ヴァイオリニスト 鷲見恵理子さんが登場!
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- 2026/03/22
ヴァイオリニストの鷲見恵理子さんをお迎えして
今回はスタジオに、ヴァイオリニストの鷲見恵理子さんをお迎えしました。
鷲見さんは、「日本ヴァイオリン界の父」と称される鷲見三郎さんを祖父に持ち、3歳からヴァイオリンを始め、中学2年生でジュリアード音楽院へ留学。名教授ドロシー・ディレイに11年間師事。1994年に、カーネギーホールでニューヨーク・デビューを果たします。その後はミラノを拠点に、国際的な活動を展開。東京交響楽団、新日本フィルほか国内外の主要オーケストラと共演し、ハンガリー国会議事堂では、日本人初の演奏を行われました。現在は、日本を拠点に活動をされていて、祖父の故郷である鳥取県のふるさと大使も務めていらっしゃいます。小山「3歳からヴァイオリンを始められたとのことですが、最初にヴァイオリンを手にした時の記憶ってありますか?」
鷲見「最初に手にした場面が、生後7日目で」
小山「流石に記憶はないですよね?」
鷲見「そうですね。写真で見て、生後7日目で病院から自宅へ来てベッドに寝かされた時に、祖父が一番小さな16分の1のヴァイオリンを持ってきまして。まず、私の顔とかよりも手の指を1本1本開いて、手のチェックが始まりまして。手のバランス的に将来ヴァイオリンを弾けるか、ということを見て、『よかった』と、ポンとヴァイオリンだけ置いて自室に帰った……と。母はびっくりしまして」小山「ドラマそのものですね」
宇賀「最初に自分で弾いている記憶はいつになるんですか?」
鷲見「おもちゃの一環として自然にふれてほしい、ということで、ギーっと遊んで、じゃあ次は本、次はぬいぐるみ……という感じだったんですけれども、突然、3歳のある日、母が『今日からヴァイオリンのお稽古が始まりますよ』と言って。その日のことはすごく覚えているんですね。今まではヴァイオリンをちょっとさわるだけでみんなが『わあ、上手』と喜んでくれたんですけど、その日から激変しまして、厳しいお稽古。『ダメ!』とか『もう1回!』『もう10回!』とか。その辺のことは覚えています」
小山「貴族の方のご自宅で演奏したりもされたと聞きましたが、それはかつての宮廷音楽家と言われていたような形なんですか?」鷲見「そうですね、コンサートで演奏させていただくと終演後に貴族のマダムとかが来てくださって。『今度うちのサロンでコンサートをやるのでぜひ出演してください』とおっしゃってくださいまして。ホールもそうですけれども、やはりヨーロッパのマダムや貴族がサポートされているところがたくさんあるので、劇場支配人ですとか、ヨーロッパの良き伝統としてホールと貴族のマダムのサロンが繋がっておりまして。そこで演奏して、指揮者に運良く出会えたら『僕の指揮で今度コンチェルトを弾こう』ということに繋がったり」
宇賀「日本とは全然違いますよね」鷲見「日本でしたら国際コンクールを受けて、その場で審査員とか聞きに来ていたマネージャーさんの目に止まれば場が開けるんですけども、ヨーロッパの留学の素晴らしいところは日常的に偶然の出会いから開ける、というとてもいい経験はできました」
宇賀「映画の中の世界みたいですよね」
さらに、鷲見さんにはスタジオでヴァイオリンの生演奏を披露いただきました。鷲見「クライスラーという方が作曲された『ルイ13世の歌とパヴァーヌ』という貴族的な素敵なメロディーをお届けさせていただきたく思います」
鷲見さんの演奏はぜひ、radikoでお楽しみください!
