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明治維新直後に書かれたものとはにわかに信じられない位、現代に生きる私たちにも新鮮な衝撃を与える『学問のすすめ』。特に「学ぶことはなぜ大切か」というこの本の根幹ともいえる部分は、反抗期の子どもに「なんで勉強なんてしなきゃなんないんだよー」と問われた時、スキのない完璧な回答として親が使える内容!育児本としても大活躍です。小川さんはこの本について「明治時代の本なのにすでに新書スタイル」と指摘。確かに、手に取りたくなる題名、章ごとに付けられたキャッチーでわかりやすいタイトル、テンポよくコンパクトにまとめられた各章などなど、今新書として出版しても売れ行き良さそうです。どれくらいこの本が売れたのか自分で計算までしていたという福沢諭吉。今で言う自己プロデュースの達人だったに違いありません。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年01月27日
ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』
2019年01月20日
ユベール・マンガレリ『おわりの雪』
2019年01月13日
神谷美恵子『生きがいについて』
2019年01月06日
サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』

アーカイブ
僕らの日々/杉真理
福沢諭吉は慶応義塾大学の創始者、ということで、慶応大学出身の杉真理さんの曲です。作詞は同じく慶応出身の竹内まりやさんです。
Know Your Rights (権利主張)/The Clash
「わたし達は政府に税金をあずけているのだから、その使い方を監視し発言する権利と義務がある」と福沢諭吉は書いています。まさに現代にもぴったり!この曲は、殺されない権利、生計を立てる権利、言論の自由の権利、沈黙を守る権利があると、70年代末期ロンドンの貧しく警察沙汰になりがちな若者に向けて歌っています。
People Got To Be Free(自由への賛歌)/The Rascals
♪世界を見て。人々は自由になりたがっている、自由になれば平和が訪れる♪1960年代公民権運動時代のアメリカのヒット曲です。福沢諭吉も、個人が独立の気力をもつことが諸外国から国の独立を守るために大切だと説きました。独立は自由を生み、諸悪の根源、怨望は自由を奪われることから生まれます。
 
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