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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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アナウンサーの藤井康生さんと大相撲のお話!

  • ON AIR
  • 2025/07/27

アナウンサーの藤井康生さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、アナウンサーの藤井康生さんをお迎えしました。
写真 小山「もうお声が違います」

藤井「とんでもないです。もう少し本当はいい声なんです(笑)」

小山「いやいや、マイクの乗りが違いますね。さすがです」
写真 宇賀「まずは私からプロフィールを紹介させていただきます。1957年岡山県倉敷市生まれ。1979年にNHKに入局し、43年間、アナウンサーとして活躍。特に大相撲中継では38年にわたって実況を担当し、平成13年夏場所千秋楽の貴乃花対武蔵丸戦など、数々の名勝負を伝えてきました。2022年にNHKを退局後は、フリーアナウンサーとして『ABEMA大相撲LIVE』の実況を担当。最新の著書『土俵の魅力と秘話』が講談社から発売されています」

小山「藤井さんはアナウンサーとしての採用だったんですか?」
写真 藤井「最初からアナウンサーではあるんですが、希望はそうではなかったんですよ。いわゆる当時は願書を企業に持って行って、NHKの場合は職種が4つ受ける時にあって。ディレクター、アナウンサー、記者、一般というふうに分かれていたんですね。その4つを希望順に書いて願書を提出する。アナウンサーを第2希望にしたんですよ」

小山「第1希望は?」

藤井「ディレクターにしたんです。いちばん採用人数が多いという、それだけの打算で選んだのですが、そうすると『音声テストを受けますか?』と言われて、それを受けて、一次試験を受けて二次試験になった時にはもう『あなたはここから先はアナウンサーで受けて行ってください』と通知が来て。それでもう、そのままです」
写真 小山「NHKって最初の採用は、大体地方局に行くじゃないですか。最初はどこに?」

藤井「北海道の北見というおそらく放送局の中ではいちばん北にある放送局です。4年間いました」

小山「その時はまったく相撲にも縁がないわけですよね」
写真 藤井「相撲は大好きで見てはいたのですが、直接仕事として関わるということはまったく当然ありません。でもスポーツの放送をしたいということは常に言い続けて、それから数年後になんとかスポーツの中継放送ができるようになり、その中で大相撲の中継の担当も出来るようになったと」

小山「大相撲の実況でいちばん難しいのはどういうところなんですか?」
写真 藤井「本人の気持ちがどれだけ入るか、という。私はそこだったんですよ。若い頃に『藤井君の放送はね、とってもきちっとしていて足りないところがあるわけでもなし、いい放送だと思う。ただね、君の放送には面白みというか本人がどこまでのめり込んでいるか、そんなところがちょっと感じられない』と。それが何かというと、『あなたは放送席に座った時に楽しめていますか? 子どもの頃から相撲が好きだったのなら、放送席にいても、うわー楽しい相撲をやっているんだ、見ているんだという気持ちで放送席に座ってみなさい』と。いい相撲だと『うわーいい相撲でした!』と拍手を自分でしながら声が出るとか、それから『ええ! そんなことが!』とか、何か感情が放送に出るような、そういう放送を目指した方がいいですよと言われて。最終的にその先輩は、『力士、親方、当事者にはちょっと失礼かもしれないけれども、大相撲はやっぱり娯楽ですよ。一般の見ている方、視聴者の皆さんからすると娯楽なんだから、娯楽だったらあなたが楽しまなければ聞いている人も見ている人も楽しめないですよ』と言われて。そこから少し、放送席に座る気持ちを変えていきましたね。楽になりました。適当になっただけかもしれないんですけど(笑)」

小山「逆に、自分の好きな力士を応援する気持ちでやってしまうことはなかったんですか?」

藤井「やってしまっています、今でも」

小山「そうなんですか!」

藤井「今でも好き嫌いははっきり、放送の中で。きっと常に藤井の実況を楽しみに聞いてくださる方がいれば、藤井はあの力士が好きだよな、あの部屋が好きだよな、とか、贔屓がぽろっと出ていますよ」
写真 宇賀「今、大相撲の人気がまたすごいことになっているみたいですね」

