木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2025年06月29日Flow 第三百六十一回目「拓哉キャプテン × ハイヒール」Part4

今月のマンスリーゲストは、お笑いコンビ、ハイヒールのリンゴさんとモモコさんのお2人。
お2人とのトークも今週が最後!
ハイヒール モモコさんにとっての「人生の1曲」も伺います!


木村:ここからは、ちょっとお2人のプライベートについて伺っても大丈夫ですか?

リンゴ:何でも聞いてください。

木村:何となく想像はつくんですけど、「インドア」と「アウトドア」で言ったら、お2人ともどっちですか?

モモコ:私アウトドアね。

リンゴ:私はインドアでしょうね。

木村:何をなさってるんですか?

リンゴ:最近はずっと猫と遊んでます。

木村:おうちで?

リンゴ:うん、うちで。猫可愛いですね〜。モモコ曰く、「猫飼い出して、人間の心を持ったよね。」って言われて(笑)。

モモコ:ほんまに。優しくなったよ(笑)。でも、それぐらい「なんで急に?」って思ってんけど…。

リンゴ:やっぱりコロナですよ。旅行とかも好きやったから、あんまり物を買ったり動物を飼ったりしたらどっか行けないと思ってたんですけど、猫って1泊ぐらいなら全然1人で…孤高なんで。
私、犬派やったんですよ。すっごい犬可愛いと思ってんねんけど、猫も可愛いなと思って。

モモコ:急にやったな。

リンゴ:うん。猫のツンデレがすごい可愛いと思って。

モモコ:なんか、カメラをやってんのかな?

リンゴ:ああ、ペットカメラね。

モモコ:漫才やって、(1回目と)2回目の間に楽屋で私は寝てて、ほんならリンゴも寝てんなと思ってたら、急に「タウザーちゃん♡」とかなんか言うて(笑)。

リンゴ:うちの猫、「タウザー」っていう名前なんですよ。

モモコ:「タウちゃん♡」って(話しかけているから)「優しい心を持ちだした!」と思って。
その呼ぶ声が、めちゃくちゃ優しい声なの。私もいつも「モモコ!」って怒られてんのに、「タウちゃ〜ん♡」て言うから(笑)。「どうしたんやろ?」と思って(笑)。

木村:その声質は、その瞬間しか聞けないですもんね。

モモコ:聞けない。ビックリした。

リンゴ:でも、そうやってワンちゃん、猫ちゃんを可愛がると、人間の中でオキシトシンっていう幸せホルモンが出るんですよ。そのホルモンが出たら、人間はすごい幸せを感じるんです。

木村:今、「ドクター」ですよね。

リンゴ:今「ドクター」。その幸せホルモンは、ワンちゃんも出るんです。だからワンちゃんは、こうやって手出したら寄って来てくれて、「ワンワンワン!」って。ワンちゃんも幸せなんですよ。

木村:それは本当に出てるんですか?

リンゴ:オキシトシンを研究する人に寄れば、本当に出てるんですって。ところが、猫は出ないんです(笑)。犬の5分の1しか出ないんです。

木村:でも、出てるんだ。

リンゴ:出てるけど。だから「ん〜♡」って言っても、ツンって動くじゃないですか。あれは、猫ちゃんにオキシトシンが出てないからなんですって。それ言われてから「なるほどな〜!」と思って。

モモコ:だから、無視しても、別にそういうもんなんや、と。

リンゴ:もう「そういうもんなんやから。」と思ったら納得しちゃって。

木村:「5分の1なんだ。」って。

リンゴ:だって、ワンちゃんってすごい来るでしょ? ワッて尻尾振って。

木村:まあそうですね。

リンゴ:あれが可愛いじゃないですか。でも、来ない猫も可愛いっていう境地。とにかくインドア。

木村:自分で言う「境地」ってズルくないですか(笑)。

リンゴ:ちょっとの合間でも猫を見に帰ったりしてるから。

モモコ:でも「そうやねんな。」と思って。私も確かに子供がちっちゃかった時は、やっぱり劇場の合間に一瞬でも帰ってたからね。「今日立ったよ。」とか言われるの、自分で見たいなと思ってたから、あの時はすごいマメに帰ってたな。

リンゴ:ここの子供には、私がお笑いの英才教育しましたからね。

モモコ:最初、いつまで休むとかの前例がないから、1人目を産んで1週間目に仕事場に行ってね。

木村:嘘でしょ?

