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小山薫堂の「銭湯紀行」 初回は東京・墨田区の「電気湯」へ!

  • ON AIR
  • 2021/10/10

小山薫堂の『銭湯紀行』 『電気湯』店主の大久保勝仁さんをお迎えして

写真 宇賀「今日は10月10日、『銭湯の日』ということで、ここからは薫堂さんの銭湯紀行をお届けします」

小山「銭湯紀行は本当に行きたいところがたくさんあるんですよ」
宇賀「どんな銭湯に行ったんですか?」

小山「今回はですね、東京都墨田区にあります、京成曳舟駅から歩いて5分のところにある、ずっと気になっていた銭湯なんです。まず、名前が気になっていたんです。『電気湯』」
写真 宇賀「電気風呂があるってことですか?」

小山「違うんです。創業100年以上の老舗で、電気湯と名乗っていたところが面白いですよね」

宇賀「電気で明かりが灯っているよ、っていうこと?」

小山「しかも経営者が27歳の大久保勝仁さんという若者なんです。聞けば絶対に行きたくなること間違いなしです」

薫堂さんが「電気湯」を訪れた「銭湯紀行」。ぜひradikoでお聞きください。
写真 取材の模様を聞いた2人は……。

小山「おじさんがお湯を浴びている音って……いいんですかね、全国に流して(笑)」

宇賀「でも本当にいい気分で入れるお風呂なんだなっていうのは伝わってきましたよ(笑)」

小山「本当に気持ちよくて」

宇賀「(電気湯の写真を見て)本当に天井が高いんですね! 黄色と緑と青のストライプで、明るい感じのデザインですね」

小山「ペンキ絵が女湯は普通の富士山なんですけど、男湯が赤富士なんです。赤富士はあまり描かないらしいんですよ、火事を連想させるから。いちばん右が46度の高温の浴槽があって、その隣が低温なんですけど、それでも42度なんですよ。向かい側に水風呂があります。最高ですよ。
実は、店主の大久保さんにいろいろな話を聞いたらすごく面白かったので、スタジオにもお呼びしています」
写真 スタジオに「電気湯」店主の大久保勝仁さんをお迎えしました。大久保さんの家族が代々受け継いできた「電気湯」。大久保さんは4代目です。

小山「宇賀さん、大久保さんは電気湯の前にどこで働いていたと思いますか?」

宇賀「私の知っているところですか?」

小山「名前は知っていますが、行ったことはないと思います。本部はニューヨークにあります」

宇賀「ニューヨーク? 国連とか?」

小山「当たりです! すごくないですか、国連から銭湯を始めるのは」

宇賀「いつ頃まで働いていらっしゃったんですか?」
写真 大久保「2019年の夏に本格的に引退しました」

小山「国連にいた頃はやがて自分が銭湯を継ぐという意識はあったんですか?」

大久保「全然なかったですね。始めるまでは僕の中で日常だったので。家に庭があるレベルで銭湯があったので、そんなに仕事として見ていなかったんです。祖母が『やめる』と言い出したので、じゃあ継ぐか、となって」

小山「でもいきなりは継げないですよね」

宇賀「それこそ、国連の仕事を通じて気持ちが変わっていったんですか?」
写真 大久保「国連って空中戦をずっとやっているようなところがあるんですよ。数字と理論で戦って、根回しや交渉をして、みたいな。僕はもともと現場出身、NGOを出ているので、現場を見ている身としては自分の口から出る言葉が現場にどう届いていて、または届いていないのかっていうのがすごく気持ち悪かったんですよ。現場と国連、意思決定の場の乖離がすごくてモヤモヤしていて。
都市や建築を学んでいたので、公共の生活空間みたいなものは街に必要だよなと思っていたのと、もっとローカルでフィジカルなことをやりたいと思っていたので、じゃあ(銭湯を)やるか、となりました」

宇賀「銭湯ってそうですよね。本当に地域密着というか。すごく気になっているんですが、なぜ『電気湯』という名前なんですか?」

大久保「理由が1つしかなくて、昔は電気で沸かしていたからなんですよ」

小山「今から100年以上前に、電気でお風呂を沸かしていたんですよね?」

大久保「とんでもないですよね」

小山「でも今は、ガスで沸かしているんですよね?」

大久保「申し訳ないです(笑)」
写真 小山「今回、僕たちは午後3時のオープン前に取材にうかがったんですよ。オープンの15分前に、銭湯のおもてを撮影しようと思ってガラガラとシャッターを開けたら、地元の人たちが20人くらい待っていたんです」

宇賀「そんなに? すごい!」

小山「みなさん知り合いなわけですよね」

大久保「3時台のお客さんがいちばん差し入れもしてくれますね。信じられないくらいでかいスイカとかくれますね」

小山「子どもさんも多いんですよね」

大久保「週1で来てくれる小学生の集団もいますね。面白いのが、みんな身長が同じくらいなんですけど、1人だけオーラが違う子がいて、その子が大体全員の入浴代をおごったり、牛乳代をおごったりしています。毎日一緒にお風呂に入っていたり、ご近所づきあいをしていると、銭湯をなくしてたまるもんかっていう意地がありますよね、すごく」