藤井「そうなんです。私は昭和の時代、子どもの頃から相撲を見てきて、相撲の内容、中身が面白いかと言うと……はっきり言いますよ、大して面白くないと思うんです。体が大きくなり過ぎて、勝負が短かったり、ボーンと押してパタっと倒れてみたり、ちょっと紙相撲に近いような相撲もあって面白くないところもあるのですが。人気というのはそれとはまた違うんですね、きっと。国技館などに行きますと外国からのお客様が増えました。いわゆるインバウンドですよね。それプラス、若い人もかなり増えてきたなという印象で。これから相撲にのめり込んでいこうという人たちが少し増えてくれているかなと。だからこそ、相撲の内容が面白ければもっと盛り上がると思うんです」

小山「今の満席、売り切れが続出しているという原因は何なんですか?」
写真 藤井「ここ数年は、誰が優勝するか分からないという状況の面白さがありました。番付というランキングがありますよね。そのランクでは測れない、今は大の里という力士が一気に出世して横綱に上り詰めました。こういう出世物語の面白さもそこにあったり、そういう面白さを見ている人たちもかなりいらっしゃると思います。そもそも大相撲というものは、いわゆる競技者と観客の距離がものすごく近いんです。土俵から競技者が転がり落ちてくるところにお客さんがいるわけでしょう」

小山「砂かぶりっていう席の名前がすごいですよね」

藤井「大相撲ならではの良さってたくさんあるんですよね」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、藤井さんはもちろんお仕事でも全国各地、回られたと思うんですけども、手紙を書きたくなる場所というとどんなところが浮かびますか?」

藤井「つい数日前に四国に行ってきたんですね。仕事で四国に行って初めての場所で、しまなみ海道が見えて、海が見える。その初めての景色を見た時に何かひとつ書いてみたいな、と。親しい人に『今ここに来ている』と伝えてみたいなと思うことはあります。実際に書けるかというと、少なくなったかなという気はするのですが、気持ちとしては書きたいですね、いつも」
写真 藤井「想いを伝えたい人はたくさんいるんですよ、実はね。いる中で、亡くなってしまったうちの祖父に送ろうかなと。ずっと伝えたいと思っていたのをひとつにまとめてしまいますし、言葉づかいが変かもしれませんが」

小山「それは相撲の面白さを教えてくださった?」

藤井「この人がいたから今があるなという祖父です」

藤井さんから、おじいさまに宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。(*8月3日まで聴取可能)
写真 宇賀「今日の放送を聞いて、藤井さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 藤井康生さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

藤井康生さん、ありがとうございました!
写真 写真 藤井さんの著書『大相撲中継アナしか語れない 土俵の魅力と秘話』(講談社)もぜひお手に取ってみてください。

『大相撲中継アナしか語れない 土俵の魅力と秘話』

今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。

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ポストカーからのお知らせ

今年、ムーミンの小説が出版80周年を迎えることを記念して、8月9日(土)、10日(日)に、ムーミンと横浜市のコラボレーションイベントが開催されます。そこにポストカーも駆けつけることになりました。ポストカーが展示される横浜市役所会場では、お手紙の書き方教室もあります。子どもから大人まで楽しめるムーミンイベントが盛り沢山です!

詳しくは「ムーミン」公式のホームページをご覧ください。

皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
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今週の後クレ

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福島中央郵便局のみなさん


今回のメッセージは、福島県〈福島中央郵便局〉富田 陽子さんでした!

「今年8月、福島中央郵便局と福島市内の郵便局は、18年ぶりに福島わらじまつりに参加します。古関裕而さん作曲の『わらじ音頭』に合わせ、総勢100名以上の郵便局員が本番に向けて日々練習しています。以前、娘が夏休みに会津若松市でお泊まり体験をさせていただいたご家庭から、年賀状をいただきました。とても嬉しくて、娘と一緒にすこし涙してしまいました。娘は大喜びで、お世話になった女性の似顔絵を描いて送りました。その姿を見て、手紙は人と人をつなぐ、あたたかいきっかけになるんだなと、改めて感じました。」
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