モモコ:本当に。ラジオの出演の日に「陣痛始まったから休みます!」っていうのを出演しながら伝えて、産んで、次の週(現場に)行ってね。「え〜台本ないよ!」って言われてんけど(笑)。

リンゴ:もうだって、その時まだ色んなもん出てんねん。

モモコ:そう。まだ何かいっぱい出てる状態で(笑)。産み立てやからもういっぱい出てたけど(笑)。でも吉本ははっきりしてるから、休んだら(報酬が)0円やから。もうそれは家におっても、喋ってもタダやから、「これ、仕事で行った方がお金貰えるわ。」と思ってすぐ復活して。
ほんでいつも子供を連れて行ってたから。初め2歳までは預けるとこないから仕事場に連れてってね。クーファンに寝かしてたり、歩き出したら「メイクさん見といて!」とか。
ほな、またリンゴがいらんことばっかり教えて…! 「水持ってきて。」って言うて、うちの子が水渡したら、「『水持ってきて』やったら、眼鏡持ってきなさい。」とか。

木村:嘘でしょ? 2歳に?

モモコ:ほんまに。2歳からずっと!

木村:怖い怖い!

モモコ:ほんまに幼稚園の入学式に、「おカバン置いてください。」って(先生が)言ったら、靴脱いでパーンと置きよってね(笑)。もう「リンゴー! どうしてくれんの!?」って言うて(笑)。

木村:これ英才なんですか?

モモコ:英才ちゃうと思うな(笑)。

木村:これ怖い。

モモコ:だから、2人目3人目は会わさんようにした(笑)。「あの人怖いで。リンゴちゃんに会うたらあかんで。」で言うて。

木村:でも、そういうのって兄弟で伝染するんじゃないですか?

モモコ:でも、うちの子たちは親戚のおばちゃんにするみたいに、大人になったら勝手にリンゴに連絡取って、「パーティーするからコメント言うて。」とか言うたり(笑)。「勝手に頼むな!」って怒るぐらい。

木村:いや〜、でもそれは怖いっすね。

リンゴ:長男が3歳の時に、ずっと私、「リンゴちゃんは?」って言ったら「綺麗!」っていう返しを覚えさせてたんですよ。「リンゴちゃんは?」「綺麗!」って言ってたら、モモコがシャネルの店へ子供連れて行った時、シャネルのモデルさんが私と同じ髪型やったんですよ。子供やから、誰か分からへんけど私に見えたんでしょうね。「リンゴちゃん、綺麗!」、「リンゴちゃん、綺麗!」って連呼して(笑)。

モモコ:シャネルのお姉ちゃんに、ほんま変な人や思われたで(笑)。

木村:(笑)。いや、怖いわ。

モモコ:まぁ、彼女はとにかくインドア。

木村:そこに行き着くんですね。英才教育からの、インドア。

モモコ:そこに行き着く。
でも、私はもう365日外食。絶対に外に出てる。

リンゴ:こんなに美味しいもん食べてて、美味しいものが作れない人は、あんまりおれへんと思います。

モモコ:自分で作るのは、全然めちゃくちゃ下手。でも食べに行くのは「何使ってる」とかが分かるぐらい。「これ、〇〇入れてません?」とかって言って「入れてるよ。」って言うたら嬉しい、みたいな感じで。