(*3月29日まで聴取可能)
演奏を聴いた薫堂さんと宇賀さんは……。宇賀「背筋がピンと伸びました」
小山「優雅な気持ちになりました」
宇賀「貴族になった気分になりました」
鷲見「これは中世の貴族のメロディーで、宮廷でちょっと踊っている感じ。典型的な貴族の音楽なので、この曲にさせていただきました」
宇賀「ここで鷲見さんの変わった経歴をご紹介したい、ということなのですが……あるとき、日本に帰ってきた際に勘違いをされたと?」鷲見「ちょっとその頃、両親が立て続けに体調を崩し、健康状態も良くなく、そろそろ両親と共に暮らさなきゃなって思っていた時だったので、日本に拠点を移しました。それで日本で何か経験してみたいなと思いまして、その時に居酒屋の『鳥貴族』の看板を見つけてしまったんです。インターネットで『料理』『バイト』と検索したらポーンとトップに鳥貴族が出てまいりまして、『あら、貴族?』と」
小山&宇賀「(笑)」
鷲見「ちょっとピンと思ってしまいまして」
小山「貴族だったら私、慣れているし、と」
鷲見「貴族というネーミングだから、何か相通じるフィーリングがあるに違いないと思いまして、ちょっとそこに出向いてみたくなったんですね。それでアポイントメントも取らず、鳥貴族を訪れてですね。そうしたら店長さんが出てきまして、『私、こういう者なんですけれども、貴族の前で演奏をたくさんしてきたので、貴族のことでしたら私にお任せください。貴族のために何かしたいんです。演奏もしますし、何かお仕事をいただけましたら』と。そういう形で就職させていただくことになりました」小山「えっ、鳥貴族に就職したんですか! それで何をやったんですか?」
鷲見「焼き鳥の串刺しです。鳥貴族の名物のもも貴族焼ですとか、レバーですとか、つくねをこねるとか、ピーマンの肉詰めですとか」
小山「その途中にお客様に演奏して聴かせるとか、そういうのはないわけですね?」
鷲見「今のところはまだないです。まだまだチャンスは……」
宇賀「今もいらっしゃるんですか?」
鷲見「今はバイトはしていないですけど、でもそういうことができないかなと、定期的に行っています」宇賀「その経験はヴァイオリニストとして何かプラスになったりしたんですか?」
鷲見「実質的なことは、毎日とにかくひき肉を3キロくらいこねていたので、とにかくこねるという動作が指先を非常に活発に、強くしてくれて。両親も『前より演奏がよりスムーズになって、上手くなったじゃない』と言ってくれて。すごく規律がしっかりして、いろんなことを学ばせていただきました」
小山「おじいさまは大丈夫ですかね? 生後7日目で1本ずつ指をチェックしてくださったおじいさま……想像すらしないですよね」鷲見「でも、鳥貴族は本当に素晴らしい経験でした」
宇賀「この番組は『手紙』をテーマにお送りしていますが、鷲見さんがお手紙を書きたくなるような場所ってどこかありますか?」鷲見「2ヶ所ありまして、1つはオリンピックが開かれておりましたコルティナ・ダンペッツォという場所です。街中、宝石店のショーウィンドウに素敵なイヤリングとか宝石が並んでいまして。演奏会場に行くまでも、文化の象徴として美術館を見ている感じで、会場になかなか辿り着けなくなってしまって。文化の豊かさをそこで見たのも衝撃だったんです。あとは、シチリア島。地中海の十字路と言われる北欧とアラブの文化が交差しているところで一夏過ごしたんですけれども。朝、目覚めた時に目の前が海だったんですけれど、波を打つリズムや形がシチリアーノというリズムをすごく感じさせるんです。シチリアーノのリズムの曲がパッとひらめいて弾きやすくなったので、そういうことも感じたよ、と、もう1回行って確かめると共に、その場所に伝えたいと思います」
宇賀「そして今日は、『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」
鷲見「祖父と、歴代の鷲見家の皆さまにです。私は家族、親戚全員が、もう11人がヴァイオリン一家で。それぞれの方との会話ですとか、いろんなことから刺激や影響をいただきましたので、その中で祖父を代表として想いを綴ってみました」鷲見さんからおじいさまに宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
(*3月29日まで聴取可能)
宇賀「今日の放送を聞いて、鷲見さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 鷲見恵理子さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
鷲見恵理子さん オフィシャルウェブサイト
鷲見恵理子さん、ありがとうございました!
今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。「SUNDAY’S POST」Xのアカウントはこちらから。
公開収録のお知らせです
4月で放送開始から8年目を迎えるSUNDAY’S POSTですが……4月に公開収録が決定しました!東京・高輪ゲートウェイシティに新しく誕生する文化の実験的ミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」の開館記念イベント「MoN祭」が開催され、SUNDAY’S POSTはコラボレーションステージに参加します。
公開収録は、4月5日(日)午後1時からです。観覧は無料で、数に限りはございますが席のご用意もあります。当日は、著名人が100年先に残したい文化を伝える「未来文化の門」の展示も開催されています。
詳細は、SUNDAY’S POSTのX、MoN Takanawaのホームページをご覧ください。皆さんのお越しをお待ちしています!
MoN Takanawa: The Museum of Narratives
『能登オリジナルレターパック』のお知らせ
「能登オリジナルレターパック」の販売にまつわるお知らせです。能登オリジナルレターパックには、石川県立能登高等学校と日本航空高等学校 石川の書道部の皆さんがしたためた感謝のメッセージがデザインされています。能登の郵便局社員のみなさんの「これまでの復興支援に対する感謝・希望の想いを書道作品に込めて全国にお届けしたい」ということから、このデザインが実現したそうです。現在は石川、富山、福井の3県で販売中ですが、3月25日(水)より、全国の中央郵便局で購入可能です。販売はレターパックライトのみとなります。限定40万枚となりますので、気になる方はぜひお早めにお買い求めください。
詳細はこちらからご確認ください
能登オリジナルレターパックライトの販売
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
七尾郵便局のみなさん
今回のメッセージは、石川県〈七尾郵便局〉畑中 翔さんでした!
「震災の復興イベントが金沢でありまして、そこに仲のいい郵便局の仲間と一緒に行ってきました。その時、一人都合が悪く来れなかった仲間がいました。そのイベントにははがきを無料で送るブースがありまして、来れなかった方に、三人からの寄せ書きをして、送ることにしました。その後、手紙の内容がとても嬉しく、そのはがきを手帳に大事に入れて持っているということを言っていただいたことがきっかけで、今一度手紙を送る大切さを感じました。手書きだとその人の特徴的な字体なども伝わるので、その部分が一番の手書きの良さだと思います。」
※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛








