ロックダウン開始から3週間が過ぎ、今週末はイースター。月曜日まで四連休中ですが、帰省も制限されているため至って静か、閑散としたバンクホリデーとなっています。
ここ数日は25度近くまで気温が上がり、まさに夏が到来したロンドン。都市封鎖中はどんなに天気が良くても、公園のピクニックは禁止。絶対不可欠な外出以外は全て禁止ですので、夏の日差しがキラキラ輝くと同時に、ポリスの眼差しもギラギラと光っています。

主要な地下鉄駅では、改札前に警官がスタンバイし、乗客の文書を逐一チェックする光景も。乗客は、なぜ地下鉄に乗らなくてはならないのか、文書にて証明しなければならないのです。もちろんキーワーカーでしたら、組織や会社が発行した手紙を持っていますので、関門通過はスムーズに。ただそのシーンを実際目の当たりにすると、結構ビビりものです。

キーワーカーとは、日常生活に不可欠なサービスを提供する公共および私立機関にて働く人々のこと。例えばNHS（国民保健サービス）のスタッフ、消防隊員、郵便局員、水道・電気・ガス・電話・食料などの供給に従事するスタッフ。
地下鉄車内でも「キーワーカー以外は電車に乗らないでください」との警告が各駅でアナウンスされるとか。しーんと、人もまばらな中での巨大アナウンス。ちょっと戦時下のようにコントロールされているみたいな怖い感覚です。

心温まるニュースと言えば、英国オールスターズ、NHSスタッフへの感謝の心は毎日止まず、大きくなるばかり！
毎週木曜夜8時に、英国民全員がNHSへ向けて拍手大喝采するという出来事が自然に発生。あれ、今夜は外がやかましいぞ？　窓を開くと近隣住人の全員が外へ向かって拍手喝采しているという美しい光景（写真左）。毎週恒例、全員参加の感動的な瞬間です。

またこの数週間で増えたこととは、ビデオ電話での会議やキャッチアップ、友人とのオンラインパーティ、ジム・ヨガなどのビデオセッション、DJや音楽イベントのライブストリーミング等々。実際に行ったり、会ったりするのは無理でも、今はバーチャルで辛抱するしかありません。

ハッピーイースター。英国のみならず、世界中の皆さまにとって、健やかに愉しい時間が訪れますように。