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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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文筆家 甲斐みのりさんと「地元パン」やおやつの話

  • ON AIR
  • 2026/05/31

文筆家の甲斐みのりさんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、文筆家の甲斐みのりさんをお迎えしました。
写真 甲斐さんは静岡県生まれ。大阪芸術大学文芸学科を卒業後、京都に移り住み、雑貨ブランド「Loule」を立ち上げます。その後、東京を拠点に、旅、散歩、お菓子、地元パン、クラシックホテル、建築、暮らしと雑貨などを題材に、書籍・雑誌で執筆活動を続けていらっしゃいます。著書は50冊以上。TBS「マツコの知らない世界」に「地元パン」のプレゼンターとして出演し、話題になりました。

宇賀「甲斐さんの『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』、持っています」

甲斐「嬉しい、ありがとうございます!」
写真 宇賀「いろいろうかがっていきたいのですが、まずは『地元パン』ですね」

小山「まず、僕が聞きたいのは滋賀のサラダパンが誕生した経緯は何ですか?」

甲斐「もともとはタクアンではなくてキャベツを使っていたんですけど、日持ちがしないので食品ロスが出てしまうということで、食品ロスが極力出ないものということで、タクアンが選ばれました。あとは当時、マヨネーズってまだめずらしくて。『暮しの手帖』にレシピが載っていたマヨネーズソースを使ってみようというモダンな発想もあって。今の時代につながる食品ロスを減らそうとか、そういう発想で誕生しているんです」
写真 宇賀「そもそも地元パンって何ですか?」

甲斐「私なりの定義なんですけど、昭和20年代から30年代くらいまでに創業しているパン屋さんで、日本の高度経済成長期を支えてきたようなパンで、歴史があったり名前に面白い由来があったりとか、その地域の特徴があるものを地元パンと呼んでいます」

宇賀「今から新しくは作れないんですね。歴史が大事というか」

甲斐「私自身は歴史を大切にはしています」
写真 小山「甲斐さんが地元パンにのめり込むきっかけになったパンは何だったんですか?」

甲斐「もともとはお菓子の包み紙が好きで、日本中の包み紙を集めるためにお菓子屋さんを巡るようになりました。お菓子屋さんを巡っていると、○○製菓という名前のところにパンも売っている。日本はパンとお菓子が親戚関係にあるんだなということに気がついて、そこからパンの研究も始まって……というのがきっかけです。あとは私が好きなパンで、薫堂さんのご出身の高校が……」
写真 小山「マリスト学園? ネギパンですか?」

甲斐「ネギパンも大好きです。行きました、高岡製パンさんにも」
写真 小山「高岡さんはバスケット部の先輩なんです」

宇賀「ネギパンってネギが入っているんですか?」
写真 甲斐「パンにネギを練り込んであるんですけど、薫堂さんの高校の学生さんたちが、ネギ嫌いの子にネギを食べさせようということで開発をされて。中にお好み焼きソースとマヨネーズと鰹節が入っているのでお好み焼きパンみたいな」

小山「僕は当たり前だと思っていたんです」

宇賀「初めて聞きました! そんな中でも甲斐さんが特にお好きな地元パンはありますか?」
写真 甲斐「島根にバラパンというパンがありまして。なんぽうパンというパン屋さんが作っているんですけど、長く焼いたパンをクルクルクルと丸めてバラの形にするんです。すごく手間がかかるんですけど、パンをバラの形にするって日本の和菓子的な発想じゃないですか。食べてなくなるものを、見た目も美しく」

小山「甘いパンなんですか?」

甲斐「甘いです。中にクリームが塗ってあって、正直食べにくいんですね(笑)。それをちぎって食べるのか、かぶりつくのか人それぞれ個性が分かれますね」
写真 宇賀「甲斐さんの最新の著書は、今年の2月にスターツ出版から出版された『おやつがあれば、だいたいだいじょうぶ』。素敵なタイトルですが、こちらは甲斐さんがおすすめのおやつ情報とエッセイですね」

甲斐「いままでおやつだけを紹介する本やお取り寄せの本などは出してきたんですけど、今回はエッセイを一緒にして。おやつを食べると悩みがあったり落ち込んだりした日も心が軽くなったりしますよね。そういう感じでおやつを食べながらエッセイを読んでもらって、心をちょっと軽くしてほしいという願いを込めて作りました」

