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SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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大分県日田市の梅づくり/ねこの郵便局

  • ON AIR
  • 2019/08/04

リスナーからの手紙

写真 今回は、「はがきの名文コンクール」を紹介するお手紙が届きました。

小山「『2015年に始まったこのコンクールは、今年で5回を数えます。手紙のなかでもとくに簡便な、はがきに願い事をつづっていただき、3名の選考委員の方々に、21の受賞作をお選びいただいています。毎年、3万枚に及ぶはがきが届きます。そこに描かれた願い事には、書き手の人生が込められているようで、短い文章ながら、大きく心を揺さぶられます』とのことです」
「はがきの名文コンクール」は書籍化もされています。去年の大賞を受賞した、大塚香さんのはがきも、紹介しました。

小山「選考委員の方の顔ぶれもすごいですよ。五木寛之さん、村山由佳さん、齋藤孝さん。ちなみにコンクールは、奈良県の御所市にある一言主神社、一言であれば何でも願いを叶えてくれる神様の伝説にちなんでいるそうです」

はがきに書く願いは、20字以上200字以内の日本語の文章。応募締め切りは8月9日(金曜日)です。ぜひ一言の願いを、はがきにしたためてみてはいかがでしょうか。

「はがきの名文コンクール」

大分県日田市大山町 梅から伝わる音

写真 宇賀「音と手紙で日本を旅するSUNDAY’S POST。日本中のおいしい音もこれまでお届けしてきましたが……薫堂さん、梅干しはお好きですか?」

小山「大好きです。どれくらい好きかというと(リュックに手を伸ばして)いつもバッグの中に入れて、持ち歩いているくらい好きです」

宇賀「いつ食べているんですか!?」

先日、ある取材で農家民宿を訪ねた薫堂さん。朝食は炊きたてのご飯で梅干しが食べたい……と思い、買って行ったところ、なんとそこでの朝食はパンだったそうで。食べ損ねたものを、たまたま持ち歩いていたとのことでした。

宇賀「私も梅干しは大好きなのですが……今日は、そんな梅干しをめぐる音をお届けします。熊本県と福岡県の県境にも接している、大分県の日田市大山町は、梅干しの産地をして知られているんです」

小山「梅干しというと、和歌山が有名なイメージですけどね」

宇賀「今回は、梅づくりに長年携わっている、梅農家の森文彦さんを訪ねました」
写真 写真 梅農家の森文彦さんは、大山町で梅をつくって60年になります。
当時の村長が、村の産業になるようにと、梅と栗を植えることを提案したことが、大山町と梅文化のはじまり。しかし住民からの反対が多く、実現まで3年かかったそうです。

「そのときの村長さんが、毎晩集落に行って説明会をしていて。当時は、お年寄りが納得しないと成功しないということで。まだ、米を一俵増収運動をしようという時代ですよ。その時代に、田んぼに梅を植えろっていうんだからね。毎晩、座談会をして。とにかく貧しいから何とかしないといかん、と。それから始まったんです」
写真 写真 実際に梅の木の栽培を始めたあとも、苦労は絶えませんでした。実際に販売ができる梅に育てあげるまで、10年の歳月を要したといいます。森さんは試行錯誤を重ねて、多品種の梅の栽培と、梅のみを1粒ずつ手で収穫する方法を確立させたといいます。

長い歳月と手間をかけて実った梅。それを梅干しにするのもまた根気のいる作業です。まずは選果機とよばれる機械で、傷のついた梅を選り分け、梅の実を大きさごとに選り分けるところから始まります。
写真 写真 森さんの娘であり、後継者のあゆみさんに、大山町の梅干しづくりについて教えてもらいました。

「通常であれば白干し(塩に漬け込む製法)で紫蘇も一緒に干すやり方もありますが、大山では天日干しをします。天日干しから戻った梅と、紫蘇をサンドウィッチ状に樽に入れると、種の芯まで赤く染まった梅干しが出来上がります。その鮮明な赤が、すごくきれいなのがやっぱり大山の梅干しですね。3ヶ月くらい熟成させて、長い期間をかけて、梅干しが出来上がっていきます」
写真 樽に漬け込む紫蘇を揉む作業は、いちばん大変だと、まゆみさんは教えてくれました。「すごく揉まないと、赤が出ないんですよ。かなりの量を入れても染まりが悪いこともあるので。揉みかたや、紫蘇への塩の塩梅など……総合して難しいですね、げっそりします」

そして、梅干しの産地として全国にPRするために、大山町では4年に一度、「全国梅干コンクール」を開催しています。これは全国の家庭から自家製の梅干しを集めて、味や見た目で優勝を決める大会です。4年に1度の開催で、ちょうど今年、第8回大会が開かれます。前回大会では1302点もの応募があったそうです。
写真 そして、森文彦さんは「梅」について、こんな風に話してくださいました。

