TOKYO FM & JFN38 STATIONS EVERY SAT.10:00-10:50

SPORTS BEAT supported by TOYOTA

TOKYO FM & JFN38 STATIONS EVERY SAT.10:00-10:50
TOP > SESSION-1
2024.09.21

名門・花巻東からスタンフォード大へ。「全米優勝」にかける想い

今週の「SPORTS BEAT」は、高校野球で通算ホームラン記録を打ち立て、アメリカのスタンフォード大学へ進学する佐々木麟太郎選手のインタビューをお届けしていきました。

──この夏、花巻東高の呼びかけで始まった女子硬式野球大会「第2回みちのくコカ・コーラボトリング杯イーハトーブはなまき大会」が、岩手県の花巻市内で開催され、佐々木選手は始球式に参加されました。始球式でキャッチャーを務められましたが、こういった形で地元に凱旋した感想を教えてください。

岩手の、特に女子の高校野球の大会で、ということでお話をいただいていて、そういうことに貢献できるのであればという思いがあったので、今回も女子の試合も見させていただいたりして、良い経験だったと思います。

──この大会で優勝したのが花巻東高校。男子も女子も強いですね。

本当に、女子も年々、チームとしてもすごく上がってきているので、自分自身もすごく楽しい思いで見ています。
男子も、私自身は去年卒業しましたがまだ後輩たちとも接点がありますし、OBとしても、いち花巻東のファンとしても、男子も女子も頑張っている姿を見て自分自身もすごく刺激をもらっていますし、いつも楽しませてもらっているなと思っています。

──女子野球の魅力は、どういったところに感じますか?

今回、花巻の大会の中でも試合を見させていただいて、試合の展開とかもそうですし、1人1人の選手のみなさんのパフォーマンスもそうですし、また男子にはない女子の魅力というものをすごく感じました。
これからさらに、男子に負けないぐらい、それ以上になるぐらい女子野球も進化していくという期待も感じ取れたので、本当に楽しみだなと思います。

──男子野球も女子野球も盛り上がっている花巻東ですけれども、野球が強いのはもちろんのこと、選手のみなさんの人間力の高さというのも非常に感じます。
佐々木選手も、そういった“花巻東の人間力”というところで、こういうことを教わったなという、ご自身の軸になっている部分はありますか?

3年間を通して花巻東でプレーしている中で、考え方などいろいろ学んできたものは間違いなくありますし、花巻東という環境でやってきたからこそ、今こうやって、人としてすごく誇りに思えることや、知恵とか知識とかを学ばせてもらいましたし、今1人になったこのタイミングで、(花巻東で学んだことが)活きているものがあるなと、しみじみ感じています。

──そして、ここまで培われてきたものを背負って、また新たな道へと進まれるわけですが、スタンフォード大学を選択した一番の要因は何だったんでしょうか?

もちろん大学としても素晴らしい大学であることは間違いないですし、実際に行ってみて感じたフィーリングの部分もそうですし、あと、監督やコーチと話した中で、単純にですけど、“ここでやっていきたい”“ここでやっていける”というプランが一番見えた場所だったので、最終的に決めさせてもらいました。

──佐々木選手の、今の段階での目指すところはどういったところなんでしょうか?

ある意味、スタート地点に立って、ある程度慣れてきた段階だということは間違いないので。これから野球選手としてどれだけステップアップできるかというところもそうですし、大学生として、いろんな経験や出会いや勉強など、今だからできることもあるので、その両方を大切にしながら生活していきたいなと思います。
いろんな意味で、今現在、期待しかないですね。

──日本の野球とアメリカの野球の違いというのはすでに感じていらっしゃいますか?

日本の野球は、(プロ、アマ関係なく)目に見えない、例えばチームワークとかもそうですし、細かいワンプレーもそうですけど、見えないところをすごく大切に細かくやっていくのが日本の良さだと常々感じます。
アメリカは、どちらかというと数値とか、“科学的に見る力”に長けている場所だと思っているので、その両方を学んで駆使して、私自身にも“侍魂”というものがあるので、日本人としてアメリカでも活躍できるような選手になりたいなと思います。

──日本を発つ前、壮行会で「失敗から学ぶ」とおっしゃっていましたけれども、アメリカで何か失敗はもう経験されましたか?

もう、本当に失敗だらけですね。自分にとって良いと思っているところが全くないので。
今回、それこそサマーボールでプレーしている時とかもそうですけど、結果が出ればもちろん楽しいですけど、結果が出ていない時もあったので、苦しい時間もありました。
成功から学ぶことがないわけじゃないですが、それ以上に苦しんでいる時やうまくいっていない時から学ぶことの方が間違いなく多いので、振り返ってみると、今回はその中で学んだことが多かったなと思います。

──逆境に強いですね。壁が高ければ高いほど燃えるタイプですか?

燃えますね。何と言うか難しいですけど、壁が来るほど楽しくなってくるタイプなので。野球バカなのか、野球小僧なのかわからないですけど(笑)。
もちろん成果が出れば楽しいですけど、出ない時の方が長いので、そういう時の方を大切にしていきたいな思っています。

──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。佐々木麟太郎選手の心の支えになっている曲を教えてください。

今回のサマーリーグで35、6試合に出たんですが、その中で毎回必ず聴いてから最後フィールドに行く、という曲があるんですが、浜田省吾さんで「君が人生の時…」。シブいです(笑)。
曲調的には燃え上がるとかそういう感じではないんですが、歌詞とかフレーズに、ひしひしと震え上がるものがあって、ずっと、最後、試合に行く時に聴いています。
完璧に、監督、私の父親の影響です(笑)。父親の周りの人たちに支えられてきたんですけど、そういう人たちと一緒にいる時間も長かったので、その中で聴いていて、“これだ”と思いました。

──佐々木選手が目標に掲げている、「全米優勝」を色紙に書いていただきましたが、「全米優勝」にかける想いは?

全米選手権の優勝ですね。
スタンフォード大学に決める前から、監督から優勝に期待を持ちながらお声をかけていただき、お話もいただいていたので、そこにかける想いというのはすごくあります。
高校でも日本一を目指していていましたが、すごく厳しい世界であることは間違いないですし、何千とある大学の中から選ばれるわけなので、やはりそれをまず一番に書かせていただきました。

今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!
9月21日(土)OA分の放送はこちら