毎年のように発生している記録的な大雨
線状降水帯による豪雨や短時間での猛烈な雨によって、
河川の氾濫や土砂災害が各地で相次いでいます。
また、防災気象情報が来週28日から大きくかわります。
こうした中で、今防災で非常に重要になっているのが
自分のいる場所が、どれくらい危険なのかをリアルタイムで知る事です。
そこで活用して欲しいのが、
気象庁が提供しているキキクルです。
まず、キキクルとは何なのか。
正式名称は、危険度分布といって、
大雨による災害の危険度を地図上で色分けして表示する仕組みです。
気象庁のホームページから確認する事ができ、
土砂、浸水、洪水について、今どこで危険が高まっているのか、
リアルタイムで確認できるものです。
つまり、警報が出ただけでなく、
自分の地域が実際にどのくらい危険なのかを
視覚的に把握できるのが大きな特徴です。
キキクルでは、危険度が色で示されます。
色は危険度が高い順に、黒、紫、赤、黄色と色で分かりやすく表示されます。
このうち特に重要なのが、黒、紫と紫です。
黒は、災害切迫。すでに避難できる状況ではなくなっている。 命の危険がある状況です。ここで大切なのは、黒くなってから避難するのでは遅いという事です。 避難は、紫、もしくは赤になった時に行動を始める必要があります。
紫は、避難の判断が必要なレベルです。ここであぶない所にいる方は避難です。
赤は、避難に時間がかかる方はこの赤になっていたら避難が必要です。
土砂災害や河川の氾濫は、夜間や短時間で急激に発生することがあります。
紫の段階で避難行動を始めることが非常に重要です。
次に、キキクルはどんな災害に対応しているのでしょうか?
主に3種類あります。
まず、土砂キキクルです。
これは、大雨による土砂災害の危険度を示すもので、
山の近く、崖の近くに住んでいる方は特に注意が必要です。
次に浸水キキクルです。これは、低い土地や都市部で浸水の危険度を示します。
最近は、都市型の水害も増えています。
アンダーパス、地下街、地下鉄の入り口、低い道路など短時間の大雨で一気に
水がたまるケースがあります。特に車での移動中は注意が必要です。
そして、「洪水キキクル」。
これは、河川の氾濫危険度を示すものです。
対象となるのは、国や都道府県が管理する河川です。
河川の水位情報などをもとに、
どこで氾濫の危険が高まっているかを表示しています。
近年は、離れた場所で降った雨によって、
下流域で急に水位が上がるケースもあります。
「自分のところはあまり降っていないから大丈夫」ではなく、
上流の雨も含めて危険が迫ることがあるのです。
洪水キキクルで紫や黒になった場合、
自治体からの避難情報も確認しながら、速やかな行動が必要になります。
ここで重要なのが、
「キキクルは、避難のタイミングを考えるための情報」だということです。
災害時、避難するかどうか迷う人は少なくありません。
キキクルは、その“迷い”を減らすための情報とも言えます。
是非、日頃からキキクルを確認する習慣をつけて災害への備えにつなげてください。