小山「何がいいかって、『電気湯』は本当に普通なんですよ。最近流行りの特別な何かがあるとか、凝っているとか、若者が喜びそうな演出とかそういうのが全くないんです」
写真 大久保「僕はもともと建築を勉強していて、学生の頃は、空間を作るプランナーだったんですけど、人の行動をプランナー側が変えてしまうのはあまり良くないなと思って。何もないようにしています」

宇賀「でも、お風呂上がりに整いながら手紙を書くって良さそうじゃないですか?」

小山「それね、やりたいアイデアがあるんですよ! 郵便ならぬ、“湯便”。湯上がりに書く便り。お湯から上がった時の幸福感でしたためると、すごくいい手紙が書けるんじゃないかなと思うんです」

大久保「僕もお風呂に入りながらメモをしたりしています。言葉が出てきますよね」
写真 小山「こういうのはどうですか? 今日の放送を聞いて、湯上がりに手紙を書くのはいいなと思った方がいらっしゃったら、番組宛てに『◯◯湯から出しています』みたいな感じで手紙を書いていただく。その書いてくださった方から5名の方に、湯道とBEAMS JAPANがコラボをして作ったタオルをプレゼントします。スペシャルなタオルです!」
写真 宇賀「ぜひ、誰と行ったか、どんなお湯だったかも書いて送ってください」

「湯便」は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
写真 そして大久保さんには、「今手紙を書きたい人」へのお手紙を書いていただきました。「銭湯の近くに住む君」へ宛てたお手紙を、ご本人に朗読していただきました。ぜひradikoでお聴きください(10月17日まで聴取可能)。

宇賀「すごいことに気づいたのですが……大久保さん、10月10日がお誕生日?」

大久保「そうなんです」

宇賀「銭湯の星に生まれてるじゃないですか!」

大久保「やるしかないですよね、銭湯を(笑)」

宇賀「今日の放送を聞いて、大久保さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。ご本人にお渡しさせていただきます。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST大久保勝仁さん 宛】にお願いします」
写真 「電気湯」店主の大久保勝仁さんをお迎えしました。ありがとうございました!

「電気湯」
写真

ポストカー in象の鼻テラス

宇賀「ここからは、移動型郵便局・ポストカーが参加したイベントの様子をお伝えします。横浜の『象の鼻テラス』で開催中のイベント、『FUTURESCAPE PROJECT』。10月2日と3日の2日間、ポストカーがおじゃましていたのですが、薫堂さんも行ってきたんですよね」

小山「先週の土曜日に行ってまいりました。すごく天気がよくて、気持ちよかったですね。番組にも遊びに来てくれた、大学生の横田琴音さんと河野奈々子さんが運営する手紙が書けるカフェ『コトノハ』も出店していたんですよ。今回は河野さんの体調が悪くて、横田さん一人での参加でした」

宇賀「横田さんにもお会いしたんですね」

小山「ポストカーで手紙を書いているみなさんにもお話をうかがったり、ポストカーそのものの取材もしてきました」

放送では薫堂さんによるポストカー取材の模様をお届けしました。
写真 写真 写真 ポストカーで手紙を書いている薫堂さん。
その相手は……もちろん宇賀さんでした!
写真 宇賀「届いています! ぽすくまの切手、かわいい!」

小山「僕、このあとすぐに郵便局に行って、ぽすくまの切手をシートで買いました」

小山「この写真はここで撮ってもらえて、1分以内にポストカードにしてもらえるんですよ。その場で書いて、切手まで無料で貼ってくれるんです」

宇賀「薫堂さんとぽすくまのツーショットは額縁に入れて飾らせていただきます(笑)」

小山「ポストカー、使ってみるとやっぱりいいですね。みなさんの街にもいつかポストカーが行くかもしれません」

#手紙にしよう

おうち時間が続く今日この頃、手紙をきっかけにちょっとしたお出かけをしませんか?
夜道の灯りにあたたかいメッセージを添えられる、月明かりバージョンと、街灯バージョンのポストカードをご用意しました。
ぜひ早朝の散歩や夕方のランニングなど秋の風を感じながら、ちょっと遠いポストまでのリフレッシュタイムをお楽しみください。

「&POST #手紙にしよう」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、香川県〈高松一宮郵便局〉田岡幸久さんでした!

「日頃から、お客さまと世間話をしたり、昔の話を聞かせていただいたりするのですが、お手続きの待ち時間中に、あるお客さまから、昔は料理人だったというお話を聞かせていただきました。お話の中で驚いたのが、私も池で釣ったことのあるブラックバスが美味しく食べられるということで、知らなかった私はとても興味を持ちました。その後、そのお客さまは「いろんな話を聞いてくれてありがとね!」と仰って帰られたのですが、それ以降、来局時にはいつも「田岡さん!」と名前を呼んでくださるようになり、嬉しかったです。名前を覚えてもらうことで、自分の存在を認めてもらえたようで幸せな気持ちになれました。 窓口でお客さまのお話をお聞きしていると、知らなかったことをたくさん知ることができ、毎日楽しく仕事をさせていただいています。いつかブラックバスも食べてみたいです。」
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