リンゴ:ちょっと隠し味を見つけたりとか。その代わり、野菜炒めする時は先に水入れるの。

モモコ:早く食べたいから。時間ないから。シャキシャキなんかどうでもええねん。

リンゴ:ベッチャベチャやねん。

モモコ:そうそう(笑)。子供のご飯と旦那のご飯も適当(笑)。

木村:おお…、すげーな。

モモコ:で、やっぱり「人と会うことが大切」と思ってて。私もそんな友達おれへんねんけど、断られるのが平気やから。皆、友達って、3回断られたら諦めはるって言うねんけど、全然諦めへんから。その日がたまたまあかんだけって。ポジティブやから(笑)。
だから何回も何回も誘うし、むちゃくちゃ大物でも誘うから、私が「東京でご飯行く時間あんねん。誰か付き合って!」ってバーって皆に言うて、ほんなら誰か付き合ってくれるから、ありがたいな、と思って(笑)。
テレビで歌舞伎の愛之助さんが「僕、モモコさんしか友達いないんですよ。」って言ってくれてて、「良かった〜。何でやろ?」と思ったら、「普通、断ったらもう誘ってくれないのに、あの人何回も誘ってくれるんです。」って言われてて(笑)。

木村:愛之助さんの友達の定義も、すごい面白いですね。

モモコ:そうそう。今でも「ご飯行こう」って言ってくれるし。私、本当にフットワーク軽いから、そんな知らんけど「グラミー賞見に行けへんか?」って言うたら「行く!」って言うて、そんな歌手知らんのにグラミー賞にも連れてってもうたりとか。

リンゴ:帰ってきての感想は、「グラミー賞はな、英語分からな全く分からんわ。」(笑)。でも、その行く過程を楽しむと言うか、そこで何を着るとか、そういうのが楽しめる人なんです。

木村:そこまでのストーリーを込みで。

モモコ:そうそう。全部楽しい。

リンゴ:旅行に行く前の日も楽しくて、行ったらお祭りだった、みたいなのあるじゃないですか。その行程をむっちゃ楽しむんです。

モモコ:全部楽しむ。もう帰ってくるまで楽しい。

木村:遠足の「ちゃんとおうちに帰るまでが遠足ですよ。」 っていう教頭先生と同じストーリーですよね。

モモコ:守ってる。で、また次の旅行を決める、と。予定を決めて、楽しみで、そのために頑張る、みたいな。

木村:パワフルだなぁ。

リンゴ:偉いな、と思う。私なんか「帰って、ベランダのあれに水やらな。」とかね(笑)。

モモコ:昔から家好きよね。2日間、名古屋の同じ場所で漫才するのに「一旦帰る。」って言うから、「え、また明日ここに来んねんで。」って。

リンゴ:だって、全然知らんとこでポンとおんのやったら、家でもうちょっと建設的なことができるかな、と思って。

木村:なるほど。

モモコ:(自分は)そこで新しい友達ができるかな、と思うタイプ。

木村:さっきお話の中で趣味がいっぱいあって、旅行だったりとか、食事だったりとか、家庭菜園も伺ったんですけど、「プロレス観戦」ってリンゴ姉さんの趣味なんですか。

リンゴ:プロレス観るのすごい好きなんです。最近あんまり観れてなくて、すごい残念。

木村:それは、男子? 女子?

リンゴ:男子です。だから、武藤さんとか、蝶野さんとかが第一線やった「闘魂三銃士」っていう世代があるんですけど…猪木さんとかの次の世代。その世代からすごい好きですね。
新日本プロレスが好きなんですけど、新日本プロレスと猪木さんと一緒に、私も北朝鮮に行ってるんですよ。

木村:え?

モモコ:95年やったかな?

リンゴ:その時に、アントニオ猪木さんが「平和とスポーツの祭典」で、北朝鮮で初めて女子プロレス興行をするって言うて。そん時に、皆の前で「河内音頭」をやるって言って、その河内音頭の河内家菊水丸の車中に潜り込んで、「ソラ ヨイトコササノヨイヤサッサ」だけ覚えて行ったんです。

木村:潜り込んだんですか?

ハイヒール:行きたいから。

モモコ:ちょうど私が第一子妊娠中で休んでたから、「その間にちょっと私北朝鮮行ってくるわ!」って言うて(笑)。

リンゴ:その頃はまだ北朝鮮を「朝鮮民主主義人民共和国」って言わないとあかん時やったんですけど、19万人のマスゲームを見て、あれはすごかった。

木村:いや、すごいとは思うけど、潜り込む方がすげーと思う。

リンゴ:めっちゃ近くでプロレス観れましたよ。

木村:いやいや(笑)。「私、潜り込んだんですよ。」って。すげえっすね(笑)。リアル・ミッションインポッシブルやってますもんね(笑)。

リンゴ:すごい楽しかった。

木村:で、感想が「すごい楽しかった。」って言ってる(笑)。

モモコ:(台本の)リンゴの趣味に「プロレス」って書いてあって、私の趣味は「節約」って、これどういう意味で書かれてんのかな(笑)?

