芸人、漫画家としてご活躍!矢部太郎さんが登場
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- 2026/06/07
芸人で漫画家の矢部太郎さんをお迎えして
今回はスタジオに、芸人で漫画家の矢部太郎さんをお迎えしました。
宇賀「薫堂さんは、はじめて?」小山「はじめてですよね? ナレーションは書いていましたが……」
矢部さんは1977年生まれ、東京都のご出身。お笑いコンビ「カラテカ」として活動する一方、漫画家としても活躍されています。2017年に発表した初の漫画作品『大家さんと僕』は大きな反響を呼び、第22回手塚治虫文化賞 短編賞を受賞。続編やエッセイ作品も手がけられ、日常の中にある小さなやりとりや人のぬくもりを、やさしい視点で描き続けています。舞台や俳優業にも活動の幅を広げながら、“人との距離”や“暮らしの記憶”を表現するクリエイターとして注目されています。昨年12月には、出版社「たろう社」を設立されました。
宇賀「矢部さんは現在、俳優そして漫画家としてもご活躍中ということで、最初に漫画家として注目された作品が2016年に連載が開始された『大家さんと僕』。こちらは矢部さんが暮らしていた部屋の大家さんとのやりとりをまとめた実話ということなんですね」矢部「そうなんです、実話をもとにして僕が描いているんですけども」
小山「漫画はいつ頃から描き始めたんですか?」
矢部「この時です」
小山「この時から! 何かこう、絵心はあったんですか?」矢部「絵は描くのは好きで、父が絵本作家だったんです。一緒に絵を描いて遊んでたり、よく芸人のフリップネタとか、ああいうのを他の芸人に頼まれて描いたりとかはしてたんですけど」
小山「自分のためじゃなくて他の人のために?」
矢部「やったりしてましたね」
宇賀「でもこれを漫画、物語にしようって思うきっかけは何かあったんですか?」
矢部「大家さんと僕でお茶をしてたんですね。そしたらそこに漫画の原作者の倉科遼先生という方がいらして。僕はもともとお知り合いで、僕ら二人を見て『なんかおばあちゃんと仲良くしてるんだな』と思って、『おばあちゃん孝行だね』『いや、住んでるところの大家さんなんです』って言ったら『素敵な関係だね、これは作品にした方がいいよ』と言っておすすめしてくださって。『矢部くんも絵に味があるから、漫画、いいんじゃないの』と出版社さんまで繋げてくださって」宇賀「そもそも、どうしてお茶をしてたんですか?」
矢部「めちゃめちゃ仲良かったんですよ、大家さんと。お家賃がお手渡しで、お渡しすると『じゃあちょっとお茶でもいかが?』みたいな感じとか、『お昼いかが?』とか。あとは『私、ちょっと行きたいところがあるんだけど、九州まで旅行に一緒に行ってくださらない?』とか」
小山「一緒に行ったんですか?」
矢部「行きました。知覧の特攻隊の記念館のところにどうしても一回行きたいっておっしゃられていて。『一人じゃ行けないから誰か行ってくれたらな』みたいな。そう言われたら、もう行きますって言うしかないじゃないですか」小山「飛行機代とかは全部出してくれるんですか?」
矢部「その時は出していただきました」
宇賀「今だとなかなか聞かないお話というか、やっぱり大家さんとそんなに距離が近くなるのも難しいと思うんですけど」
矢部「大家さんとしてはもともと貸しているお家じゃなくて、自分のお家の2階に家族で住んでたんですけど、皆さん亡くなられたりしていなくなってしまって、空いたところに貸しに出してたというような物件だったんですね。だから大家さんは、ちょっと新しい家族というかそういう風にも思ってくれていたのかもしれないですね」
小山「当時はおいくつぐらいだったんですか?」
矢部「僕は10年近く住んでいて、最初に住んだ頃は多分70を超えていらっしゃったと思います」
宇賀「でも、『漫画いいじゃん、書いてみなよ』って言われてすぐ描けるものなんですか?」矢部「なんか漫画っぽいんですよ、大家さん。『テレビが壊れちゃったの。ちょっと見てくださらない?』と言われて見に行って、リモコンの電池を変えたら直ったりとか。なんか漫画っぽいな、すごく4コマっぽいな、描けるかも? みたいに」
小山「『見てくださらない?』みたいな、そういう感じのしゃべり方だったんですか?」
矢部「そうなんです。ご挨拶も『ごきげんよう』って」
宇賀「素敵ですね」
小山「矢部さんは去年、ご自身の出版社を設立されたんですか?」矢部「そうなんです」
小山「その名も『たろう社』。いつから出版社作ろうと思っていたんですか?」
矢部「いや、全然思ってないです。もう出したい本が出来てしまって、これを出すためには作るしかない! ということで作りました」
小山「それがこちらにある本ですね」
宇賀「お弁当箱くらいの大きさ!」
小山「確かに。お弁当箱よりも厚いですよ」
矢部「992ページ、6センチくらいあるのかな。1キロあります」小山「タイトルは『光子ノート』。そして著者は矢部太郎かと思いきや……やべみつのり」
矢部「そうなんです。僕の本じゃないんです」
小山「これはお父様ですか?」
矢部「僕の父が子どものことを書いていた絵日記ノートが全部で38冊ありまして。それも本当に誰に見せるためでもなく描いていて、それが38冊あるって、もうとんでもないことじゃないですか。って見つけて、これは本にしたいなと思って出版社に僕は企画を持ち込んだんですね。そしたら結構即答で、『うちはこういうのやってない』っていう風に言われて。『こういうのは前例も類書もないから出せない』と言われて、逆にそれが僕が出す理由なのにな、と思って。自分で全部やって出そうと思って、出版社を作って出したんです」小山「お父様は絵本作家でいらっしゃって、その絵本作家のやべみつのりさんが綴っている育児日記みたいなことですよね」
矢部「光子というのが僕の姉なんですね。光子ちゃん」
小山「じゃあ最初はお姉さんのことを描き始めたんですね」
矢部「そうなんです。38冊っていうのもお姉ちゃんのノートで、太郎ノートは3冊しかないんです」
小山「これは本当に光子ノートだけなんですか?」
矢部「やっぱり本の厚みはこれぐらいが限界だって言われて、光子ノートの半分ぐらいですね」
宇賀「すごい、やっぱり絵がね」小山「いいですね。愛にあふれている本ですね」
