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LETTER from UK ロンドンの街の“今”をお届け。

2019年7月14日(日)
グラストンベリー・フェスティバル 2019
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6月26日〜30日にサマセットにて行われたグラストンベリー・フェスティバル。今週より二回に渡って、ハイライトをご紹介します。

普段は牧場のこの敷地に20万人以上が集結、ありとあらゆる音楽に熱狂した世界最大級のフェス。年齢や文化を超え、グローバルで自由なスピリットが漂っています。
ステージの合計数は50(サーカス、コメディ、シアター、映画等も含め)。見たいアーティストのステージ間は果てしなく遠いことも多々あり。

さて、金曜日。ピラミッドステージのトリはストームジー。ステージ仕様、ダンサー、振り付け、政治色、全てにおいて大迫力のパフォーマンス。ロックフェスでグライムラッパーがトリに?との物議も完全一蹴、ぶっ飛びライブでした。

土曜日のピラミッド、大トリはザ・キラーズ。青のサテンスーツに黒のシャツでお目見えしたボーカル、ブランドン・フラワーズ。ハイピッチな声色は透き通るように美しく、しびれます。
複雑なレーザー光、花火、そして色とりどりのコンフェティ(紙吹雪)あり、圧巻スペクタキュラー。バンドが持つ音楽技、エネルギー、優しさを全て出し切ったといえるパフォーマンス。
ブランドンは見るからに生まれながらのエンターテイナー。彼の滲み出る人間性からか、オーディエンスを包み込むような温かい気持ちにさせてくれるギグでした。

アンコールでは、何とペット・ショップ・ボーイズ、続いてジョニー・マー(ザ・スミスのギタリスト)がジョイン。聴衆は一気に頂点へと昇天!

日曜日。日本人として気になったのはBABYMETAL。ピラミッドに続くメインのアザーステージにて、堂々たるパフォーマンス。彼女らを知らなかったイギリス人たちもかなりな盛り上がりに!

同日のピラミッド、遅い午後はカイリー・ミノーグ。ステージ周り、丘のてっぺんまで超満タンの人、人、人、人々。マッチョで大きな男たちで埋め尽くされています。
回転ミラーから登場したカイリーは、白のフレアパンツスーツ、セクシーなピンクのシャツに超ハイヒール! その美しさに思わずため息が、そしてスーパースターの貫禄は鳥肌もの。
ヒットパレードを極くコンテンポラリーに演出、衣装チェンジは4回も。サプライズゲストはコールドプレイのクリス・マーティン。ギター片手に軽やかに共演しました。

最終日の夕刻、パークステージはブラー、ゴリラズのフロントマン、デーモン・アルバーン率いるスーパーバンド The Good, the Bad & the Queen。ベースはザ・クラッシュのポール・シムノン、ドラムスはアフロビートの創始者トニー・アレン。このメンツの生は半端でないです!
EU離脱に猛反対のデーモンは「僕らは未だデモクラシーを諦めるべきではないんだ」と強調。夕日に暮れなずむパーク全体を熱くさせたパフォーマンスでした。

いくら時間があっても語り尽くせないグラスト体験。次回はフェスティバルのスピリット、トレンドをご紹介します!

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