今月で、令和2年7月豪雨から6年です。
特に被害が大きかったのは、熊本県を中心とする九州地方です。
同じ場所で次々と積乱雲が発生し、線状降水帯が繰り返し発生しました。
これによって、熊本県を流れる球磨川が広い範囲で氾濫し、
家の浸水や橋の崩落、大規模な土砂災害が発生しました。
被害が大きかった地域の一つ、熊本県・人吉市。
自然と城下町としての歴史が息づく街で、
500年の歴史を持つ名湯「人吉温泉」美人の湯として親しまれています。
人吉温泉の旅館『清流山水花 あゆの里』の女将
有村政代(ありむら・まさよ)さんは当時を振り返りこう話します。
有村さん:天井まで水が来まして、地下1階と1階の天井までが全滅でした。それで、お客様が当日100名お泊まりだったので、お客様の命と怪我がないかっていうのが一番心配で。垂直避難って言って、上の方にですね、避難をしていただいて。皆さん無事に助かっていただいたので、未だにそのお客様がお泊まりに来ていただいております。
川に面したラウンジの全面ガラスの一部が割れて、泥水が館内に一気に
流れ込んできたそうです。ロビー、ラウンジや事務所、売店、料亭、
結婚式場や地下の浴場、ワインセラーや焼酎の蔵などが全て水に浸かってしまったそうです。
有村さん:その後、もうスーッとあの、水位が下がって、泥が大変なんですよ、あとの。泥かき。ヘドロです。あれに菌がいっぱい入ってるので。膝まで泥があるんですよ、うん。それで泥かきで、やっぱり体壊して、肺をやられる人多かったです。
水害は、泥の災害でもあります。
水分を含んでいる為非常に重く、スコップ1杯分でもかなりの労働になります。
また、流れ込んだ泥には、下水、ヘドロ、腐敗物が混ざっていて渇くにつれて
強烈なにおいを放ちます。泥には無数の雑菌が含まれています。
小さな傷口から感染したり乾燥した泥のほこりを吸ったりして、
肺炎を起こしたりするリスクもあります。
有村さんは、球磨川の存在について6年前を振り返りながらこう話します。
有村さん:球磨川に暴れてやられたけれども、球磨川とともに生きていこうっていう気持ちを、人吉の市民の方々と共にそう思いながら。この球磨川の曲がですね、30年前に作った曲があるので、それを1つ私、上に上げてたんですよ。もう全部流れて、水害で流れたんですけど、そのCDが1枚だけあったので、もう私はもう助かったと思って、それを今コーラス部でずっと歌ったりして。仮設住宅も全部この歌を歌いに回ったんですよね、みんなでまた頑張りましょうっていうことで、今この球磨川の歌を歌っております。
地元で歌い継がれてきた楽曲「球磨川」は
被災後も被災者たちの心の支えになり続けたと言います。
今朝は、令和6年7月豪雨から7年
有村政代さんのお話しをお伝えしました。