矢部「光子ちゃんが見ている世界を描いているんですね。写真だと、それって残らないものだなと思うんですね」
宇賀「これはノートをすべてスキャンしたんですか?」
矢部「スキャンしました。これ、カラーなんですよ、印刷が。色褪せた感じとか、日焼けとか修正とか、セロテープの跡とかを全部残すと伝わるものがあるんじゃないかなと思って、オールカラーでスキャンしてるんです」
小山「これは相当お金かかりますよね」
矢部「そうなんです。印刷も3倍かかって。定価も僕はこれぐらいだったら嬉しいかな、と思ってつけたら全然安すぎちゃって。取次を介さず、すべて僕が発送してるんです」
小山「注文を受けたら、矢部さんが宛先とかを書いて送ってるんですか?」
矢部「そうです。『たろう社 矢部です』って言って梱包して発送しています、自分の部屋から。これ、レターパックプラスに入るんですよ! 分厚いけど、全国一律600円でこれを届けて……お世話になってます」小山「これを読むとですね、お金のために書いてない一人の作家の魂みたいなものを感じますね」
矢部「本当にそうですね。ちょっとなんか嘘がないっていうか、自分にこれは書けないなっていうものがある気がします」
宇賀「いま、矢部さんが漫画を描いていらっしゃることに対してはどうおっしゃっているんですか?」
矢部「やっぱり嬉しいんだと思います。でもライバルとして見ていますね。いま83歳なんですけど、父もまだ現役だから、負けないぞ、みたいなことを言ったりしますね」
小山「すごい!」
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、矢部さんがこれまで受け取ったお手紙で印象に残っているものは何かありますか?」矢部「やっぱり大家さんにいただいたお手紙ですね。たくさんいただいて、綺麗な手書きで洗濯物のこととかも、『濡れたものを着ると体によくないから』と心配してくださったりとか。『ごはん、来週行きませんか?』とかお手紙をくださって」
小山「1階から2階へ手紙が届くんですか? 郵送で?」
矢部「そうなんです。大家さんだな、という感じがしますよね」宇賀「今日は矢部さんに、『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」
矢部「1977年のやべみつのりさんへ書いてきました。この『光子ノート』を描いていた頃の父ですね。この時の父に届いちゃうこともあると思うので、歴史が変わらないように、タイムパラドックスを起こさないように書きました」
矢部さんからお父様へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
(*6月14日まで聴取可能)
宇賀「『光子ノート』を購入したい人はどうするといいですか?」矢部「全国の書店さんにお取り扱いいただいているところがあったりとか、たろう社のホームページでも税抜き3,500円で販売しております」
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宇賀「気になった方はチェックしていただけたらと思います」
矢部「私がレターパックで発送いたします」
小山「無茶振りかもしれませんけど、サンポスリスナーの方がたろう社のサイトから注文をして、『サンポスリスナーです』とどこかに書いてあったら、その方にサインを入れて送ることも可能ですか?」矢部「それはもう、『電波少年』の薫堂さんに言われたら……」
小山「いやいや(笑)」
矢部「もちろん、させていただきます! サインとメッセージを書きます」
宇賀「ありがとうございます」
小山「これは皆さん、絶対に注文した方がいいと思います」
矢部「レターパックにも僕がいろいろイラストを描いてお送りします」
たろう社のホームページはこちらです。矢部さんがご自身で発送まで担当されている『光子ノート』、ぜひチェックしてください!
『たろう社』
https://www.tarousha.com
宇賀「今日の放送を聞いて、矢部さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 矢部太郎さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
矢部太郎さん、ありがとうございました!
今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。
「SUNDAY’S POST」Xのアカウントはこちらから。
グリーティング切手『夏のグリーティング』発行のお知らせ
6月10日(水)に、グリーティング切手「夏のグリーティング」が発行されます。今年の夏のグリーティングは、85円の切手シートには冷たいスイーツ。110円の切手シートには夏のくだものが描かれていて、清涼感のあるデザインです。85円の切手シートにはソフトクリームやあんみつ、110円の切手シートにはスイカやメロンと、夏にぴったりのモチーフが揃っています。今年は夏用葉書の発行はありませんが、代わりに暑中見舞や残暑見舞にぴったりのこの「夏のグリーティング」切手を使って、普段会えないあの人にお手紙で涼しさを届けてみてはいかがでしょうか。
夏のグリーティング | 日本郵便株式会社
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
松田惣領郵便局のみなさん
今回のメッセージは、神奈川県〈松田惣領郵便局〉辻 菜里香さんでした!
「窓口で切手の見本をじっと見つめながら、今の季節に合うのはどんな切手だろう。こっちの切手の方がいいかなと真剣に悩まれているお客さまがいらっしゃいました。今の時代、スマートフォンなら簡単に済ませることのできるやり取りを、ペンを取り切手を選んでポストへ投函する。その時間すべてが、手紙に込められた相手を大切に思う気持ちそのものだと感じました。言葉で伝えるというところももちろん良さはあると思いますが、自分の字で自分の思いを伝えるという部分が手紙の良さでもあるかと思います。」
※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛








