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LETTER from UK ロンドンの街の“今”をお届け。

2021年2月28日(日)
英王室御用達 プライベート病院発 知る人ぞ知る、絶品のマーマレード
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ここ数日は15度近くまで気温が上昇し、すっかり春めきモードのロンドン。ロックダウンは未だ続行中ですが、陽気とともに、気分も少ーしだけアップビートになりつつも。

二月後半は英王室ニュースで賑わったロンドン。アメリカ在住のハリー王子夫妻が王室に戻らないことを表明。またエディンバラ公フィリップ殿下(現エリザベス女王の夫)が体調を崩し、入院。コロナ関連でない感染症の治療は順調に進んでいるとのことですが、99歳と高齢のため、国民は心配しています。

さて、殿下が入院中のエドワード7世病院(King Edward VII's Hospital)は、ロイヤルファミリー御用達。極上に美しくも、煌びやかさは最小限。マリルボーン地区に清楚に佇む素敵な病院です。

ヴィクトリア朝黒格子の自動扉をスルーすると、笑顔のリセプショニストが優しくお迎え。待合室に通されると、壁には若かりし頃のエリザベス女王の写真が麗しく(下記写真)。ほのかに良い香りもしてきそう。

実際に入院した一般人の話によると、スタッフは全員ナイチンゲールのように優しく、手厚いケアに専念してくれるとのこと。当然ながら医師軍も超一流。流石は王室御用達、これぞ英国髄一トップクラスの医療サービスなのです。

至れり尽くせりのケア以外に心に残ったこととは、手作りのマーマレード! トーストとともにサーブされたセビリアオレンジの香り高きホームメードマーマレード。あまりの美味しさに看護婦さんに尋ねると、ヘッドシェフが長年つくっているのだとか。「よろしければ購入も可能ですよ。お値段は貴方が決めてください。チャリティでやっていますので。」

何と!どこの有名ブランドよりも美味なマーマレードのお代は寄付なのだと。早速購入、できるだけのチャリティ金額を贈呈。お値段は自分次第なのですから。

利益を追及せず、煌びやかさは皆無。あっぱれ王室御用達の私立病院。国が運営するNHS(国民保健サービス)の病院同様、一大ヒーローですね。

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