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2026.01.10

拠点をイギリスに─“トランポリンを通してもっと成長できる”

今週の「SPORTS BEAT」は、昨年12月27日に引き続き、トランポリンで、オリンピックには東京、そしてパリと2大会に連続で出場した森ひかる選手のインタビューをお届けしました。
森ひかる選手は、1999年7月7日、東京都のご出身。
4歳の時に地元のデパート屋上にあったトランポリンと出会い、その楽しさに目覚めトランポリンを習い始めます。
2013年には史上最年少14歳で全日本選手権初優勝を果たします。
2017年には、世界選手権初出場ながらも、日本女子初となるシンクロナイズドで銀メダルを獲得。
2018年には、同じく日本女子初のシンクロナイズド金メダルを、2019年世界選手権では、個人で日本人選手初となる金メダル獲得。
オリンピックには、東京、パリと2大会連続で出場し、パリ大会では6位入賞を果たしました。
去年の11月にスペインで開催された世界選手権では、シンクロナイズドで金、個人で銀、団体で銅と、3つのメダルを獲得されています。


──森選手は、2024年、2025年の大きな変化といいますと、活動拠点をイギリスに変えられたんですよね。何かきっかけがあったんでしょうか。

高校生の頃からワールドカップに出場させていただいていましたが、試合で海外に行くと1週間くらいしか滞在できないですし、観光もできないので、“いつか海外に住んでみたい”という思いはあったんです。でも、なかなか“ここに行きたい”という国が決まらなくて。
そんな時、ワールドカップの決勝で一番最初に演技をしたのですが、その後に演技を控えていたイギリスの選手が、私の演技を見て「すごく良い演技だったね」とわざわざ言いに来てくれたんです。そのことにすごく感動して、表彰式の時に「イギリスに練習をしに行ってもいい?」と聞いたら、「いいよ」と言ってくれたので、そこから何度かイギリスへ練習に行かせていただいて、“これからもずっとここを拠点にしたい”と思ったので、本格的にイギリスでの生活をスタートしました。

──その選手との出会いがきっかけだったんですね。

そうですね。最初は(その選手が)イギリスのどこに住んでいるのかも、コーチが誰なのかもわからないし、英語も全く話せなかったので挨拶程度しか話していなかったんですが、その選手に尊敬の念を抱き、ビビッときたので、そのまま直感で動きました。

──行動力がすごいですね。

そうですね。母にも幼い頃から“今すぐ病”と言われていたぐらい、行動力だけはあると思います(笑)。

──実際に拠点を変えてみて、良い変化はありましたか?

もちろんたくさんあります。
自分1人で行ったので友達もおらず、スーパーに行っても英語でしか書かれていないですし、栄養管理も自分でしなければいけないので、“どの食べ物が栄養価が高く自分に合っているか”ということも自分で調べるところからスタートしたので、1人で生きていく力はすごくついたと思います。また、そうやって踏ん張ったり自立しようとする力がトランポリンにもつながったと思っています。

──人としてすごく強くなれそうですね。

そうですね。私は末っ子として幼い頃から愛情をたくさん受けて育ってきましたが、やっぱりどこかで“もっとしっかり自立しなければいけない”と感じていたので、イギリスへ行って誰もいない中で生活をすることは自分にとってとても必要な経験だったと思っています。

──先ほど英語が挨拶程度と話されていましたけれども、コミュニケーションはどうやって取っていましたか?

笑顔でいることが私の良いところだと思っていますし、笑顔は世界共通だと思うんです。笑っていたらみんなが助けてくれますし、わからなくてもわかろうとする…言葉だけじゃなく、表情であったり雰囲気であったり、そういうところから“読み取る力”というものをすごく大切にしていました。

──アスリートは休息時間もすごく重要だと思いますが、イギリスではどんな感じでリラックスされていますか?

日本にいる時は、休みの日には必ず友達と会ってどこかに遊びに行っていたんです。トランポリンは室内競技でずっと室内にいるので、外に出て太陽の光を浴びたりリフレッシュをするのが休日の過ごし方だったんですが、イギリスには友達がいなかったので、まずは友達探しからスタートをしました。いろんなところを回って日本人の友達を作って、今では日本人のお友達と買い物に行ったり、カフェに行ったり、新しいお気に入りの場所を一緒に探したりしていて、それが私にとってすごくリフレッシュになっています。

──日本が恋しい瞬間もありますか?

すごくあります。“お友達に会いたいな”とか、“愛犬に会いたいな”とか、“美味しいご飯食べたいな”とか思う場面はありますね。

──森選手の目指すトランポリンについて伺いたいのですが、これからどんなトランポリンをしていきたいと考えていますか?

東京オリンピックが終わって、トランポリンを辞めようと思っていたんです。それを“もう一度やろう”と思ったきっかけとしては、“まだ1人で海外に行っていない”ということと、“トランポリンを通してもっと成長できる”と思ったこと。
トランポリンで結果を残すことはもちろん大事だと思いますが、そこに向かうまでの道で、“誰とどのように歩んでいくか”とか、“良かったとしてもそうじゃなかったとしても、そこから何を学んでこれからどう生かしていくのか”ということの方がもっと人生にとって重要だと思うので、そういうところを大切にできる人間になりたいと思っています。

──2028年にはロサンゼルスオリンピックもありますけれども、そこに向けての思いもありますか?

“ないことはない”というか…(笑)。ただ、今、イギリスで生活し始めて、先のことを考えるより毎日生きることに必死ですし、出された課題に対して挑戦して食らいついていくことに精一杯なので、まずは目の前のことを一生懸命頑張っていきたいなと思っています。

──これからやってみたい技、目指していきたい技はありますか?

オリンピックが終わるごとにルールが少しずつ変わるんですが、パリオリンピックが終わった後に、難度点がさらに上がるルールに変更されたので、これからみんな新しい技をたくさん入れてくると思っています。
今は3回宙返りを10本中2本入れるのがベースだったんですが、これから3本、4本入れてくる選手が増えてくると思っているので、まだやったことがないのでわかりませんが、私も挑戦していくのかな…という感じです。

──この番組ではゲストの方にCheer up songを伺っています。森選手の心の支えになっている曲、教えてください。

Swagckyさんの「チイサナシアワセ」です。
イギリスで生活をし始めて、わからないこともすごく多かったんですけど、“生きている”ということや、“今日も1日しっかりやりきれた”とか、小さな幸せに目を向けていけたらいいな、という想いで聴いていました。



今回お話を伺った森ひかる選手のサイン入り色紙を1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式Xをフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

さらに、今日お送りしたインタビューのディレクターズカット版は、「TOKYO FMポッドキャスト」として、radikoなどの各種ポッドキャストサービスでお楽しみいただけます。
聴き方など詳しくはTOKYO FMのトップページをチェックして、そちらも是非、お聴きください!
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