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画像
DISC
自転車泥棒
from
『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ユニコーン』
UNICORN

日本のバンド。奥田民生がリードボーカル。1986年に結成、1993年に一旦解散。だから、一応、『古い人』。だから、キミたちにオススメしてみる。

一曲と言われたら、『自転車泥棒』。

19××年の夏。中学校3年生の夏の終わり。ボクは恋をしていた。最初はそんなに好きな訳じゃなかった彼女の顔は、すぐに世界で一番好きな顔になっていった。ボクが通っていた学校の制服が、誰よりも似合っていた彼女。自転車の二人乗りをする時はいつも前で、ボクを後ろに乗せたがった彼女。でも、勉強もスポーツも、ボクよりもちょっとずつ苦手だった彼女ー
あの年の夏の終わり。二人の帰り道に、彼女が突然言い出した。「私、○○高校に行こっかな…」それは、二人で一緒に行こうと約束していたのとは違う高校だった。ボクたちが行こうとしていた高校よりも、ワンランク上の…。「えっ…?」彼女が乗った自転車は、ボクを乗せるのをすっかり忘れて、学校の前の坂を降りていって、やがて彼女の背中は見えなくなった。
それから彼女とはいつの間にか会わなくなって、卒業を前に自然消滅。彼女とのキスの感覚はもう忘れたけれど、あの夏の後ろ姿だけは、今でも覚えている。

…なーんて妄想が広がる、とても素敵な一曲。

なぜかどの曲も、体験したことがないキモチの歌でも、自分のことのように思えるんだ。
聴いたら大妄想が頭をグルグルの大迷惑。UNICORN。2009年から活動再開。

これは、『古い曲』ばかりの1枚。古くないけど。

(上の話は、全部フィクションだよ〜ん。うけけ。)


COMIC
「火の鳥」 (特に鳳凰編!!) 手塚治虫
宇宙とか神様とか人類とか哲学とか国家とか政治とか経済とか法律とか歴史とか恋愛とかモラルとか仕事とか結婚とか大人とか子供とかいじめとか、学校で学ぶべきものはほとんどこの作品の中に入っていると思うので、どうしても学校に行けない、行きたくない日なんかは、図書館にでも行って (ナントカ理由をつけて)、これを読んだりするのもいいかも。
んで、これを読みながら、いろんなことを悩んだらいいと思う。古いマンガだからちょっと読みにくいところもあるけど、ほら、ちょっと『難しいこと』を考えたくなる時とか、たまーにあるでしょ? そんな時にでもさ。
んでんで、これを読んで『難しいこと』を散々考えた後に、近所の公園に行って全力ダッシュを繰り返して、読んだ内容を全部忘れる。これがオススメ。


BOOK
「荒野へ」 ジョン・クラカワー:著, 佐宗 鈴夫:翻訳
これは、キミじゃないキミの話だ。全てを捨てて、遠くへ行きたいキミのための話だ。詳しいあらすじなんか説明しないぞ。
ボクがこの本を読み終えたのは、インドのド田舎の、名もない町に向かうバスの車内。ボク以外全員インド人という、異常な環境にあるバスの車内で、これを読みながらボクは二回、号泣してしまった。我ながら、繊細すぎてキモイ。
映画にもなってる。タイトルは『INTO THE WILD』 (あ、そういえばあっきー先生がこの映画をオススメしてた!)。順番としては、映画を観てから本を読むのが正解。この映画がキミに突きつけた『何か』を、本を読みながらゆっくりと探すのがいい。
そして、キミも二度泣けばいい。一回目は、ジジイのくだり。二回目は、クリスが死んだ場所を、家族で訪れるくだり。あのこの2つのシーンの破壊力は半端じゃない。だってボクの号泣を見てインド人もマジでびっくり。
ボクの場合はインドのバス車内で二度号泣しただけで済んだが、ボクの知り合いは、この本を読んだせいで、仕事を辞めて、アラスカに行ってしまって帰ってこない (実話)。

キミの責任は取らないぞ。


MOVIE
ダージリン急行
2009年、夏。インド。25歳だったボクは自分がどうしようもなく嫌いになって、仕事を全部辞めて、捨てられるモノをほとんど捨てて、その時、自分が世界で一番行きたくない場所に行った。ー『孤独な一人旅』? 違う。そんなにカッコいいもんじゃない。

『孤独な旅行者』の一日なんて、ホントに下らない。朝、メシを食って、昼、メシを食って、夜、メシを食って寝る。それだけ。そう、辛いことなんて何もしていないんだ。
そりゃあ、楽しい。だけど、そのうち怖くなる。楽しくないことをしていないってことが。どこに行ったって、逃げたいものから逃げられないってことが。
でも、そんな旅を続ける中、内なる恐怖に怯えながらでも、ふと見える風景がある。カラダとココロの旅の果てに。それを見たら、旅を終えられる。
毎朝同じような朝食を食って、毎朝同じ電車に乗って、毎日嫌なヤツと顔を合わせて、毎日誰かに叱られて、毎晩オレつまんねーなーとか言ってる日常に戻ってくることができる。ほんの少しーうん、ほんの少しの自信と勇気を持って。

って。何の話だっけ?

そう、そんなボクがインドのクソ汚いホテルのベッドで、iPodの小さい画面で100回くらい観ていたのが、この映画。インドに『spiritual journey (ココロの旅)』をしにやって来た、3人兄弟の話。



スクール・オブ・ロック!職員オススメ