「梅は一生の友ですね。みんな個性があって、同じ品種でも違う。それはやっぱり毎日畑に行って、見ているからわかるんであって。この木はちょっと今年は熟れすぎたかな、今年の管理はこうしないとな、とか。1本1本の梅の状況がわかっちゃう」

手間暇かけた大山町の梅。その一粒に込められた、大山町の人々の想いが感じられるようです。
写真 梅好きの薫堂さんと宇賀さんも、大山町の梅干を試食!
写真 写真 写真 宇賀「きれいな赤ですね」

小山「紫蘇の香りがすごいですね」

宇賀「あー、酸っぱいけどおいしい!」

小山「梅干しって本来、こういうものですよね。最近、甘い梅干しばかり食べていたけど」

宇賀「ご飯がほしくなりますね」
写真 宇賀「あとは、『全国梅干コンクール』。これははじめて知りました。確かに、ご家庭でつくっている方、多いですものね。私も実家に梅の木があったので、毎年つくっていました」

小山「前回は1302点だったんですよね。今年は令和最初なので、増える可能性がありますよね。これ、どうやって審査するんですか? ……前の大会の写真を見ると、机の上に梅干しがずらーっと並べられていますね」

宇賀「1つずつ審査するって大変ですね。まずは、見た目と香りで10名の審査員の方が、10個ずつ選ぶそうです」

小山「じゃあ、100個まで絞るんですね。それにしてもまだ100個ある! それでナンバーワンを決めるのって大変ですよね。コンクールには、300グラムの梅干しを送れば誰でもエントリーできるということで。自信を持っている方は、応募してみてはいかがでしょうか」
写真 4年に一度の「全国梅干コンクール」、第8回大会は2019年10月21日(月)到着分までの受付です。梅干しに自信のある方は、この機会にぜひ!

応募方法の詳細はこちらからご確認ください。

手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#12

写真 全国におよそ2万4千局ある郵便局と連携を取りながら、新しいムーブメントを作りや、商品開発をしていく企画コーナー「ポスト会議」。
今回は、行くと手紙を書きたくなる?お店の方に来ていただきました。「ねこの郵便局というなまえのお店」のオーナーの福本高明さんです。もともと、猫の雑貨を扱う仕事をしていた福本さん。満を持して、7年前に神楽坂にお店をオープンしました。スタジオにも、猫だらけの洋服で登場していただきました。
写真 小山「『ねこの郵便局というなまえのお店』というのが、正式な名前なんですね。何屋さんなんですか?」

福本「雑貨屋さんです。猫も2匹飼っています」
写真 宇賀「お店には猫のものしか置いていないんですか?」

福本「基本猫ですけど、日本の伝統も好きなので、こけしも置いてあります」

そして、猫の切手のコレクターでもある福本さん。コレクションの一部を見せていただきました。
写真 小山「猫の切手ってこんなにあるんですね!」

宇賀「全部で何種類くらい持っているんですか?」

福本「昨日、数えたら……900種類くらいはありましたね」
写真 小山「いちばん高いのは?」

福本「世界で最初の猫の切手ですね。スペインで、これが1500円か、2000円ですね。それは猫がメインではなくて、リンドバーグの切手で。リンドバーグの飼い猫らしいです。1930年の切手ですね」

福本さんは猫以外の切手のコレクターでもあります。たとえば、記念切手が貼られた封筒のコレクション。記念切手と、その発売日の消印が押された封筒は、立派なコレクションアイテムなのだとか。それから、令和2年2月22日は「にゃんにゃんにゃんの日」として、猫マニアも注目の消印だそうです。

小山「切手と消印の関係ってクリエイティブですね。何に何日の消印を押してもらうのか……」
写真 宇賀「いろんな遊び方ができそうですよね。福本さんのお店は、いつオープンしているんですか?」

福本「金・土・日・祝日は午後1時から開きます。あと、月曜日から木曜日は、体が空いたらいつでもです。地方の方は電話でオーダーしてくだされば開けます」

福本高明さん、ありがとうございました!
写真 「ねこの郵便局というなまえのお店」
〒162-0805 東京都新宿区矢来町162

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、新潟県<長岡下柳郵便局>の、渡辺秀和さんでした!

「地元の郵便局で局長に15年目になっております。私、高校時代に今の郵便局の近くの食堂でアルバイトをしていた事がありまして。その時地域の方と多く顔見知りになりまして、局長に着任した時に冷やかしやら激励やら頂いたりして。また世代をまたいでご利用して頂いているっていうのは本当に嬉しく感じる事がいっぱいあります。自分の同級生もおりますし、自分の子供の同級生が利用しに来たよって顔を出してくれると、ああ、やってて良かったなって感じますよね。」
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