木村:これは本当なんですか?

モモコ:趣味? いや、当たり前と思ってる。私、シャネルが好きなんですよ。

木村:知ってます。

モモコ:(笑)。シャネルが好きやねんけど、シャネルは大金持ちがいっぱい買うのんじゃなくて、節約して買うから、「貧乏シャネル」って呼ばれてるんですよ。

リンゴ:余裕で買うんじゃなくて、シャネルを買うことが好き。

モモコ:そう。お金を節約して、節約した分で(買う)。例えば、タクシー乗ったつもりで歩いて2000円を貯める、みたいな。
あとは「もったいない」が大嫌いやから、例えば、今日お水を飲むとするでしょ? ちょっとのお水でも、絶対持って帰る。もったいないから。SDGsね。昔から1人で全部やってた。
テレビの番組でも、ちょっと食べたら残すやん。それを誰かが食べんねやったらええけど、一口とか食べてもう食べへんでしょ? だから、私はそれを持って帰る。相方の残りでも誰の残りでも平気やから、「みんなちょうだい。」って言うて、皆の残りもタッパーに入れて持って帰る。

木村:じゃあ「スタッフが後で美味しく頂きました。」じゃなくて、「モモコ姉さんが持って帰ります。」っていう(笑)。

モモコ:そうそう(笑)。で、晩御飯浮いたから1000円とか貯めて、それが貯まってシャネルになる、っていう感じ。

リンゴ:「どうやったら、もっとうまく節約できるんかな?」とか、それをちょっと楽しんでるよね。

モモコ:うん、そう。だから、節約が趣味かどうかは分からんけど、もう持って生まれた、と言うか。

木村:すげーな。
あ、もう「人生の1曲」を伺っちゃうんですね。リンゴ姉さんの人生の1曲は、西城秀樹さんで「ブルースカイブルー」っていうことだったんですけども、引き続き、モモコ姉さんにも「人生の1曲」をお願いしたいんですけど。

モモコ:めちゃくちゃその1曲悩んで、今日はちょっと矢沢様に…。

リンゴ:戻りますか。走ってる時代に。

モモコ:戻りました(笑)。一番最初から聴いてるから。私はお兄ちゃんがいて、お兄ちゃんがそれこそCAROLから聴いてたんで。矢沢様を…。

リンゴ:お兄ちゃん、同じ顔。

モモコ:でも、大阪府警の刑事やってます(笑)。

木村:現役?

モモコ:年上やったから、もうこないだ定年になりましたけど。でも矢沢様はやっぱりずっと聴いてたし、今もライブも行かしてもらってるし、もうすごい存在。あの年ですよ? それで、声出て、マイクスタンド足で蹴って、っていうのがやっぱり元気やなと思って。
この仕事してたら色んな人に会うやん。その中で、ラジオのお陰で音楽番組に矢沢様が来てくれたことがあって、矢沢様にインタビューした時に、昔の仲間に初めて褒められた(笑)。 「お前、出世したな〜!」言うて(笑)。

リンゴ:走ってる(仲間)ね。

木村:ハイヒールのメンバーにね。

モモコ:漫才大賞貰った時より、皆に「良かったわ〜!」って言ってもらって(笑)。

リンゴ:漫才大賞、もっと褒めてよ! 頑張ったやんか。

木村:矢沢さんの曲は、何になりますか?

モモコ:私は若い時から、もうレコードからずっと聴いてるんだけど、「ゴールドラッシュ」っていう曲。ゴールドが好きなんで、ちょっと渋めの曲を。

木村:ほう。
光栄でした。本当にありがとうございました。

リンゴ:こちらこそ、ありがとうございました。

モモコ:楽しかった。

[OA曲]
M.ゴールドラッシュ/矢沢永吉

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