったら楽しみです。
──まだ採用されるかはわかりませんが、オリンピックに向けて、今、ルーカス選手ができること、やっていることはどんなことがありますでしょうか?
たくさん練習してジムとかに行っています。
──ジムではどのようなトレーニングをされているんでしょうか?
もっと速くなるようトレーニングしています。足とかが速くなったら、もっと強くなれます。
──ルーカス選手の目標を教えてください。
もっと大会に出て、もっとメダルを獲りたいと思います。
──ルーカス選手のこれからのますますのご活躍も楽しみにしております。さあ、この番組では、ゲストの方にCheer up songを伺っています。パスコ・ルーカス勇誠選手の心の支えになっている曲を教えてください。
僕の好きな曲は、ブルーノマーズの「Just the Way You Are」です。彼女がこの歌が好きなので、僕も好きです。
──彼女さんがいらっしゃるんですね。オープンですね。今日、ルーカス選手のお話を聞いて、ピックルボールに興味を持った方がたくさんいらっしゃると思います。ありがとうございました。
ありがとうございます。
今回お話を伺ったパスコ・ルーカス勇誠選手のサイン色紙を、抽選で1名の方にプレゼントします。ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。今日お送りしたインタビューのディレクターズカット版ですが、音声サービス『AuDee』での配信は9月いっぱいで終了となります。10月からは、新たに「TOKYO FMポッドキャスト」として、radikoなどの各種ポッドキャストサービスで引き続きお楽しみいただけます。聴き方など詳しくはTOKYO FMのトップページをチェックしてください。