小山「おやつって響きがいいですよね」

甲斐「午後3時はいちばん好きな時間です」

小山「いまでもご自身でおやつを一つのご褒美として与えることってあるんですか?」

甲斐「毎日スタッフと一緒におやつの時間を作っていて。おやつを食べながらスタッフと一緒に話をして、仕事のことを聞いたりとか」
写真 宇賀「地元パンやお菓子以外にも、旅、散歩、クラシックホテル、建築、暮らし、雑貨。SUNDAY’S POSTにぴったりですね! クラシックホテルといえば、薫堂さん」

甲斐「私、実は20代の頃に日光金谷ホテルの薫堂さんがプロデュースしたお部屋に行ったんですよ。そこで『なんて素敵なんだろう!』と。その頃から薫堂さんからも影響を受けて、尊敬しています」

小山「ありがとうございます。クラシックホテルの魅力ってどういうところにあると思いますか?」

甲斐「いまはホテルって便利さを求めて行く方もいると思うんですけど、金谷ホテルもたとえば自販機がそんなにないとか、夜、ルームサービスも、ある時間に終了するとか。ちょっとした不便さみたいなところとか、お部屋にこもって本当に静かな環境で過ごすところとか、やっぱり歴史の面白さですね。軽井沢の万平ホテルでも、堀辰雄さんとか三島由紀夫さんの文学が生まれていたりとか、部屋でその物語が生まれた小説を読んだりエッセイを読んだりして過ごすのが好きですね」
写真 小山「どれも通じるものがありますよね。純喫茶もそうですけど、やっている人の思いであるとか、熱量とか誠実さみたいなものに惹かれるところもあるんじゃないですか?」

甲斐「そうなんです。やっぱりストーリーを紡いでいくというか、自分がそのお店や土地を訪れて、物語を感じて、伝える。街の記録をちょっと残したいなということを思って、小さな民藝運動をしているような気持ちになっています」

小山「いい表現ですね。一人民藝運動」
写真 宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、甲斐さんがこれまで受け取ったお手紙で印象に残っているものは何かありますか?」

甲斐「『甘い架け橋』という本を書いたことがありまして。それは京都に住んでいる年上の友人と、東京に住んでいる私がお菓子文通をした本なんです。京都に住んでいる時に知り合った、そのお友達は京都で六曜社という喫茶店をやっているマスターの奥様なんです。私が東京でお菓子を見つけると、そのお菓子を送り、奥野美穂子さんとおっしゃるんですけど、美穂子さんは京都の季節ごとのお菓子を送ってくださるという」
写真 小山「お菓子文通、素敵ですね」

甲斐「いままでいただいたお手紙は宝物として取っているのですが、字にちょっとした絵が添えてあったりとか、手書きでコラージュしたものだったりとか、素敵なお手紙をいつもいただいて、本になりました」

宇賀「今日は甲斐さんに、『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」

甲斐「父親に宛てて手紙を書きました」

甲斐さんからお父様へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
(*6月7日まで聴取可能)
写真 宇賀「今日の放送を聞いて、甲斐さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 甲斐みのりさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 甲斐さんの最新刊『おやつがあれば、だいたいだいじょうぶ』(スターツ出版)もぜひお手に取ってください。

『おやつがあれば、だいたいだいじょうぶ』甲斐みのり

甲斐みのりさん、ありがとうございました!

今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。

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写真

皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

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埼玉北部物流ソリューションセンターのみなさん


今回のメッセージは、埼玉県〈埼玉北部物流ソリューションセンター〉本間 康浩さんでした!

「荷物を発送する前の準備や仕組みづくりに関わる、倉庫でのお仕事を担当しております。普段は表に出にくい仕事ですが、一つ一つの準備がその先で誰かの安心につながっていると思うと、とてもやりがいを感じます。『当たり前に届くこと』の裏側にはたくさんの人の工夫や連携があることをこれからも大事にしていきたいです。20歳の時に、小学校の頃に埋めたタイムカプセルから自分宛ての手紙が出てきました。その中に書いてある未来予想図と全然違う自分になっていたのですが、それは嬉しくもあり、ちょっと悲しくもありました。字や手紙の質感がちょっと風化していても、とても綺麗な形で残してありますし、またその風化したところが味が出ていて、やっぱり手紙っていいなと思いました。おふくろのカレーが大好物で、よく『ゆうパック』でカレーを送ってもらっています。隠し味でコーヒー豆をすりつぶしてあって、コクが深くて懐かしい味ですね。」

※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
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